その後の育児にも役立つ、産後1か月間を休む方法3つ
産後1か月はとにかく横になって体を回復させたい時期。自分では「元気だから頑張れる」と思っても、体はまだまだ追い付いていないかもしれません。
また、育児が始まったばかりのこの時期だからこそ、その後の育児でも役立つような「休み方」をマスターしたいところ。自分が頑張るだけでなく、疲れる前にやることを減らす方法や人に頼る方法を身に付けておきましょう。
1. 自分以外の「大人の手」を確保
育児と家事、全てをママが担っていたら手が足りなくなるでしょう。産後にはまず、自分以外の大人の手を確保してください。夫や実母など、近い存在で気兼ねなく物事を頼める相手がいればベスト。特に夫には産後のママの体についてしっかり理解してもらい、頼まなくても動いてくれるように産前から話しておきましょう。
夫や実母が難しい場合、義母も選択肢ではありますが、頼むことでかえって気を遣うなら、割り切って行政や民間の産後サポートを活用するのも手です。サービスを利用する場合は事前に手続きが必要なケースがほとんど。出産前に手続きをしておくとよいですね。
産後すぐに自分ではない大人の手を確保することで、その後の育児でも頼りやすくなりますよ。
2. お祝い行事の優先度は下げる
産後1か月の間には、お七夜やお宮参りなどのイベントがあります。「誕生を祝うイベントだから」と、親としては気合いが入りやすいものですが無理は禁物。体調が悪ければ日を改めてよいですし、そもそも産後1か月以内のイベントはやらないという決断もありです。
そうは言っても親戚の目が気になる…というときは、人を招かずに夫婦と子どもだけでお祝いし、後日写真を添えて報告するだけでもよいでしょう。人が集まらないだけで食事の手配などの手間が省けます。
産後1か月は休むことに集中すると決め、お祝いはしなくても(もしくは最低限で)OK。最初のイベントで頑張りすぎないことで、その後のお祝いも親戚目線のハードルを下げることができ、気が楽になるかもしれません。
3. 友人の訪問は産後2か月目以降、親子の体調しだいで
出産報告をすると「お祝いに行きたい」と言ってくれる友人がいるかもしれません。自分と赤ちゃんに会いたいと思ってくれることはうれしいものですね。ただ、産後1か月の間のお祝い訪問を受けるかどうかは冷静に考えましょう。
人が自宅に来るとなると、掃除に追われることも。もてなすためにお茶やお茶菓子を用意するとなれば、それも手間です。また、時期によっては感染症が不安なことも。
とくに感染症が流行していないとしても、産後1か月は訪問を控えてもらいましょう。友人であれば、事情を話せばわかってくれるはず。「親子で体調がいいときに連絡させてね」と言い添えておくと、産後1か月以降も友人と会うペースで悩まなくて済みそうです。
- 松戸市「お産のあとは~産後編~」(https://www.city.matsudo.chiba.jp/kosodate/matsudodekosodate/kosodatenavi/ninshinshitara/mamapapa/text.files/sangohenall29.pdf,2020年9月23日最終閲覧)
- 前橋赤十字病院「第4章 お産後と育児について」(https://www.maebashi.jrc.or.jp/birthplan/pdf/04.pdf,2020年9月23日最終閲覧)
産後1か月間は、休み方をマスターするとき
産後1か月はママになって初めの一歩を踏み出すとき。つい「ママとして頑張ろう!」と無理をしてしまう時期かもしれません。しかし、母体にとってはまさに「休むこと」が最優先の時期であることを知っておきましょう。
人の手を確保すること、お祝いの優先順位は状況次第で下げること、友人の訪問はあくまで無理がない範囲にすることは、産後1か月間だけでなく、長い育児でずっと役立つお休み術です。休み方を体得しておくことで、産後2か月目以降も元気に子育てができるはず。ぜひ試してみてくださいね。