生活リズムの理想と現実は違って当然
育児書やインターネットの子育て情報では「赤ちゃんの生活リズムを整えることが大切」としばしば言われています。朝は太陽の光を浴びて、日中は外に出て遊び、食事して昼寝して…まさに絵にかいたような生活リズム。
ただ、理想と現実は異なるもの。理想を実現しようとがんばりすぎたら親子で疲れてしまうこともあるでしょう。そんなとき、やめるべきことを3つお伝えします。
育児書やネット上の情報を真に受けない
育児書やネット上には、いわゆる「あるべき生活リズム」が書いてあります。しかし、生まれて数か月~数年の赤ちゃんにとって、大人が理想とする生活リズムは必ずしも合わないことも。
例えば育児書などに従って「朝は今までよりも早く起こさなきゃ」と焦り、せっかくスヤスヤ寝ている子を起こしてぐずられるのもつらいものですよね。赤ちゃん自身のペースで生活させても、いつか起きるし、眠くなれば寝ます。
生活リズムを整えることはよいことですが、理想にとらわれてイライラするなら焦る必要はありません。「今は子ども自身のペースでいい」と考え、外部からの情報を真に受けないようにしましょう。
周囲の子と比べるのをやめる
赤ちゃんと外出できるようになると、子育て支援センターや親子教室などにも行くようになるでしょう。そこで出会うのが、他の親子です。
「何時に起こして朝ごはんを食べさせる」「何時に散歩する」などと聞くたびに「うちはできていない」とドキッとするかもしれません。しかし、他人は他人、うちはうちとして、比べる必要はありません。まずはわが子のペースを大事にすると考えましょう。
「親だからきちんと」の考えはやめる
子どもにとっての「いい親になりたい」と思っている方はいるでしょう。理想の生活リズムを知れば「親として、今すぐきちんと整えないと!」と焦る気持ちにもなるかもしれません。
しかし、親も人間ですから、ときには体も心も疲れます。理想通りの子育てなんて、できなくて当たり前です。疲れているときは、生活リズムを整えることの優先度はぐっと下げてOK。自分の回復のために、眠る時間があれば眠る。あるいは食事の時間をずらしてデリバリーで済ませるなど、意識的にのんびりしてください。
「親だからしっかりしなくちゃ」と気を張らないことも、乳児育児を乗り越えるために大切なことですよ。
わが子なりのペースがあるなら、自然に任せてOK
育児本やインターネットの情報とわが子の現状を比べていると「いつまでも生活リズムが整わないのでは?」と心配になるかもしれません。しかし、子どもによって心地よい生活リズムは違うものです。
また、保育園や幼稚園に入園するころになれば、否応なしに生活がガラリと変わります。朝は登園時間が決まっているため、必然的にその生活に合ったリズムになっていくでしょう。
赤ちゃんのうちは、日によってお風呂の時間がずれても、出かけるタイミングがなくてゴロゴロばかりの日があっても心配は無用。周りの目は気にせず、赤ちゃんのうちに親子のマイペースを楽しんでください。小さな「やめる」を積み重ねて、焦りやイライラから脱出していきましょう。