イヤイヤ期の2歳児はごはんもたいへん!
あれもイヤ、これもイヤ、これがいい、でもそれはイヤ…終わりの見えない否定が無限に続いていくイヤイヤ期、しんどいなと感じているママもいることでしょう。いつかは終わると分かっていても、その日一日を乗り切るだけでやっとなこともありますよね。
なかでもごはんの時間が憂鬱に思うママは多いはず。ママリにも、イヤイヤ期の子どもを持つママからこのような悩み相談が寄せられています。
そして私が作ったごはんもいらない食べないと。
だからといって、ほかのもので『じゃあパンパン食べる?』と義理母は誘ってしまいます。それってどうなのでしょうか?
たまになら許せるけど、(時と場合で)毎朝やります。
パパは今日は休みなのでたまたまですが。
私もお義母さんが『孫がご飯食べていかないのがかわいそう』と言っていて、それは私だって同じ気持ちで、だけど、遅くなったら、サッサっと食べられるようなものをあげるなど対応したいですが、保育園の給食も11時半ですし。
(中略)
それを旦那と義理母で『食べよう食べよう』『食べるよ!怒るよ!』『食べないと保育園行けないよ』などと脅すような感じに…大人二人で責めてしまい結局泣きじゃくります。
お義母さんが仕事へ行こうとしているのにまた、あれ食べる?これ食べる?と差し出してきて、また、やっと食べ始めたのに今度はそれが食べたいとなってしまうこともあります。
子供の心にしたら少し怖いだろうな?と思ってしまいました。
同居をしていてもしていなくても、家庭内で育児に対する方針の違いから子どもが混乱してしまうこともあります。子どもが今ごはんを食べる気分ではないからと見守っていても、横やりが入ってしまって全てが台無しになることもしばしば…。
もちろん子どもが遊びたいから、別のことがやりたいからとごはんを食べないこともあります。親のスケジュールなんてお構いなしにわがまま放題されていると、日々のごはんタイムがより一層憂鬱になってしまいますよね。
食べ物の好みを踏まえてレパートリーを考えたり、対応も極力口は出さずに見守る、またその逆など、いろんな手を使ってみましたが、1番は根気よく隣でなだめつつ、また本人が無理やり感を感じない程度の量を与えて今は頑張ってます笑
もちろん、遊びにすぐ意識がいってしまうため、テレビやおもちゃはシャットアウトです。
あと、食事時間も大体30分以内にしてます。それ以上かけても集中力が切れて結局ダラダラしてしまい、うちは悪循環でした笑
こういったイヤイヤ期の対策をしても、なかなか素直に食べてくれない2歳児。どうしたらスムーズにごはんを食べてくれるようになるのでしょうか?
2歳児がごはんを食べない理由と解消法
好きなものを出しても、子どもの気分次第で全く食べてくれないこともあるイヤイヤ期のごはん。まずは2歳児向けレシピを見る前に、どうして食べてくれないのか原因を探してみましょう。イヤイヤ期特有のご飯の悩みと対処法をご紹介します。
おやつばかりでごはんを食べない
子どもに限らず、大人も本能的に甘みやうま味、味のはっきりしたものを求めて食事を探します。おやつやジュースは見た目でぱっと甘いもの・おいしいものだと判別できるので、ついついねだられて与えてしまい食べすぎていませんか?
2歳児にとってはおやつは大切な「補食」であり、普段の食事では取りきれない乳製品や果物、エネルギーを補うことが理想的です。3食のごはんと補食は別のものだと考えて献立を考えましょう。また、おやつやジュースは子どもの手の届かないところに置き、時間と量を決めて与えましょう。
好き嫌いが多い
子どもは甘みや酸味、野菜の青臭さなどが苦手です。見た目で「おいしくなさそう」と判断して食べないこともあります。進んで食べる食材と組み合わせて調理したり、ごまやしょうゆなどの香ばしさを感じる調味料で味付けをしたり、ごく少量から食べさせて味に慣れてもらうことが大切です。
買い物のお手伝いをしたり、鮮魚店で魚を見たり、サラダに使う葉物をちぎってお手伝いしたり、ベランダ栽培で野菜を育ててみるなど、苦手な味に触れる機会を増やして子どもの経験を伸ばすのも苦手克服につながります。手づかみメニューを取り入れる、お気に入りのキャラクターが描かれたお皿を使うのも食事に興味を持つきっかけになりますよ。
また、皮が口の中に残りやすいトマトや豆、弾力のあるこんにゃくやイカ・タコ、上手にかみ潰せない厚切りの肉など、2歳児にとって食べにくいと感じる食材もたくさんあります。皮を取り除く、食べやすく刻む、片くり粉でとろみ付けをする工夫も取り組んでみましょう。
食べ過ぎる
ごはんを食べないからとおやつを食べ過ぎてしまうケースもあります。きょうだいで食べるからと大袋のおやつを買ってきていませんか?大人やきょうだいに出すおやつと2歳児のおやつは分けて出す、小袋が連なったパック1つのみにするなど、おやつの時間に食べすぎない工夫をしてみましょう。
また、公園に行ってたくさん運動をさせる、食事の時間を見直すなど、おなかが空いたタイミングで食べられるような時間調整ができるとよいですね。
遊び食べ
遊び食べをしてしまう原因はいくつかありますが、まず見直してほしいのはテーブルといすの高さが合っているかどうか、テーブルの上やその周囲が片付いているかということです。テーブルと椅子の高さが適切ではない場合、子どもが足をぶらつかせてしまうこともあります。食事の環境を見直し、テレビは消す、おもちゃは遠ざける、大人も一緒に食べるか座って見守るなど、落ち着いて食事ができる環境を作りましょう。
