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分娩室がこんなにも遠く感じるなんて…。夫の前で絶叫! 破水から始まった出産エピソード

これから出産を予定しているママは、赤ちゃんに会える楽しみがありつつも、出産に対する不安もあり、毎日いろいろな思いで過ごしていると思います。人生の中で、とりわけ貴重な体験の一つである出産。女性にとっては命がけで、一つとして同じ出産はありません。今回は、筆者が経験した出産エピソードを紹介。妊娠生活中やわが子と対面する瞬間までの期間は、さまざまなことがありました。一例ではありますが、これから出産を控えている方の参考になればと思います。

PIXTA

妊娠発覚~出産前日までのマタニティライフ

妊娠発覚から出産までのできごとは、人によって実にさまざま。筆者も一度出産を経験していますが、出産前はいろいろな不安もあり、友人たちに体験談を聞いていました。

しかし、実際に出産を経験して思ったことは「聞いていた話と違った」ということ。

あれ…もしかして…妊娠発覚!周りの反応は?

妊娠 PIXTA

ある日、生理が遅れていることもあり「もしかして妊娠しているのかな」と感じた筆者は、市販の妊娠検査薬を購入。陽性反応だったため、早めに産婦人科を受診しました。そして妊娠が発覚。このとき胎嚢(たいのう)が確認でき、だいたい5週目後半の大きさと言われました。

それから2週間後に受診した際、心拍を確認できました。「これが心臓だよ。動いているでしょ」と言われながら、モニターで心拍が確認できたとき、心の底からホッとしたことを今でも覚えています。同時に「守らないと」と強く思いました。

夫には、「もしかして妊娠しているのかな」と思った段階で報告。妊娠が分かると、とても喜んでいました。実家の両親や義実家の両親には、心拍が確認できてから報告しました。

つわりに苦しむ妊娠初期~中期

つわり PIXTA

妊娠が分かり、ホッとしたのもつかの間。6週目に入ったあたりから、吐き気が…。「これがつわりってものか」と思いました。

つわりは、人によって状態もさまざま。筆者の場合は吐きづわりでした。何も食べたくないけれど1日に何度も吐いてしまう状態で、病院で点滴を打ってもらうこともありました。どんどん減っていく体重を見て焦り、「いつになったらつわりから解放されるのか」「何も食べられていないのに赤ちゃんは大丈夫なのか」と、不安で泣いたときもありました。

「○○が食べたい」と食欲が戻ってきたり食べても吐かなくなったりと、つわりが落ち着いたのは6ヶ月に入った頃でした。

体重管理や自宅安静を言われた妊娠中期~後期

妊婦  PIXTA

つわりが終わり、食欲が戻った筆者。まともに食べられなかった食事が1日3食しっかりと食べられるようになると、1ヶ月で3キロ増加。検診のとき助産師さんに指導を受け、また主治医には手帳に赤字で「体重注意」のハンコを押されてしまいました。そこからは1ヶ月1キロずつ増えるように気をつけ、体重管理を頑張りました。

また8ヶ月に入った頃、産後の生活を考え部屋の大掃除をしていると、今までにないおなかの張りを感じました。念のため病院へ行くと、張り止めの薬を処方され、2週間後の検診まで自宅安静の指示をうけました。「赤ちゃんは大丈夫かな」と、2週間とても不安な毎日。2週間後の検診で「動いてもよいけれど、張りを感じたら休むこと」と言われ、無事に安静は解除されました。

今思い返すと、つわりの間は動くこともままならず、横になるか吐いているかの生活。動ける喜びが増し、少し無理をしてしまったな、と反省しました。

いよいよ出産!出産までのながれ

つわりや体重管理、自宅安静と、出産までにいろいろ経験した筆者ですが、無事に臨月を迎えることができました。大きくなるおなかでの生活は、想像以上に苦しくて動きにくく、「出産は怖いけれど、早く生みたい」とまで思ったほど。

37週に入ってからは、ウォーキングなどの軽い運動もしていました。体は重いけれど、気持ちもリフレッシュでき良かったです。

予定日4日前…これって破水?→即入院

点滴 PIXTA

予定日4日前の朝、トイレへ行くとうっすらピンクのものが…。「おしるしにしては色がうすいし、サラサラしている…?もしかして破水した?」と意外と冷静に状況を把握した筆者。なんとなくおなかも痛い気がしたので、念のため陣痛アプリで時間を測ると、約10分間隔。

病院へ電話すると、「念のため入院グッズを持ってきてください」と言われたため、里帰り中だった筆者は仕事中の母に電話をし、病院まで行きました。病院で診察をすると、「破水しているので入院です。子宮口はまだ開いていないので、もしかしたら土日は生まれないかもしれませんね」と言われ、即入院しました。

