ワクチンの追加接種漏れ防止につながる!病院受診時は常に母子手帳を掲示しよう

定期検診や予防接種、保健指導などを受けるとき母子健康手帳を持って行くと、必要に応じて情報を書き入れてもらえます。それだけでなく、予防接種に関する呼びかけをしてくれることも。今回、ファイザー株式会社が行ったワクチン意識調査では、病院受診時に母子健康手帳を掲示した方がワクチンの追加接種漏れが少ないという結果に。予防接種と母子健康手帳の関係性について、そのほかにもさまざまなことが分かりました。ぜひ目を通してみてください。

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一般診療を受診する際にも母子手帳を提示していますか?

生後2ヶ月の誕生日から、小児科では予防接種が推奨されるようになりました。今、子育て中のママやパパはスケジュール帳やかかりつけの小児科の予定表とにらめっこをしながら、わが子の予防接種の予定を組み立てているのではないでしょうか。

妊娠中の経過や出生後の子供の様子をつづる「母子健康手帳」には、予防接種時に接種を行う場所(小児科など)へ提示することを指示する内容が掲載されています。

出典元:
◎この手帳は、お母さんとお子さんの健康記録として大切です。

健康診査、産科や小児科での診察、予防接種、保健指導などを受けるときは、必ず持って行き、必要に応じて書き入れてもらいましょう。

手帳の記録は、お子さんの健康診断のときの参考となるばかりでなく、予防接種の公的記録として就学後も役立つものなので、紛失しないように注意してください。

また、お母さんとお子さんの健康状態、健診結果などの覚え書きとしても利用してください。 ※1

こちらは、平成29年度に改正された母子健康手帳の内容となるため、それ以前に交付を受けた方が持っている母子手帳と比べると、若干内容が異なることが書いてあるかもしれません。

現在子育て中の方の中には、自治体の保健師さんや産院の助産師さん、かかりつけの小児科医などから「予防接種時には母子手帳を持参するように」といわれた経験のある方もいるかもしれませんね。

しかし、予防接種以外の一般診療の際に母子手帳を提示すべきという文言は、どこにも書いてありません。医師からも求められない場合が多いので、気にしてこなかったママも多いでしょう。

ファイザー株式会社が行ったアンケートについて

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今回、製薬メーカーのファイザー株式会社が、1歳〜5歳の子供を持つママ10,726人を対象に、ワクチン接種に対する実態調査を行いました。

この調査の結果をもとに、調査対象者が利用している母子健康手帳の診察時の提示状況と、定期接種ワクチンの接種状況などについて分析しています。

調査概要

  • 実施期間:2017年12月13日(水)~12月18日(月)
  • 調査対象:1歳〜5歳のお子さんをもつママ10,726人
  • 調査形式:インターネット調査

1歳から5歳のお子さんを持つ母親へのワクチン意識調査

アンケート結果からみる「予防接種と母子健康手帳の関係性」とは?

ファイザー株式会社が行ったアンケート結果をみると、興味深い結果が浮き彫りとなりました。

現在、予防接種で頻繁に小児科へ出向くママやパパはもちろんのこと、予防接種が一段落した4~5歳児以上の子供を持つママやパパもぜひご覧いただきたい結果となっています。

子供が大きくなるにつれて減少する「母子健康手帳の医療関係者への提示」

画像:www.pfizer.co.jp

子供の病院受診時に母子健康手帳は見せているかという質問に対しての、寄せられた回答内訳です。

全体的な結果をみると、「いつも見せている」「予防接種のときにのみ見せている」という答えがほぼ同数。年齢別に分けた場合、1歳児のママが母子手帳を「いつも見せている」という割合は60%、「予防接種のときにのみ」提出している割合は33%となっています。

年齢を重ねるごとに予防接種のときにのみ見せているという回答が高まり、5歳児のママになるといつも見せているのが37%、予防接種のときにのみ見せているのが53.4%と、1歳児のママが回答している内容と逆転している状態になっていました。

