私の寝かしつけ遍歴
筆者が出産した病院は、日中は母子同室、夜間は新生児室で預かってくれたのですが、夜間に子供が泣いた場合看護師さんが呼びにきてくれて、授乳室で授乳をするという流れでした。
入院中は本当によく看護師さんに呼ばれました。ひどいときはひと晩で3回ほど。看護師さんが気をつかって「ミルクあげたよ」と言ってくれた日もありました。授乳がうまくできず、子供もうまく吸えなくて1回の授乳で1時間近くかかってしまうこともあり、入院中は寝られない日が続きました。
そんな筆者をふびんに思ったのか、ある助産師さんが添い乳の仕方を教えてくれました。とにかく眠くて仕方がなかった筆者に添い乳はとても楽で、子供も安心したのかすぐに寝てくれました。
生後1ヶ月、いろいろと試したけれど…寝ない!
退院後は1ヶ月健診まで実家へ滞在したのですが、娘は全然寝ない日々。抱っこの仕方やゆらゆらするリズムを変えるなど、いろいろと試してみたものの、寝ないまま外が明るくなる毎日。
オルゴールをかけてみたり、どうせ寝ないならと0時近くに寝室へ行ったりしたこともありましたが、全く効果なし…。この頃はとにかく夜になるのが憂鬱でした。ミルクを作って飲ませてもまとめて寝ることはなく、心も体も疲れていたと思います。
そんなとき、ふと思い出したのが入院中に教わった添い乳。どうしても体が耐えられなくなった朝方などに添い乳で寝かせ、寝たらそっと離れて自分も寝ていました。
2ヶ月以降、添い乳からの卒業は…難関だった
里帰りが終わってからは、夫と子供3人の生活に。夫は帰りが遅いので寝かしつけは筆者がしていました。添い乳を卒業せねばとずっと思いながらも、里帰りを終えてからは添い乳に頼ることがさらに多くなりました。
たまに抱っこひもで寝てくれたり、抱っこでお尻をトントンしていると寝てくれることはありましたが、基本は添い乳。子供の中で、おっぱいで寝ることが当たり前になってしまったようでした。
離乳食を始めてからも授乳の回数は多いままでしたが、離乳食の進み具合は悪くなかったので断乳はしませんでした。ただ、2回食・3回食になっても授乳回数はひんぱんなまま。授乳が精神的なお守りのようなものに変わっているのかな、と思ったのを覚えています。
1歳1ヶ月の現在
もうすぐ1歳になる娘は、現在も添い乳でお昼寝や夜の就寝をしています。意思の表現がだんだんとはっきりしてきて、寝るときにおっぱいがないと大きな声で泣き叫ぶことが増えました。添い乳からの卒業はまだまだ遠い気がしますが、そういう日々でも少しずつ娘が成長していることを感じます。
以前は抱っこで寝ることはありませんでしたが、最近ではそれができるようになりました。毎回ではありませんが、数回でも大きな変化です。新生児期の全く寝ない日々からすれば、今は随分と楽になったように思います。いまだに夜は何度か起きますが、少し見守っていれば自分で眠れるようになってきました。
少しずつでも成長しているのだから、今はこれで十分だと思っています。娘がもうおっぱいはいらない!となるまで、もう少しだけ頑張りたいと思います。
おすすめの生活リズムのつくり方
赤ちゃんには昼と夜の区別はまだありません。しかし、赤ちゃんに昼は活動するもので夜は眠るものと伝えていくことは大事です。ここからは、筆者が行っていた生活リズムのつくり方を紹介します。
昼夜の区別をつけてあげる
朝はカーテンをしっかりと開けて朝日を浴びさせること。夜は逆に眠る少し前から部屋の電気を暗くし、視覚で昼と夜を意識させるようにしていました。新生児の頃は探りながらの子育てで、日によって寝室へ連れて行く時間がバラバラ。しかしそれではダメだと思い、遅くとも21時には寝室へ連れて行くようにしました。
里帰りを終えてからもそれは変わりません。むしろ今は20時までには寝かせるように心がけています。日によって10分ぐらいで寝るときもあれば、30分以上寝ないこともあります。あまりに眠れないときは少し好きなようにさせて、眠くなるのを待つ方がイライラしなくてよいですよ。
テレビはほどほどに
里帰りを終えて娘と2人きりだと、そもそもどうしてよいのかわからず、1日中テレビをつけている日が続きました。しかし寝返りができるようになり、テレビを必死に目で追っている娘を見て「これはだめだ…」と思いました。そこで、毎日見る番組を決めることに。
朝はEテレの『おかあさんといっしょ』『いないいないばあっ!』を見たらテレビを消し、お昼に少しニュース番組を。夕方にまたEテレをつけ、それが終わったらローカルの情報番組を、という風にしました。テレビが消えると初めは不思議そうにしていましたが、昼寝への導入がしやすくなり生活リズムを整えやすくなりました。
無音の部屋は筆者が寂しく感じるので、テレビを消したらラジオをつけるようにしています。ママが好きな音楽や子供が好きな音楽をかけるのも良いと思いますよ。
昼寝で寝かせ過ぎない
夜は寝室で寝ていますが、昼寝はリビングで寝させています。布団=夜と思ってほしいことと、熟睡し過ぎて夜に眠れなくなることを防ぐためです。昼寝中でも筆者は普通に家事をしますが、娘も慣れたのか音で起きることはほぼないです。
昼寝で寝かせすぎると、夕飯とお風呂の時間がどんどん後ろへずれていき、布団へ入る時間が遅くなります。そういう日は娘の機嫌が悪いことが多く、夕飯をあまり食べてくれなかったりお風呂で泣いたりして、娘もですが筆者のストレスにもなります。
外出や外泊をすると普段の生活の通りとはいきませんが、そういう特別な日以外はなるべく同じタイムスケジュールで過ごすことが大事だと思います。とはいえ、あまり神経質になると疲れてしまうので、ちょっと無理させてしまったなという翌日は少し長めにお昼寝をさせたり、外出を控えたりとバランスを取れば大丈夫。想像しているよりも子供はタフだなと、子育てをしていて感じます。
自分なりのベストを見つけよう
子育てに正解はありません。ママが一人一人違うように、子供も一人一人違います。筆者にとっては添い乳での寝かしつけと、毎日同じリズムで生活することが子育てをするうえで支えとなりました。きっとこれを読んでいるママにも、自分にぴったりだと思える寝かしつけ方法があるはずです。
寝ない日々にイライラすることもありますよね。でも、大丈夫。子供はいつまでも子供な訳ではないのです。いつかは1人で寝て、1人で起きられるようになります。寝かしつけがつらいと感じたら、無理に寝かそうとせずに子供が眠いと思うまで自由にさせてみてもいいと思います。
大事なことはママと子供がしっかり寝て、笑顔でいられること。寝かしつけにはさまざまな方法があります。ママにとっても子供にとってもベストが見つかるようにぜひいろいろな方法を試してみてくださいね。
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