また、だらだらと食べてしまうことを防ぐために、ある程度時間を決めて食事を開始し、それ以上かかるようであれば食事を切り上げることも遊び食べの阻止につながります。食事の時間と遊ぶ時間のメリハリをはっきりとつけて、子どものなかで時間の区別をつけられるようにしましょう。
- 公益財団法人母子健康協会「食欲不振への対応」ふたば(https://jp.glico.com/boshi/futaba/no69/con05_15.htm,2020年12月20日最終閲覧)
- 公益財団法人仙台観光国際協会「こどもの食事(2歳~3歳編)」とっておきの子育ての話(http://int.sentia-sendai.jp/child/advice/j/age2-1.html,2020年12月20日最終閲覧)
- 八千代市「幼児期によくある食生活相談」(http://www.city.yachiyo.chiba.jp/83500/page000028.html,2020年12月20日最終閲覧)
- 三鷹市「赤ちゃんは、いろいろなことを学びます」(https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/071/attached/attach_71384_10.pdf,2020年12月20日最終閲覧)
2歳児ごはんのおすすめメニュー
2歳の子どもが喜んで食べてくれそうなメニューを増やすこともイヤイヤ期の食べムラ・遊び食べを乗り切るコツです。おすすめのメニューや調理法をご紹介します。
白ごはんを食べないときは、先にごはんメニューだけ出す
おかずとごはんを一緒に出すのではなく、まずごはんから出してみる、という方法です。白ごはんを食べてくれない、おかずばかり食べてしまうというお子さんは、ごはんだけ先に食べさせてみましょう。
筆者の子どもも2歳のころ白ごはんを食べることがほとんどなく、おかずばかり食べてしまっていたので困り果てていました。やはりどうしても味付けされたものを好んで食べていくので、ふりかけごはんを先に出すようにすると白ごはんを食べてくれるようになりましたよ。
みじん切り野菜でケチャップライス
葉物野菜や芯のある固めの根菜なども、ほぼ食べないです。
朝は、トースト、バナナ、プチトマト、チーズまたはヨーグルト
昼は、アンパンマンカレーまたはハヤシ、生協の野菜ハンバーグ、かぼちゃまたはアンパンマンポテトなど、果物
夕は、とりわけの焼き魚や煮魚、細かくしたブロッコリー入りおにぎり、プチトマト、果物
麺類があまり好きでないので、だいたいこんな感じですが、みじん切り野菜を入れたケチャップライスも作ります。
みじん切りにした野菜や肉などをごはんに混ぜる方法です。ケチャップライスだけでなく、ピラフ、雑炊、炊き込みご飯などにも応用できます。
この回答者さんのお子さんは麺類や大きめのお肉、根菜などが苦手のようですが、ブロッコリー入りおにぎりは食べているようです。一口大の野菜や肉だと食べない子どもでも、みじん切りにした食材を分けて食べるのはOKなんてこともあります。
ミックスベジタブルを使ったオムレツ
ミックスベジタブルを使ってお手軽に野菜を取り入れるレシピはいかがでしょうか。オムレツにくるんでしまえば卵と一緒に食べてくれるので、頻繁に作っている家庭もあるかもしれませんね。
ミックスベジタブルは忙しい朝や仕事終わりにもぱっと使える便利な冷凍野菜。他のレシピにも活用できるので、冷凍庫にストックしておいて損はないでしょう。
野菜もお肉もカレーに入れちゃおう
ひき肉が好きなお子さんにはドライカレーやキーマカレー、ごろっとしたお肉が好きなお子さんにはルウカレーやスープカレーなど、調理次第でさまざまな作り方があります。お肉が苦手であればツナや白身魚のフライ、エビなどを使ってもおいしいですよ。
野菜もペースト状にして混ぜるのはもちろん、みじん切りや角切りなど、好みに合わせて変化させやすいのもカレーの魅力。みんなでカレーを囲むと釣られてパクパク食べてくれるかもしれません。
あんかけやカレーピラフに混ぜ込んで
ハンバーグにみじん切りの野菜を入れて食べさせておけば一応野菜もお肉も食べていることになりますし、それで問題ないわ〜と思っておけば良いと思います。
あんかけ丼もカレーピラフも、野菜もタンパク質も混ぜ込める料理ですし、ラッキー!くらいでやっていかないと本当しんどくなりますよね。
野菜や肉、魚などを片栗粉でとろみ付けをしてご飯に乗せたり、ピラフにして混ぜ込んだりしで食べてもらう方法です。とろみ付けをするとのどごしがよくなるので、普段は食べない食材もついつい食べてしまうかもしれません。
また見た目や香りも食欲をそそられるので、食事そのものを拒否するイヤイヤ期の子どもにはぴったり。香りよく、そして食べやすいメニューを作りましょう。
慌てずゆっくりと、ごはんを楽しむことを覚えて
イヤイヤ期の子どもは何をやっても効果なし、ということが多く、途方に暮れているママも多いことでしょう。栄養が取れない、白米を食べてくれない…など思い悩んでしまうかもしれませんが、まずは食べることを楽しんでもらうこと、食事の時間とそれ以外でメリハリをつけることを実践していきましょう。
そして、パパママの息抜きも忘れずに。レトルト食材や冷凍食材、お総菜を使って時短したり、外食でキッチンに立たない日を作ったりしてみましょう。イライラせず子どもに向き合える体制を、ゆっくり少しずつ整えてくださいね。