育児ノイローゼは、先ほど紹介した五つの原因により引き起こされやすくなります。
育児ノイローゼの症状は人によりさまざまですが、「もしかして自分も?」と思われる方は、ここから解説する育児ノイローゼでよく見られる症状をチェックして、ご自身と照らし合わせてみてくださいね。
症状1:イライラ感を抑えられない
育児ノイローゼでよく見られる症状が、怒りっぽくなって子どもの鳴き声を聞くとイライラする、イライラ感が抑えられない…というものです。
イライラ感が強くなると子どもを煩わしく感じてしまったり、パパにあたってしまったりすることも。特に理由もなくイライラすることが多いなら、育児ノイローゼの症状かもしれません。
症状2:育児への自信がなくなり悲観的になる
イライラすることもあれば、急に自信がなくなり悲観的になって涙が出るなど、精神的に不安定となるのも育児ノイローゼの症状の一つです。
育児のやり方に対する不安や焦りを感じたり、漠然とした不安に襲われたり…。憂鬱(ゆううつ)さが強く、「母親失格だ」と自分自身を責めてしまう方も少なくありません。
子どもが言うことを聞いてくれないから、泣きわめくからイライラする…というよりも、育児に自信が持てないから不安感や恐れ、イライラ感が募るというほうが正しいでしょう。
- 北海道大学「(PDF)「育児不安」研究の限界 : 現代の育児構造と母親の位置」(https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/28317/1/3_P27-34.pdf,2022年5月11日最終閲覧)
症状3:食欲に変化が現れる
急に食欲がわいてきてたくさん食べすぎてしまったかと思うと、食欲がわかなくて食事がのどを通らない…。このような食欲の変化は見られませんか?
食欲は自律神経により調整されていて、人の体は食べることによりストレスに対応しようとします。もし思い当たる節があれば、育児でのストレスを食欲で発散させようとしている反応かもしれません。
- e-ヘルスネット「ストレスと食生活」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html,2022年5月11日最終閲覧)
症状4:睡眠が不規則になる
食欲だけでなく、睡眠に症状が現れることもあります。夜になってもなかなか眠れない、いくらでも眠れるほど眠い、早朝に目覚めてしまうなど、今までと睡眠時間が変わるのも育児ノイローゼの症状です。
育児の疲労感から体が休息を求めていたり、気持ちが高ぶって眠れなかったりとさまざまなことが原因で症状が現れます。
症状5:息苦しさや頭痛など身体的不調
育児ノイローゼの症状は心の問題だけではありません。息苦しさ・頭痛・喉の詰まり・肩こり・首こり・動悸(どうき)などの症状が現れることもあるのです。
育児ノイローゼではうつ病のような症状が見られることも少なくないですが、これはストレスによる自律神経バランスの乱れが原因だと考えられます。
- 中野区立鷺宮図書館「(PDF)育児ノイローゼ」(https://library.city.tokyo-nakano.lg.jp/lib/files/sagipath201315.pdf,2022年5月11日最終閲覧)
- ふせき心療クリニック「育児ストレス(育児ノイローゼ)」ふせき心療クリニック公式HP(https://www.fuseki-clinic.com/column/ikuji_stress.html,2022年5月11日最終閲覧)
- 医療法人社団 べスリ会 東京TMSクリニック「育児ノイローゼ ~産後うつ・育児に悩むお母さん・お父さんの悩み~」東京TMSクリニック公式HP(https://tms-clinic.jp/postpartum-depression/,2022年5月11日最終閲覧)
育児ノイローゼかなと思ったときに試したい対策方法
子育てに疲れてしまって何となくいつも不安…。「もしかして育児ノイローゼなのかな…」と思ったなら、こちらでご紹介する対策方法を試してみてください。
上手に対策していけば、今までよりも心軽く、楽しみながら子育てに向き合えるようになるかもしれません。










