妊娠初期に飛行機に乗るときの注意点
妊娠中に飛行機を利用する際、搭乗時間は5時間くらいまでが望ましいとされています。どうしても国際線を利用しなければならないときでも、できるだけ5時間以内の利用にとどめましょう。
また、飛行機の座席を予約する際は、通路側の席を選ぶようにするとトイレにも行きやすく便利です。機内は湿度や気圧が低いため、搭乗時の対策が必要です。
エコノミークラス症候群の対策をする
妊娠中は、妊娠していないときの約6倍も血栓症になりやすいとされています。血栓症の一つである肺静脈塞栓症(はいじょうみゃくそくせんしょう)は、エコノミークラス症候群とも呼ばれ、スペースの限られた座席で長時間座りっぱなしの状態が続くと、足の血管に血行不良が起こって血液が固まり、血栓ができてしまう疾患です。
血栓症を予防するために、機内では30分~1時間ごとに歩いたり、かかとの上げ下ろし運動やふくらはぎをもんだりして、こまめにストレッチやマッサージを行うとよいでしょう。
水分補給をする
飛行機の機体内は湿度を低く設定しているためとても乾燥しています。こまめに水分補給をして乾燥対策をしましょう。水分摂取することは、エコノミークラス症候群の予防にもつながります。
シートベルトは骨盤あたりで装着する
飛行機に乗る際、離着陸時や気流が不安定な中を飛行するときのシートベルト着用は必須です。おなかが目立たない妊娠初期でも腹部の圧迫を防ぐため、おなかではなく骨盤あたりで装着しましょう。
- 山本ウィメンズクリニック「スタッフブログ」(http://yamamoto-women.com/blog/2012/12/217/,2018年11月29日最終閲覧)
- 桜台マタニティクリニック「妊娠中の旅行について」(http://www.sakuradai-mc.com/sakumata.php?v=4,2018年11月29日最終閲覧)
- 厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html,2018年11月29日最終閲覧)
- はなおかレディースクリニック「空の旅と妊娠を考える会」(https://www.hanaoka-ladiesclinic.com/gynecology/airtravel.html,2018年11月29日最終閲覧)
国内の移動は飛行機と新幹線をうまく使い分けて
国内の移動の場合、目的地によりますが飛行機だけでなく新幹線の利用も考えるかと思います。新幹線移動は、万が一乗車中に体調が悪くなってしまっても、途中下車をすることが可能です。
ただし、場所によっては新幹線移動よりも飛行機移動の方が目的地までの所要時間が短いこともあるため、移動の負担を考えて選択するようにしましょう。
妊娠初期に飛行機に乗る場合は、余裕をもって計画を










