「2018年赤ちゃんの名前ランキング」が発表されました
株式会社ベビーカレンダーが発表した「2018年 赤ちゃんの名前ランキング」。2018年生まれの赤ちゃん約9万人を対象とし、実際につけられた名前について調査が行われたものです。
今回発表されたのは、「赤ちゃんの名前ランキング」「名前のよみランキング」「名前の漢字ランキング」の3種類。それぞれを紹介していきます。
調査概要
- 調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)
- 調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)
- 調査件数:88,107件(男の子:44,460件、女の子:43,647件)
赤ちゃんの名前ランキングTOP10
まずは、男の子・女の子別で名前のランキングを見ていきます。
近年人気傾向にある自然を連想させる名前、いわゆる「自然派ネーム」の人気は継続中。男の子の上位10位の半分、女の子の上位10位の8割を占めたことからも人気の高さがうかがえます。
また日本らしさや日本的な美を連想させる古風な名前、いわゆる「レトロネーム」の人気もじわりと再燃しています。
名前ランキング -男の子編-
- 1位.蓮(れん)
- 2位.大翔(ひろと、やまと)
- 3位.湊(そう、みなと)
- 4位.悠真(ゆうま)
- 5位.陽翔(はると、ひなと)
- 6位.樹(いつき、たつき)
- 7位.大和(やまと)
- 8位.陽太(ひなた、ようた)
- 9位.陸(りく)
- 10位.悠人(はると、ゆうと)
男の子の名前ランキングは、昨年のトップ3から順位の入れ替えがあったもの今年も上位に並びました。「蓮」は昨年2位から、2010年以来8年ぶりとなる1位に返り咲いています。
また昨年32位だった「陸」が9位、昨年22位だった「陽太」8位など、大幅ランクアップした名前には自然を連想させる名前、いわゆる自然派ネームが目立ちます。他にも「陽翔」「樹」などの自然派ネームがトップ10入りしており、上位10位の内半分の名前が、自然や植物にちなんだものとなっています。自然や植物の持つ雄大さや壮大さを子供の名前に反映させたい、と考えるパパママが多いのかもしれませんね。
また7位にランクインした「大和」のように、古風で日本的な名前の人気も継続中のようです。個性的な名前ブームからひと周りして、少し古風なレトロネームのブーム再来が近いのかもしれません。
名前ランキング -女の子編-
- 1位.葵(あおい)
- 2位.凛(りん)
- 3位.結菜(ゆな、ゆいな)
- 4位.結衣(ゆい)
- 5位.陽菜(はるな、ひな)
- 6位.陽葵(ひな、ひなた)
- 7位.芽依(めい)
- 8位.莉子(りこ)
- 9位.結月(ゆづき)
- 10位.楓(かえで)
女の子の名前ランキングは、トップ10の内八つが自然派ネームという結果に。男の子の名前よりも、自然派ネームの人気の高さが顕著に表れた結果となりました。女の子の名前には、花などの植物がもつかわいらしいイメージをより反映させやすいことも、理由の一つなのかもしれませんね。
1位の「葵」は2012年~2014年、2016年にも1位になった名前で、昨年2017年に3位へランクダウンしたものの、今年は再び1位に返り咲き。逆に昨年1位だった「楓」は10位まで順位が下がっています。
昨年の30位から大幅にランクアップしてトップ10入りしたのが、4位の「結衣」。2018年7月に公開された映画『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』に出演した、女優の新垣結衣さんの活躍が目立ったことが影響したとも言えそうです。
名前のよみランキングTOP10
次に名前のよみ方のランキングを見ていきます。
名前のよみ方のランキングは男の子・女の子ともに、それぞれ特徴的な傾向が見られる結果となりました。
名前のよみランキング -男の子編-
- 1位.はると
- 2位.そうた
- 3位.ゆうと
- 4位.はるき
- 5位.りく
- 6位.みなと
- 7位.ゆいと
- 8位.そうすけ
- 9位.こうき
- 10位.いつき
男の子のよみランキングは、2017年に3位だった「はると」が1位になりました。なんと2年連続で2位の「そうた」に、約400件近い大差をつけています。
