2歳児が野菜を食べてくれない!野菜を食べさせたいときどうしてる?
何でもおいしそうに食べてくれて空っぽになったお皿を見ると、ママパパも作り甲斐を感じますよね。
でも、なかなかそうはいかないものです。自我が出てくる2歳ごろになると、味や食感、食べにくさなどの理由から、野菜嫌いになることがあるようです。
ママリにも、育児中のママたちから以下のような声が寄せられました。
かなり細かく刻んでも器用に野菜だけ口から出されて困っています。
自分で食べさせれば好きなものしか食べないのでなかなかスプーンフォークの練習すらさせられません。
正直固形の野菜も食べれるようになってほしいんですが見せたら絶対食べないしかといって刻んだのをあげ続けるのもどうだろうと思ってるのですが2歳ってこんなものですか??
まだまだ刻まないとダメなんですかね😅
野菜取れてないので炒飯や味噌汁にご飯入れたりするのですが食べたり食べなかったり、、、空っぽなお皿を見たことありません。
ご飯を用意しても泣き叫び食べないため椅子から下ろすとさらに泣き叫びます。
根負けしてアンパンマンパンに逃げてしまってます。
毎日ご飯の時間が苦痛で正直何もしたくなくなります。母親失格だなと常々思います。
このままの食事方法でいいのでしょうか、、もりもり食べる日はくるのでしょうか、、
偏食になってはいけない、と思うと、楽しいはずの食事がママやパパにとってもストレスやプレッシャーを感じる時間になってしまうことがあるようです。
自分の気持ちをうまく伝えられないこの時期の子どもにとっても、食事の時間が楽しめなくなってしまってはかわいそうですよね。
ママパパも子どもも笑顔で食事が楽しめるよう、どのような工夫ができるのでしょうか。
子どもに野菜を食べさせたいときにチャレンジしたい工夫とは?
2歳前後の子どもは、好みのものができるとそればかりを欲しがることがあります。なかなか言うことを聞かず、根負けしてお菓子や好物をあげてしまうこともあるかもしれませんね。
子どものリクエストを聞いてあげること自体は悪いことではないかもしれませんが、栄養バランスのとれた食事については親がしっかり管理してあげましょう。
無理やりにではなく、子どもが喜んで野菜を食べられるように、どのような工夫ができるのでしょうか。
子どもの好きなメニューに野菜をプラスしよう
野菜の持つ苦味や酸味は子どもにとって食べにくい味なのを知っていますか。「好き嫌い=悪い」というイメージがありますが、子どもがちゃんと味を感じながら食べられている証拠でもあるので、悪いことばかりではないんです。
でも、好き嫌いばかりして偏食になっては…と心配ですよね。
おなかがペコペコのときは大好きな食べやすいものを出し、ちょっとおなかが満たされてきたら、食べやすく皮をむいたりカットしたりした野菜のメニューを出してみましょう。
筆者の息子も、まず好きなおかずを一気に食べ、おなかが落ち着くと、皮とタネをのぞいたスティックキューリをポロポリかじっていました。野菜嫌いもなく何でもおいしく食べて、大きく成長していますよ。
味噌汁やスープに野菜を入れてみる
やわらかくなっているだけで食べてくれることもあります。2歳児は奥歯が生えそろっておらず、固いものをすりつぶして食べる動作が苦手。食べることに飽きたり疲れたりしてしまうこともあります。
苦手なニンジンは小さめに切って大好きなクリームシチューに入れる、かみ切りにくい葉物野菜は細かく切ってやわからめに火を入れ味噌汁にする、など、子どもの食べやすさを優先した切り方や調理を意識しましょう。
今は、食べられる楽しさやさまざまな食感にふれることも大事な経験なので、食べやすそうなものからチャレンジしてくださいね。
型抜きするなど、食欲を誘うよう見た目にも工夫を
子どもが楽しく食べられるような工夫も欠かせません。ママはインスタ映えするような盛り付けが好きかもしれませんが、子どもが食べたくなるのはちょっと違うかもしれません。
星やお花の形に型抜きしたり、大好きなお皿に並べたり。大人と同じ食器の方が喜んで食べるということもあります。
筆者の息子は、お弁当箱に詰めるとなぜかよく食べてくれました。ちょっと面倒なので毎回はできませんでしたが、ときどき「遠足ごっと」と称して、床にレジャーシートを敷き一緒にお弁当を食べると、当時苦手だったトマトも残さず食べてくれました。
振り返ってみると、野菜を食べさせようとするママの気迫のようなものを感じていたのかも…と反省。まず「食事は笑顔で」ですね。
- NHK すくすく子育て情報「困った! 子どもの偏食」(https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2016/676.html,2021年4月12日最終閲覧)
- 農林水産省「子どもと楽しむ和食の時間」(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/attach/pdf/index-172.pdf,2021年4月12日最終閲覧)
2歳児が喜ぶ!おすすめの簡単野菜メニューは?