おなかは痛いのに、子宮口が全然開かなくて絶望

陣痛 PIXTA

金曜日の朝入院し、「破水はしているけれど本陣痛もまだのようだし、普通に動いていて大丈夫」と看護師さんに言われました。このとき、産後に使う目的で用意していたお産パッドが役にたったため、多めに買っといてよかったと思いました。

15時頃おなかの痛みが強くなりましたが、間隔は約10分。痛みがないときは普段と変わらず動けていたので、病院内を散歩していました。19時頃の内診で子宮口は1cm、まだまだ先は長いのかとガッカリしました。

21時頃におなかの痛みが強くなり眠れなくなってきたので、ナースコールをして内診へ。子宮口はまだ2cmでしたが、念のため陣痛室へ移動することに。陣痛室への付き添いは1人だけだったので、夫に連絡をし、病院へきてもらいました。

夫が到着!そんなことお構いなしに、痛みで絶叫

陣痛 PIXTA

筆者の連絡から約15分程度で夫が病室へ到着。陣痛のないときは、少し話もできる余裕がありました。

それからはだんだん痛みの感覚も短くなり、あまり記憶にありませんが「痛いと叫ぶ→助産師さんのマッサージを受けながら呼吸を整える→内診で子宮口確認」を何度か繰り返していたと思います。あとにも先にも、夫がこんなにも絶叫する筆者を見ることはないと思うくらい、「痛い痛い」と叫んでいました。

あとから聞いた話ですが、助産師さんたちも「本陣痛もまだだし、子宮口も全然開かないから今日中には生まれない」と思っていたけれど、夜の間に本陣痛へつながっていったそうです。

やっと子宮口9cm!分娩室へ移動、そして出産へ

出産 PIXTA

朝方6時頃、「子宮口が9cmになったから、分娩室へ移動しよう」と言われました。夜中の記憶はほとんどありませんが、このとき「え?今から移動するの?ここで産ませてよ…」と思ったことは鮮明に覚えています。

陣痛室と分娩室は隣の部屋なのですが、このときはものすごい距離に感じました。分娩室に移動してからは、助産師さんたちの声に合わせて、呼吸をしたりいきんだり…。出産前に産院で行われた母親学級で、分娩室に移動してからの呼吸法やいきみ方を教わりましたが、筆者は正直それどころではなかったです。

分娩室に移動してから生まれるまで、自分自身の感覚ではとても長く感じましたが、実際は1時間程度で息子が誕生しました。息子の姿を見たときは、ホッとした安心感と感動で自然と涙がこぼれました。

出産を経験して、やっておいてよかったこと&やっておけばよかったこと

今回筆者が出産を経験し、やっておいて良かったことや、やっておけばと思ったことを紹介します。これから出産を控えている方の参考になればうれしいです。

出産前に、夫婦の時間を楽しんでおいた

デート 夫婦 PIXTA

つわりや体重管理、自宅安静というマタニティライフを送った筆者でしたが、体調が安定してからは夫と2人の時間を楽しみました。もともと食べることが好きな2人だったので、産後赤ちゃんと一緒だと行けなそうなところをチョイス。

行列のできるお店や有名ホテルのディナー、商店街の食べ歩きなどを堪能。もちろん絶対無理はせず、休憩を少しずつはさみながら過ごしました。

おなかの写真を撮っておけばよかった

エコー アルバム PIXTA

妊娠生活を送る中であまり後悔していることはありませんが、一つ挙げるとしたら「毎月のおなかの写真を撮っておけばよかった」ということ。

先ほども述べた通り、6ヶ月頃まではつわりがひどく写真を撮る気にもなれませんでした。しかし、振り返ってみるとおなかの大きさの変化を写真におさめ、エコー写真と一緒にアルバムにしたかったなと後悔しています。

「子供を見ていると出産の痛みは忘れちゃう」は本当だった

出産 ママ PIXTA

出産前、いろいろな体験談を読み、不安になることもありました。今回、この体験談を読んでいるプレママの中にも、筆者のように不安になっている方もいると思います。出産を通して筆者が感じたことは「同じ出産はない」ということ。つわりや妊娠中の過ごし方など、エピソードは人によって実にさまざま。あくまで「こういう体験をした人もいるのか」と思う程度にとどめておくことが大切だと思います。

「出産は痛いけれど、子供と一緒にすごしているうちに忘れる」という言葉を耳にしたことはありませんか。筆者も産前に何人かの先輩ママから同じことを言われました。正直、息子を生んだ直後は「こんな痛み忘れられる訳がない」と思いました。しかし、現在出産から1年が経ちますが、息子の成長する姿を見ていると本当に痛みを忘れてしまうのです。

筆者は「子はかけがえのないもの」と、出産を経験して強く思うようになりました。子供が生まれてから、当たり前ですが自分の時間は減りました。気持ちに余裕がなくなってしまうこともあります。しかし、生んでよかったと心から思います。これから出産を控えているママが、おなかの中にいるかわいくて小さな子と素敵なマタニティライフを過ごせますように。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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