1期は子宮頸がんが子宮頸部のみに認められる状態で、子宮体部や他の臓器には広がっていない状態です。1期の中でも1A期、さらに1A1期、1A2期と1B期に分けられます。
1A期は、がんの広がりは確認できるものの病変部の深さが5mm以内で縦軸での広がりが7mmを超えないものを指します。
通常1期は、主に円錐切除や子宮のみを摘出する単純子宮全摘出術、子宮とその周辺の組織を切除する準広汎子宮全摘出術(じゅんこうはんしきゅうてきしゅつじゅつ)を行いますが、1A2期から1B期にかけては子宮や周辺の組織だけでなくさらに広範囲を切除する広汎子宮全摘出術を行うこともあります。
結果は上皮は超えてステージ1の段階でした。幸いなことにステージ1でもかなり初期だったようで転移など心配することはないと説明されました、術後からもうすぐ2年経ちますが3~4ヶ月毎に検診し、今のところ問題ないそうです。
子宮頸がんの1期は、早期がんとされますが1期の中でもさらに細かく分類されており、段階によって円錐切除術から子宮全摘出術、放射線療法など異なる治療方法が選択されます。
妊娠初期検査で異常が見つかったという方は、子宮頸部の高度異形成もしくは上皮内がんと診断されても妊娠継続が可能だったそうです。
産後10ヶ月で円錐切除術を受けた際、1期(ステージ1)という診断結果だったものの転移の心配はありませんでした。そして、術後2年経過しても3~4ヶ月ごとに定期検診を受けているようです。
2期(ステージ2)
2期は子宮頸がんが子宮頸部を超えて広がっている状態です。2期は2A、2B期に分かれ、さらに2A1期、2A2期と分けられます。
2A1期は膣壁に広がった腫瘍が4cm以下のものを指し、2A2期は4cmを超えるものを指します。
2期の治療は、子宮だけでなく卵管や子宮周辺の組織を切除する広汎子宮全摘出術、および骨盤内のリンパ節切除、もしくは放射線療法+化学療法のいずれかを行います。
3期(ステージ3)
3期はさらに子宮頸がんが広く浸潤した状態を指します。
3期は3A期と3A期に分類され、3A期は膣壁へのがんの広がりは膣の下3分の1にまで達しているものの骨盤壁にまでは達していないもの、3B期は子宮頸部周辺の組織や骨盤壁にまで達しており、さらに腎臓と膀胱(ぼうこう)をつなぐ尿管までがんが広がっている状態を指します。
3期の治療は、手術治療は行わず放射線療法と化学療法との併用が標準治療となっています。
4期(ステージ4)
4期になると子宮頸がんが小骨盤腔(しょうこつばんくう)をこえて広がり、膀胱や直腸の粘膜にも広がっている状態となります。
4期は、4A期と4B期に分類されており、4A期は膀胱や直腸の粘膜にがんが広がっている状態、4B期は小骨盤腔をこえてがんの転移がみられる状態のことを指します。
4期では主に同時化学放射線療法(CCRT)や全身化学療法、緩和的放射線療法を行い経過をみていきます。転移したがんの手術を行うこともあります。
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医師と相談して自分に合った治療方法を!
子宮頸がんと診断されたらその後の治療や予後について気になるものです。子宮頸がんは、早期発見できれば完治することも可能なため、定期的な検査を受けることが大切です。
もし子宮頸がんと診断された場合は、自分の病状やステージに応じた治療や必要な検査を受ける必要があります。年齢や治療後の妊娠希望の有無など、個々の状況によって治療方法も多少異なるため、医師と相談しながら治療を進めていけるとよいですね。










