監修:小山寿美江 先生

【医療監修】二人目不妊で病院を受診する目安と検査内容や治療法

一人目は自然妊娠できたのに、二人目はなかなか妊娠に至らないという人もいるでしょう。二人目不妊では、「すでに子供がいるのだからぜいたくな悩み」や「一人っ子ではかわいそう」といった二人目の妊活ならではの苦悩もあり、周囲の声にプレッシャーを感じてしまうことも。この記事では、二人目不妊の可能性がある場合、どのタイミングで病院を受診するとよいのか、どのような検査や治療を行うのかについてご説明します。

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二人目不妊とは

二人目不妊とは、二人目の妊娠を希望し始めてから避妊をせずに約1年間の性行為があるにも関わらず妊娠に至らない場合のことを指します。

一人目は自然妊娠したという人でも、一人目の妊娠、出産時とは体の状態や生活環境が異なることがあり、すんなりと妊娠できない可能性があります。

また、一人目で不妊治療を経験している場合は、「また不妊治療を始めなければならない」、「今回も治療がうまく進むのかわからない」といった不安を感じる人がいるかもしれません。

上の子を育てながらの不妊治療は、子育てや仕事と治療の両立に悩むこともあるでしょう。経済的な負担や二人目妊娠へのプレッシャーを感じてしまうことも二人目不妊につながります。

出典元:

二人目不妊の原因

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一人目を不妊治療で授かっている場合、二人目のときにも同じ原因で不妊治療を行う必要となることがほとんどです。一人目の出産時よりも年齢が上がっている分、妊娠する可能性は少しずつ低下してくるため、二人目を考え始めたら早めに不妊治療をスタートさせるとよいでしょう。

年齢の上昇

二人目不妊は、母体の年齢の上昇によって卵巣機能が低下してくることや、子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科系疾患を発症しやすくなることが原因で起こります。また、ホルモンバランスの乱れも生じやすくなることも二人目不妊の原因となります。

ただし、二人目不妊は女性だけが原因となっているわけではありません。男性も加齢によって造精機能や精子の運動率の低下が生じてくるため、一人目のときよりも妊娠につながりにくくなる場合もあります。

一人目の出産時のトラブル

一人目の出産が二人目不妊を招くことがあります。出産後、胎盤を出すまでに20分以上かかった、出血量が多かった(経膣分娩で500ml以上、帝王切開で1,000ml以上)、分娩後母親が発熱したなどの場合、一人目の出産が原因で二人目不妊となっている可能性があります。

性行為の回数の減少

二人目不妊は、上の子の育児や仕事によって忙しくなるため、性行為の回数自体が減少してしまうことも妊娠を遠ざける原因の一つです。

小さな子供がいる場合、急な発熱や体調不良が生じることがあるため、タイミングが取りづらくなってしまうことで妊娠の確率が下がってしまうことがあります。

出典元:
  • 木場公園クリニック「二人目不妊について」(http://kiba-park.jp/category/infertility05/,2019年1月23日最終閲覧)
  • 大阪府不妊専門相談センター「二人目不妊について」(http://www.dawn-ogef.jp/funin-osaka/info-6.html,2019年1月23日最終閲覧)
  • 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」P214-219(日本産科婦人科学会,2017年)
  • 高橋敬一(著)「専門医が答える不妊治療Q&A」P202-203(幻冬舎,2017年)
  • 塩谷雅英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P150-151(西東社,2012年)
  • 大阪府不妊専門相談センター「二人不妊について」(http://www.dawn-ogef.jp/funin-osaka/info-6.html,2019年1月30日最終閲覧)

二人目不妊で病院に行くタイミング

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一人目の出産後、二人目を考え始めてから約1年以上経っても次の妊娠をしなければ病院を受診した方がよいでしょう。特に35歳以上の人は早めの受診が望まれますが、授乳していると不妊治療を行うことができないため、上の子の卒乳を待ちます。

医療機関によって異なりますが、初診では夫婦そろって受診する必要はありません。ただし、治療開始前の面談などは一緒に受けるよう病院から指示が出ることがあります。

また、育児や仕事をしながらの通院が必要となるため、できるだけ短期的に治療を進められるよう早めにステップアップを検討することもあります。

Q&Aアプリの「ママリ」でも二人目の不妊について多くの声が寄せられています。

一人目で不妊治療を経験、出産後時期をみて二人目の不妊治療を開始

まだ治療中なのですが、1人目が5ヶ月の時に始めました❗️
完母だったんですが治療再開のため断乳し、薬で生理をおこして移植周期に入りました😊
保育士在中の病院に通っているので、診察中は見ててもらえますし、育休中なので、指定された日に通院できるので楽ですね❣️
移植のときだけは子供を連れて行けないので、一時保育を利用しています❗️
でもなかなか妊娠には至らず、来月から仕事復帰になるので時間的に厳しくなりそうです😓
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本当は4学年差以降で2人目を考えていましたが、体外受精のため凍結胚がなくなりもう一度採卵をすることを考えたら少しでも年齢が若いうちの方が良いだろうと思い、2学年差で2人目を考えました!息子が1歳3ヶ月になる月に移植しました。
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うちは2学年差にしたかったので、息子が1歳3ヵ月の頃ちょうど夏休みを使って断乳(それまで生理こず)、翌月から生理がきて通院再開は息子が1歳6ヶ月くらいの時です。
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一人目で不妊治療を行っている場合、二人目を希望したときも不妊治療を行うことがあります。生理再開や一人目の断乳の時期などを考慮し、できるだけ早めに治療をスタートしている人もいるようですね。