結果としては妥当なのかもしれません

母子健康手帳の提出率は、いつも見せている・予防接種時のみ見せているという回答をプラスすれば、どの年齢のママも9割を超えている状況でした。

中にはごく少数ですが「病院には持っていっているが提示していない」という方も。これをプラスしても、5歳までの子供を育てているママは「母子健康手帳の大切さ」を理解していると推測することができます。

母子手帳を見せないのは医者から「見せてほしい」と言われないから

先の設問の中から「いつも見せている」以外の回答を行った方を対象に、「なぜ診察時に母子健康手帳を毎回見せていないのか」と質問。

回答して一番多かったのは、「病院で見せてほしいと言われないから」というもので、92%近くを占めるという結果に。

これには筆者も納得

筆者の子供が病気にかかり初めての小児科を受診したときは、出生時の体重や妊娠経過などを細かに記載する場合が多く、母子健康手帳を持参することが常でした。しかし、子供の成長とともに、母子手帳の掲示を医師に促されるということは減っていきました。

予防接種以外で小児科に行くのは、風邪や発熱などの急な体調変化のときが大半です。医者は、その時の子供の症状を見て判断していたので、その時にわざわざ母子手帳を見るということはなく、納得できる結果だと思いました。

母子手帳を見せていないと、ワクチンの追加接種の実施率が低い傾向に

追加接種が必要なワクチンには、定期接種の四種混合ワクチン(ジフテリア・百日ぜき・破傷風・ポリオ)のほか、ヒブ(hib)、肺炎球菌ワクチンなどがあります。この追加接種は間隔をあけて接種することとなっているので、どうしても忘れてしまう方もいるのではないでしょうか。

肺炎球菌ワクチンを例にあげ「追加接種を受けたか」という質問をしたところ、病院で母子健康手帳を提示している方の追加接種率は94.0%に対して、母子健康手帳を病院で提示していない方の追加接種率は86.0%という結果になっていました。

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小児科などで、リスケジュールなどの相談にも応じてくれます

任意接種・追加接種共に、「今日は体調が悪いから接種をやめよう」、「まだこの接種が終わっていないからこちらを先に打っておかないと」などというように、予防接種のスケジュールが変わっていく可能性もあります。日々家事や育児に追われていると、追加接種まで気持ちが回らないこともありますよね。

小児科では、「次は、○月ごろ追加接種ですね」など予防接種に関する日程を案内してもらえます。これらの情報も母子手帳の予防接種記録があるからこそ。

追加接種や接種できなかったワクチンのリスケジュールなども含め、母子手帳を持参することでママにもわかりやすく予定を立てることができます。

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予防接種の記録は、大人になってからも必要

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筆者は、つい先日高校1年生になる長女の母子健康手帳を引っ張り出してきました。高校の入学書類に、予防接種の記録を記載する欄があったためです。

特に平成14年生まれの長女は、日本脳炎のワクチン接種中止などの時期があったので、予防接種のチェックを小児科の看護師さんにお願いしたことも。このときに母子健康手帳の記録がとても大事であることを痛感しました。

平成30年4月~5月にかけて麻疹(はしか)の流行、三次感染が話題となっていることは記憶に新しいところではないでしょうか。マスコミを通じて「麻疹の予防接種歴の確認を」「追加接種を」というアナウンスもありました。

小学生でも、日本脳炎追加接種とジフテリア・破傷風の追加接種があります。こうした時期を把握するには、母子健康手帳の予防接種の記録が功を奏します。

風邪などの診察のときにも、できるだけ母子健康手帳を持参して、予防接種の記録などを確認してもらうことをおすすめします。わが子のために、健康のプレゼントも大切ですね。

出典元:
  • 公益財団法人 母子衛生研究会 SEARCH 赤ちゃん & 子育てインフォ「日本脳炎の予防接種(平成7年~18年度に生まれた方へ)」(http://www.mcfh.or.jp/topics1/2011/04/718.html,2018年5月4日最終閲覧)

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