お風呂掃除にイライラしてしまう方へ
春になると、新年度を迎え新しい環境に変わったり、すごしやすい季節になったりすることからさまざまな「きっかけ」が生まれ、やる気が芽生えることもありますよね。けれど、やる気が募る半面出鼻をくじかれてしまうできごとも多く、ストレスがたまることもしばしば。
皆さんは心当たりありませんか?
アンケート結果から面白いことが分かりました
家庭用品メーカーの最大手、ジョンソン株式会社が家事に関してのアンケートを行いました。その結果、主婦が最も嫌いな家事や、なぜその家事がストレスの原因になるのかが浮き彫りとなっています。
また、そのストレスの要因となる「汚れ」の原因にも言及。今回の記事を読むことで、皆さんの「お風呂掃除」の方法が変わるかもしれません。掃除のプロによる「汚れの落とし方」などもジョンソン株式会社が提案していますよ。
調査概要
- 調査方法①:インターネットリサーチ(全国 2018.3.12~2018.3.21) 対象441名
- 調査方法②:セントラルロケーションテスト(東京・千葉・神奈川・埼玉2018.3.20~2018.3.21) 対象107名
- 調査属性:30~40代主婦
- ジョンソン株式会社調べ
調査結果から分かったこと
ここからは、ジョンソン株式会社が発表したアンケート結果を一つずつ掘り下げてまいります。
もしかしたら、皆さんも共感できる内容となるかもしれません。お風呂掃除が嫌いな方や、なかなか落とせない汚れにイライラしている方はご一読くださいね。
4人に1人が家事にストレスを感じています
このアンケートでは、主婦が最もストレスを感じる時期から質問を行っています。その結果、4月に入ると一番ストレスを感じやすくなるという結果が得られました。
どういったことにストレスを感じるのかを掘り下げてみると、4人に1人以上という割合で「家事にストレスを感じている」ということが分かりました。
家事の中で何が「嫌い」なのか…?
ストレスのもとととなる家事。その中で何が嫌いですか?という質問に関しては、「お風呂掃除」が群を抜いてトップに。
料理(35.8%)や掃除機をかける(33.8%)、洗濯(24.0%)よりも、回答者数が多い49.4%、ほぼ2人に1人が「風呂掃除が嫌い」と回答している結果に。
お風呂掃除は思った以上に重労働。毎日掃除をしているのにも関わらず、お風呂に入っているときに汚れが気になってしまうことも。ついさっき掃除をしたのにもう汚れている…ということから、「報われない家事」の1つとして認識されている結果なのかもしれないと筆者は思いました。
お風呂掃除のストレス原因はズバリ「石鹸カス」
セントラルロケーションテスト(CTL)の対象となった主婦に浴室の掃除動画を見てもらい、脳波を測定する「感性アナライザ」という計測機器を用いたストレス計測結果があります。
「黒カビ」や「ピンク汚れ」、「石鹸カス汚れ」の3種の汚れに対する動画を見てもらいました。画像の矢印が指し示すところは、汚れが落ちてスッキリした時点だとお考えください。
黒カビやピンク汚れでは「汚れが落ちてスッキリした」ことが脳波からも見て取れますが、石鹸カスだけはストレスが増しているのです。
石鹸カスの場合は、掃除終了後に白い汚れが浮かび上がった瞬間ととらえてください。皆さんもこのような経験をしたことはありませんか?
筆者自身も自宅の浴室汚れにイライラ。洗い場に面する浴槽の側面や、風呂いすの白い汚れがとても気になっています。こすってもなかなか落ちないのは「石鹸カス汚れ」だったことを、お恥ずかしいことながら今回初めて知りました。
実際にCTLを受けた方の感想を抜粋しました
石鹸カスの掃除は自分でも落ちなかった経験があった為、やはりきれいに落とすのは難しいのだと思った。(30~34歳、女性) ※1
石鹸カスについて、我が家はタイルが白なので、気づいていなかったのかと、これも不安になりました。(35~39歳、女性) ※2
石鹸カスの汚れとは?
お風呂場が乾いた状態になってくると浮かび上がってくる白い汚れ。これが「石鹸カス汚れ」です。
これは皮脂や石鹸に含まれる脂肪酸と、水道水の中に含まれているカルシウムやマグネシウムが結合した汚れです。
どんなイライラストレスがあるの?
イライラストレスの具体的な内容は、「市販されているお風呂用の洗剤(界面活性剤)で洗っても落ちない」「洗ったそのときはきれいでも、乾くと汚れが浮かび上がってくる」「石鹸カス汚れがどんどん蓄積すると、こすっても落としにくくなる」といったものがあります。
石鹸を使っていなくても石鹸カスは発生する?
「お風呂場では石鹸を使っていない」という家庭もあるかもしれません。けれど、石鹸を使わないご家庭でも鏡に付いたうろこのような汚れや、浴槽にこびりついた汚れに悩まされているのではないでしょうか。
実は、皮脂と水(ミネラル分)があれば、石鹸カス汚れができてしまうことも分かっています。つまり、お風呂場には切っても切り離すことができない汚れだということが分かります。
- ジョンソン株式会社「石鹸カスに強いバスクリーナー」(http://www.scrubbingbubbles.jp/products/powerful_bath,2018年5月17日最終閲覧)
お掃除のプロ・高橋ゆきさんに聞いた、石鹸カスの落とし方とは?
お風呂の黒カビやピンク汚れの認知度は高いのですが、石鹸カスの汚れに関してはその概要まで知っているという方は少ないことが分かりました。
汚れの正体が分からないけれど、なかなか落ちない汚れにイライラしている方が多いということで、家事研究家の高橋ゆきさんは、石鹸カス汚れを落とす方法について伝授してくれました。
石鹸カス専用の洗剤を使うのが近道
乾くとぶり返してしまう石鹸カス汚れ。お風呂のドアの内側や、浴室の壁(特に床上80cmくらいまでのところ)にも付着しやすいことが分かっています。
石鹸カスをきちんと落とすためには、石鹸カスの掃除に特化した洗剤を使うことが大切なのだそうです。付着したままでは見栄えが悪いですし、石鹸カスが栄養源となり雑菌繁殖の温床となるのだとか。
不衛生な状態を防ぐためにも、専用の洗剤を毎日使って掃除をすることが大切だとコメントを出しています。
洗剤の見直しも必要です
毎日掃除しているのに、落とせない汚れがあるとやはりイライラしてしまいます。
また、「年数が経過しているから」と半ばあきらめがちになっている方も、石鹸カス専用の洗剤を使って毎日根気よく掃除を続けてみませんか?蓄積された汚れも、スッキリしてくるはずです。
石鹸カス専用の洗剤は、スーパーやホームセンターなどで購入することができますので、チェックしてみてくださいね。
筆者もお風呂洗いに使う洗剤を見直し、専用の洗剤を使ってみようと思います。