一人目は自然妊娠したものの二人目はなかなか妊娠できず…

私も1人目すんなり妊娠しましたが2人目は中々出来ず2人目不妊です😢
1度出産すると身体の体質が変わるみたいで妊娠しやすくてもしにくくなったり色々あるみたいですよ(´・・`)
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結局6歳差になっちゃいました。
私も夫も特に検査では問題はなかったのですが、なかなか授からないので不妊治療しました。結構辛かったですが早めに決断して行動してよかったなと思ってます。
結果、年の差姉妹になりましたが、お姉ちゃんが何でもやってくれるのですごく助かってて、年の差も悪くないなぁと思ってます😆
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1人目は自然妊娠です😅1人目はタイミング計るだけで1年で出来ました😊2人目出来なくて病院で検査から始めたら、旦那の男性不妊が分かり3年の間に精索静脈瘤と言う病気になっており手術😰でもすぐ数値は人並みに戻り自然妊娠可能と太鼓判押されるも出来ず💦私も内膜がフカフカではなく、1人目の時は着床したのですがそれでも内膜が薄めなどと言われ薬を飲んだり、数ヶ月に1度排卵が上手くいかず多嚢胞ではないがその傾向にあると言われたりとボロボロで😭同じ条件でも自然妊娠してる人は沢山いるってレベルの問題ばかりなのですが、私何しても妊娠に繋がらず😔結局やるだけやらないと諦められないとの結論で、助成金の出る回数だけ体外顕微をしようとなり6回の助成金出るうち5回目でギリギリ授かりました✨ホント長い道のりでした💦
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一人目は自然妊娠できたのに、二人目を考えて妊活を始めてもなかなか妊娠につながらなかったという人もいます。

検査をしても夫婦ともに問題ないこともあれば、どちらかに問題が見つかる場合もあるようです。一人目の出産時と比べて年齢が上がり、体の状態も異なるため妊娠しにくくなっている可能性もあります。二人目の妊活を始めて1年以上経過しても妊娠しない場合は病院の受診を検討してみましょう。

出典元:
  • 高橋敬一(著)「専門医が答える不妊治療Q&A」P202-203(幻冬舎,2017年)
  • 塩谷雅英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P150-151(西東社,2012年)
  • みなとみらい夢クリニック「キッズルーム」(https://www.mm-yumeclinic.com/floor/kids-room/index.html,2019年1月23日最終閲覧)
  • 扇町ARTレディースクリニック「ブログ」(https://www.olc.ne.jp/blog02/2017/02/2211/,2019年1月23日最終閲覧)

二人目不妊の検査と治療

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二人目不妊の場合でも、まずは一通りの不妊検査を受けるところからスタートします。検査結果や体の状態によっては、タイミング法や人工授精などの治療を行います。

ただし、女性は一度妊娠をしているという観点から、小型カメラで子宮内を観察する子宮鏡検査や、精子に対して抗体を持っているかどうかを調べる抗精子抗体検査については省くことがあります。

男性は環境や時期によって精液の状態が変化しやすく、一人目のときには問題がなくても二人目不妊となる可能性もあるため、精液検査を受けるようにしましょう。

また、女性の年齢が高齢の場合や、卵管の両側に詰まりが生じているときは、タイミング法や人工授精をせずに体外受精を検討することもあります。

出典元:
  • 木場公園クリニック「二人目不妊について」(http://kiba-park.jp/category/infertility05/,2019年1月23日最終閲覧)
  • 塩谷雅英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P150-151(西東社,2012年)

ストレスやプレッシャーをため込まないことが大切です

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一人目は自然妊娠できたのになぜ二人目はなかなか妊娠しないのだろう、と悩む人がいるでしょう。中には、二人目の妊娠を望む周囲からの言葉にプレッシャーやストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。

男女ともに年齢が上昇するにつれて妊娠する確率は少しずつ減少してくるため、二人目の妊娠を望む場合は早めに病院を受診した方がよいですが、二人目を妊娠しないことにプレッシャーやストレスを感じすぎてしまうのは逆効果です。

不妊治療を行う医療施設にはカウンセラーが常駐していることもあるため、不安なことは相談できるとよいですね。

※この記事の情報は2019年2月18日現在のものとなります。最新の情報は医療機関へ受診の上、医師の診断に従ってください。

記事の監修

六本木レディースクリニック院長

小山寿美江 先生

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