子どもが野菜嫌いを克服するきっかけになるようなメニューがあるとうれしいですよね。一度食べられると、子どももうれしくて、次からはほかのメニューに入っていても嫌がらずに食べられるようになることがあります。
2歳児にとって食べやすいよう、毎日試せるアイデアを、先輩ママたちの声と合わせて紹介します。
アレンジの幅があるので、大人も一緒に楽しめそうですよ。
何でもくるくる、春巻き
カレーやシチューなどに入れれば食べてくれました。
春巻きの皮でスティック状にして包むと食べてくれました。
あとはオムレツにして卵に混ぜる。
納豆に野菜を混ぜる。
ですね。
試してたらすみません。
私も悩みましたのでお気持ちわかります。
保育園に行ったりでだいぶ食べれるようにはなりましたが、今でも好き嫌いは多い方です😓
パリパリとした食感が楽しい春巻きに苦手な野菜を巻いてしまえば、苦手な野菜が目に入らず喜んで食べてくれそうですね。
揚げ物が大変なときはシューマイの皮で代用も。フライパンにやや多めの油をひいて揚げ焼きにします。中に入れる野菜は、あらかじめレンジで加熱してやわらかくしておけば、調理時間も短縮にもなります。
2歳児は食事の時間にずっと座っていることに飽きてしまうことがありますが、これなら気軽にパクパク食べられるので、楽しく食べられますね。
すりおろし野菜入りハンバーグ
お肉は噛み切りにくく苦手な子どももいますよね。ミンチを使って作るハンバーグなら、やわらかくて小さな子どもも食べやすいはず。
すりおろしたニンジンや玉ねぎを、大好きなハンバーグに混ぜて食べやすくしてみましょう。お子様ランチプレートにしたり、チーズをトッピングしたりと、飽きずに食べられるアレンジの豊富さもうれしいですね。
豆腐や鶏ミンチをベースに使えばヘルシーに。野菜だけでなく、ひじきなどの海藻類との相性も抜群です。ぱさぱさしそうなときは、あんかけソースでとろみをつけると食べやすくなりますよ。
栄養満点一口コロッケ
野菜の形がわからなくなっていると食べやすいようです。細かく刻んだりつぶりたりして子どもが大好きなコロッケにしましょう。一口サイズなら食べやすそう。
でも、揚げ物は手間のかかるメニューですよね。時間がないときは、グラタン皿にコロッケの具材を敷き、チーズとカラッと炒めたパン粉を散らしてオーブンで焼くと「コロッケグラタン」になります。揚げる手間もなく、洗い物も少ないので、忙しいときにはおすすめですよ。
すりおろし野菜のポタージュスープ
すりおろした野菜で作るスープは、ミキサーやフードプロセッサーがあれば簡単にできるお手軽メニュー。入れる野菜を選ばず、鍋一つで作れる手軽さがうれしいですね。
コンソメベースのスープなら、野菜を小さめのサイコロ形にカットしたりピーラーで薄くカットしたリして、食感に変化を。
クリームシチューやクラムチャウダーなどのクリーム系なら子どもも食べやすい味なので、コンソメスープよりもややサイズアップした野菜にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。
皮ごとかぼちゃグラタン
1)
カボチャ丸ごと(皮ごと種ごと)レンチン。
2)
レンチンの後は、スプーンで種を取り、中身をスプーンでほじくる感じで取る。
3)
器にカボチャとホワイトソース(缶詰)溶けるチーズを乗せて、オーブンかオーブントースター(無ければ、コンロの魚焼きグリル)で焼く。
結構簡単ですし、ホワイトソースやチーズの味でカボチャも食べられるんじゃないかなぁ、と思います💡
ホワイトソースをミートソースなど変化させると、バリエーションも出るかと。
かぼちゃが皮ごと食べられるグラタンは、レンジで作れるお手軽レシピ。かぼちゃの皮はピーラーでもむくことができるので、皮が気になる方は試してみて。
ホワイトソースがないときは、グラタン風もおすすめです。かぼちゃだけでなく、ジャガイモやニンジンをレンジでやわらかくなるまで加熱し、塩コショウ、ケチャップとマヨネーズで味付け。チーズをのせて焼くだけ。味が濃くなりすぎないように注意してくださいね。
野菜がとろとろチーズに隠れているので、抵抗なく食べてくれそうです。
お魚のつみれ団子
魚のすり身やミンチで作った肉団子に、細かく切ったりすりおろしたりした野菜を混ぜ込んで作ります。
鍋やスープに入れるのはもちろん、あんかけやグラタンなど、和洋中を問わずアレンジできます。
野菜が細かく入っているので食べやすく、味付けによって苦手な苦みや固い食感もクリア。コロンとしたかわいらしい形はスプーンですくえて、小さな子どもも食べやすいメニューです。
好き嫌いがあっても大丈夫!食べる楽しさを味わって
子どもの好き嫌いが多いと、ママ失格なのではないかと悩む方もいるようですが、そんなことはありません。子どもの成長段階の中で自然なことです。今は食べられなくてもいつの間にか好きになっていた、なんてことも珍しくありません。心配し過ぎないようにしましょう。
子どもの目線で考え、食べやすくなる工夫をしてみましょう。メニューや調理方法だけでなく、「友だちと一緒なら食べた」など、状況によって不意に好き嫌いが消えることもあります。筆者の息子は、大好きなぬいぐるみに「あーん」してあげると一緒にもぐもぐするようになりました。
いろいろ心配があるかと思いますが、家族みんな笑顔で一緒にご飯を食べる時間は、子どもの心身の成長に欠かせません。何を食べるかだけでなく、だれとどのように食べるかも大事な要素なのです。
子どもが食べる楽しさを感じながら成長できるように、工夫しながら温かく見守ってあげましょう。