ランキングを見ていると、トップ10位内に「はる」が付く名前が1位と4位に、名前の最後に「と」が付く名前が四つランクインしているのがとても特徴的です。また、上位10位以内に濁点を使った名前が一つも入っていないのも、筆者と同世代の男性の名前とはかなり傾向が違うと感じました。近年は、比較的おおらかな印象に聞こえる名前が好まれているようですね。
他にも前述したレトロネームの人気再燃の流れから、8位にランクインした「そうすけ」が昨年の24位から大幅に順位を上げています。
名前のよみランキング -女の子編-
- 1位.ゆい
- 2位.あかり
- 3位.あおい
- 4位.めい
- 5位.ひまり
- 6位.りん
- 7位.えま
- 8位.さくら
- 9位.はな
- 10位.みお
女の子のよみランキングは、去年の3位「ゆい」が1位、1位の「あおい」が3位と入れ替わる形に。
印象的なのは、「2音」よみの名前がトップ10内の半数以上を占めていること。これまで「3音」よみの名前が多数派だったのに対し、今年は逆転現象が起こっています。近年のグローバル化を反映して、外国の方でも呼びやすい2音の名前をつける親が増えてきているようです。「めい」「えま」「みお」などは、外国の方が初めて聞いても間違えずに呼んでくれそうですよね。
また男の子のよみランキング同様、女の子のランキングでも濁点を使った名前が一つも入っていないのが、興味深く感じました。近年は、より柔らかな響きの名前が好まれる傾向にあるのかもしれませんね。
名前の漢字ランキングTOP10
次は、実際に使われた漢字のランキングをチェックしていきます。
トップ10位内は、男の子・女の子ともに大幅な変化は少なく、ここ数年上位に来る漢字がどのくらい人気なのかが把握できます。
またトップ10圏外ではありますが、パパ・ママ世代の名前では比較的主流だった止め字「郎」「介」「子」の順位がそれぞれ昨年よりアップ。「介」に関しては、29位から18位と大幅にランクアップしています。
名前の漢字ランキング -男の子編-
- 1位:太
- 2位:大
- 3位:翔
- 4位:斗
- 5位:真
- 6位:陽
- 7位:人
- 8位:悠
- 9位:一
- 10位:蒼
男の子の名前に使用された漢字ランキングは、1位から8位までは昨年も人気だった漢字が入れ替わる形に。昨年トップ10圏外だった「一」と「蒼」が、順位を上げてトップ10以内にランクインしています。
ここ数年の使われる漢字ランキングと比較すると、画数が少ない漢字が増えてきているようです。あまり使わないような漢字を用いたオンリーワンな名前をつけるブームから、レトロネームブームへ移りつつあることも理由の一つなのかもしれませんね。
名前の漢字ランキング -女の子編-
- 1位.菜
- 2位.奈
- 3位.花
- 4位.愛
- 5位.莉
- 6位.結
- 7位.美
- 8位.咲
- 9位.乃
- 10位.心
女の子の名前に使用された漢字ランキングは、「菜」「奈」「花」がトップ3に。植物を表す漢字が多くランキングしているのが目立ちます。
10位の「心」は、昨年16位から順位を上げ2年ぶりにトップ10入り。近年では「こ」や「み」などのよみで使用されるケースが増えています。
また、女の子の名前ランキング8位の「莉子」にも使用されていた、かつての女の子の名前の止め字の代表格「子」が、2017年の20位から今年は17位に。男の子同様女の子にも、レトロネーム人気の波がじわりとやって来ているようです。
トレンドを参考にしながら納得のいく名付けを
自然派ネーム人気の継続や、レトロネームブーム再燃の兆しなど、2018年の名付けのランキングも非常に特徴的といえる結果となりました。
またこれまでの真新しい漢字や響きを使用する、オンリーワンな名前の人気がだんだん落ち着き、ちょうど今のパパ・ママ世代の名前に似たような名前を選ぶ…という風潮が生まれつつあるようです。以前の年代でブームだった服装と同じように、名付けの流行も一周して、少し古風なものがこれから人気になっていくのかもしれませんね。
名付けは子供の将来や幸せを願うがゆえに、決めるまでずいぶんと悩んでしまうものです。そんなときはぜひ今のトレンドを参考にしてみてはどうでしょうか。ランキングや傾向を知るだけでも、自分の中で「こういう風に名付けたい」という基準が生まれ、名前選びがスムーズになるかもしれませんよ。
パパともじっくり相談しながら、ぜひ納得のいく名前を探し出してくださいね。