粉ミルクをやめたらフォローアップミルクが必要?
離乳食が順調に進んでいるのであれば、フォローアップミルクを与える必要はありません。
フォローアップミルクは、一般的な牛乳に足りない鉄分などを補い、離乳後の乳幼児向けに作られた牛乳の代用品です。育児用の粉ミルクは、母乳の代わりに飲ませるものなので意味合いが異なります。
フォローアップミルクは、育児用ミルクに比べて、たんぱく質と炭水化物が多く、ミネラルも2倍近いのですが、逆に育児用ミルクに添加されている銅や亜鉛などの微量元素は加えられてないので、離乳が進行していない状態で与えてしまうと栄養のバランスを崩してしまうことにもつながります。
ただし、離乳や体重の増え具合が順調にいかない場合は、医師に相談した上で飲ませましょう。
また、離乳完了後に牛乳のみでは鉄分が不足してくるような子には、牛乳の代用品として使うことは推奨されているようです。
フォローアップミルクとは?
フォローアップミルクを母乳やミルクの代わりだと思っている方もいるようですが、実はミルクの代替品ではありません。子どもが離乳食をあまり食べない場合や、鉄分が不足するリスクが高いときに、離乳食とあわせて飲ませるものです。
もしフォローアップミルクを使うなら、鉄分が不足し勝ちになる生後9か月移行からにしてくださいね。
- 厚生労働省「II離乳編」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf,2022年11月25日最終閲覧)
粉ミルクをやめる時期が遅れるとデメリットがある?
離乳食の進行に合わせて、粉ミルク以外から完全に栄養が取れるようになったら卒乳するということがわかりましたが、赤ちゃんによってその時期は異なります。
それでは、もしやめる時期が一般的に卒乳タイミングといわれる1歳半よりも遅くなってしまうと、何かよくない影響があるのでしょうか。
赤ちゃんのむし歯リスク
授乳を続けると、1歳半ごろを境に、むし歯の発生率が上がるとされています。これはミルクだけが要因ではなく、離乳食がはじまり、さまざまなものを食べるようになることで、今までの食生活が乱れることが大きな原因です。
特にショ糖(砂糖)を含むお菓子やジュースをあたえるとプラークと呼ばれる歯垢(しこう)ができ、その状態で就寝前にミルクを飲ませるとむし歯になりやすくなります。
寝ることで唾液の分泌が少なくなり洗い流されにくくなることも挙げられます。
赤ちゃんの成長に合わせて卒乳するのがベストですので、無理してやめさせることはありませんが、1歳半をすぎても卒乳しないようなら、むし歯の予防も忘れずに。
歯が生えそろっているのであれば、専用の口内ふきとりシートを使ったり、歯ブラシで磨いたりするなどしっかりケアしましょう。
家計の負担になる
もうひとつのデメリットは、家計への負担です。粉ミルクは販売メーカーによりますが、1缶あたり約2,000円と考えると、出費は大きくなりますよね。赤ちゃんがミルクを飲む量が増えればその分粉ミルクも必要になるため、卒乳が遅くなると毎月の出費がかさむことになります。
1歳を過ぎたら少しずつ牛乳を飲むことに挑戦していき、慣れてきたら粉ミルクをやめるという形にしてもよいかもしれません。
先輩ママが粉ミルクをやめた断乳ステップ
離乳食が順調に進んでいるのであれば、食事の量が増えるにしたがって授乳の回数を少なくしていきます。
例えば、生後5か月~8か月で離乳食が1日1~2回ならミルクは5回、生後9か月~11か月で離乳食が1日3回ならミルクは2回といった具合。
ミルク量は、そのときに赤ちゃんが飲みたがるだけあげます。
ただ、離乳食をあまり食べないなどの理由で、粉ミルクがいつまで必要なのかは個人差が大きいところです。
先輩ママたちはどのようにしたのでしょうか?体験談をご紹介します。