インフルエンザの予防接種について
インフルエンザの予防接種は、受けられる年齢が決まっています。また、大人であれば1回のワクチン接種で終わりますが、子供の場合は大人とは少し違うようです。
インフルエンザが流行し出すと予約が取りにくくなったり、受けたいときに受けられなかったりする場合も。早め早めに動くようにしたいですね。
これから紹介する内容は、地域や病院によって異なることがあります。気になることは病院へ確認してみてくださいね。
インフルエンザワクチンは生後6ヶ月から接種できる
インフルエンザの予防接種は生後6ヶ月から受けられます。生後6ヶ月以上13歳未満は2回接種が必要。2回接種することで十分な抗体が得られます。1回打ったから大丈夫と自己判断せず、2回受けさせてあげましょう。
ただし、日本小児科学会によると、1歳未満の乳児に関してはワクチンの有効性は確認されていません。そのため、1歳未満の乳児に対する予防接種はすすめないとしている医療機関もあります。それをふまえたうえで予防接種を受けさせるかどうかを判断しましょう。
予防接種は早めがおすすめ
病院によって違いはあるようですが、一般的には10月から接種が可能です。早いところだと9月から予約を開始している病院もあるようなので、まずは問い合わせてみましょう。
インフルエンザには型があり、その年に流行すると予想される型でワクチンが製造されます。昨年受けたから今年は受けなくていいということはなく、毎年受けることが大事です。
流行シーズンに入る前に2回接種を
日本では、インフルエンザは例年12〜3月に流行します。ワクチンが効果を発揮するまで2週間ほどかかるので、流行が始まる前の10〜11月には接種し始めましょう。
すでにご説明したように、13歳未満は2回の接種が必要。1回目から2〜4週間あけて2回目を接種します。10月中に1回目、11月中に2回目を接種できると安心ですね。
他の予防接種の予定をすでに組んでいる場合、生ワクチンの接種を受けたら27日以上、不活化ワクチンの接種を受けたら6日以上の間隔を空けなければいけません。医師の判断で同時接種できる場合もあるため、不安なことはかかりつけ医に相談してみましょう。
子供の急な体調不良などで、なかなか予定通りに予防接種が進まず焦ることもあるかと思います。でも、同時接種ができる場合もあると分かれば少し安心ですよね。ピークを迎える前に予防接種を終えられるよう、早めに動きたいですね。
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q29,2019年9月20日最終閲覧)
- 日本小児科学会「日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」インフルエンザワクチン」(http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_22Influenza.pdf,2019年9月20日最終閲覧)
- 小泉重田小児科「インフルエンザ ワクチン(2019/2020)」(http://koizumi-shigeta.or.jp/s/flu_v_ac.html,2019年9月20日最終閲覧)
- 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(保護者用)」(http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule_hogosya.pdf,2019年9月20日最終閲覧)
- MMわんぱくこどもクリニック「2018インフルエンザワクチンQ&A」(http://www.shujii.com/mmwanpaku/infl.html,2019年9月20日最終閲覧)
- みなとがわ こども クリニック「インフルエンザ予防接種のQ&A」(http://www.minatogawaclinic.com/knowledge.shtml?oya=4&id=13i2nPu,2019年9月20日最終閲覧)
- 東京都医師会「予防接種とは?」(https://www.tokyo.med.or.jp/citizen/inoculation,2019年9月20日最終閲覧)
- キンダーリング えがおこどもクリニック「予防接種」(https://kinderring.or.jp/medical05/,2019年9月20日最終閲覧)
- 日本小児科学会「乳幼児(6歳未満)に対する インフルエンザワクチン接種について」(http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=198,2019年12月12日最終閲覧)
- すぎた子どもクリニック「http://www.sugitakodomo.com/topics/topics11_10_06A.html」(インフルエンザワクチンQ&A,2019年12月12日最終閲覧)
- 十日一市場こどもクリニック「2019-2020 インフルエンザ予防接種のご案内」(https://tokaichiba-kodomo.jp/menu/influenza.html,2019年12月12日最終閲覧)
予防接種は余裕をもって
寒くなってきた頃に流行し始めるインフルエンザ。予防接種で感染そのものを防げるわけではありませんが、重篤化を避けるためには早めに予防接種を受けさせてあげたいですね。
10月から消費税が増税されますが、私たちが負担する医療費に消費税はかかりません。ただ、病院によって予防接種の価格に多少の違いがあるようです。価格や副作用など、気になることは病院に確認してみてくださいね。
子供をインフルエンザから守るために、大人も予防接種を受けることをおすすめします。しっかりと準備して、インフルエンザの流行シーズンに備えましょう。
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q29,2019年9月20日最終閲覧)
- 厚生労働省「消費税と診療報酬について」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/140401.pdf,2019年9月20日最終閲覧)