保育園児に習い事は必要なのか?習い事をするメリットとデメリット
子どもが保育園に通い始めて少しずつ生活サイクルに慣れてくると、習い事をさせてみようか、近所のスクールに体験授業に行ってみようか…と考え始めますよね。保育園やパパママの仕事の都合でなかなか行けそうにない場合もありますが、いつかは習い事を、と考えているパパママもいることでしょう。
パパママのなかには、幼いころに英会話教室や体操教室、そろばんなど何か習い事をしていた経験のある方もいるかと思います。幼いころから習い事を始めるメリットはあるのでしょうか?
習い事についての記事をもっと読みたい方は、下記よりご覧ください。
保育園児が習い事をするメリット
保育園に通いながらの習い事は大変なことも多くありますが、メリットもたくさんあります。その例を見ていきましょう。
お友達が増えコミュニケーション能力が上がる
保育園のクラスメイトとは別に習い事のなかでお友達が増えるので、保育園では得られない新たな会話や関わり合いが発生し、子どものコミュニケーション能力が上がります。また、習い事の講師も子どもに慣れている方が多いので、先生との会話も子どもの発達を刺激するよい材料になります。
小学校の入学準備になる
小学校ではたくさんの子どもとともに生活し、座って授業を受けることになります。保育園では入学に向けた準備などがあるものの、きちんと座って授業が受けられるか、集中できるのか親としては心配になりますよね。
習い事によっては教室内などで親が待機して遠くから様子を見ることができたり、講師陣と話して子どもの様子を聞けたりする場合があります。じっと座れているか、講師の指示に従っているか、習い事の内容についていけているかなど、気になる点をママパパも把握しやすいようになっていますよ。
就学前にこうした様子が把握できていると、小学校に入学する前にパパママが子どもに対して何をどうサポートすればいいかわかりますね。
社会性や感性が育つ
習い事を通じて保育園では得られない経験をしたり、お友達と一緒に学んだり体を動かしたりすることで、社会性や感性が伸びていきます。
保育園は一般的に働くパパママのために子どもを預かる施設なので、教育にエネルギーをそそぐことは難しい場合もあります。習い事では子どもの発達に合わせたカリキュラムなどが豊富に用意されているので、通い続けると変化が出てきた、と感じるパパママもいるようです。
体力がつく
水泳や器械体操、ボルダリングなど体を動かす習い事では、全身の筋肉が長期的に刺激され体力の増進を促してくれます。最初はうまくできなくても、少しずつ進めていくうちに今まで難しかったことがクリアできたり、新しいことにチャレンジできたりと、やりがいを感じられるのもよい点です。
保育園児が習い事をするデメリット
子どもに習い事を始めるとデメリットも出てきます。パパママだけでなく子どもの負担にもつながるので、デメリットになりうる要素はなるべく減らして習い事について考えたいですよね。
習い事への送迎が大変
習い事にはほぼ必ずと言っていいほどあるのが送迎への負担。小学生に上がればそうでもないかもしれませんが、保育園児の場合ほとんどの習い事で親の付き添い、または教室までの送迎が必須となります。
夫婦共働きで暮らしていると、思わぬ残業が入ったときやパパママともに都合がつかず送迎が難しいときなど、「子どもはどうしよう?」と困ってしまった方もいることでしょう。保育園なら多少融通が効くこともありますが、習い事ではそうもいかず、仕方なく習い事をお休みすることになりそうです。
土日や休日がなくなることも
一週間が終わりやっと一段落した土曜日、スイミングスクールの大会の予定が入っていたことが発覚!お弁当を準備して、着替えも持ってバタバタと家を出発…習い事を始めると、習い事そのものだけでなく、それに付随する大会やコンクール、特別授業などの予定で慌ただしくなってしまうかもしれません。貴重な休みが潰れてしまい今まで滞りなくルーティン化できていた家事がうまくいかなくなることも考えられます。
子どもの生活習慣の乱れ
習い事が始まるとパパママだけでなく子どもにもデメリットがある場合があります。保育園を終えた時間の習い事であれば就寝時間がずれ込む可能性がありますし、土日であればなかなか体を休む時間がなく、登園前や帰宅後にぐずったり、習い事に行きたがらなくなったりすることも考えられます。
先輩ママはどうやって習い事に通わせていたの?
共働きではいかに時間を捻出し、子どもに楽しく通い続けてもらうかが重要ですよね。幼いうちから子どもにたくさんの経験をさせたいママにとって、習い事は子どもの経験を増やすよい機会です。先輩ママたちはどのようにして習い事に通わせていたのでしょうか?
やはりその時間帯じゃないと間に合わないので…
それとは別に、子供がどうしても習いたいものが17時からだったので、その日は1時間早退してます。
あとは土曜日に行かせてます。
同じ習い事の友達は、ファミサポさんが送ってくれて、お迎えはママがきています。
子ども自身がどうしても習いたい、やってみたいという習い事とパパママの仕事の都合が合わないときは、ファミサポさんなど外部のサポーターに支えてもらうもの1つの方法ですね。
習い事は子どもの年齢が上がるにつれて種類が増えてきますが、対象年齢に合致していても希望する曜日がないこともありますよね。経験として習わせるにはどうしても仕事の時間に都合をつけなければならないこともあるようです。
英語は家でやってます。
あとは私のバレエと、外国人と会うところにそれぞれ週1で連れてってます。
経験はたくさんさせた方がいいですがそれがイコール習い事とは思いません。
どうせ小さいうちは大したことしないし、自分の習い事に子供を連れてくのが一石二鳥だと思ってます🤣
息子は1歳半から音楽教室と幼児教室に通ってます!
もう一つ気になるのがあって体験に行ったのですが
息子は嫌みたいですぐ辞めました。
小さいうちの習い事って親のエゴだとは思ってるので
息子が楽しく通うのであれば続けるし、行きたくないが続くのであれば辞めようとは思ってます(^^)
小さい頃は親のエゴで暇つぶしとかそういう感覚だと思います、でも経験にはなるのでいいのかな…?
なので今は一つだけで全然いいと思います💓
もう少し大きくなって、自分でやりたいって言ってきたものを習わせてあげるのが1番かなって思います!
習い事ってお金かかりますしね…
また習い事を始める際にも、子どもから「やりたい」と言い出して通っている場合と、親が習い事に通わせることを決めた場合ではパパママの気の持ち方が変わることもあります。どちらにせよ、楽しみながら習い事に通えるとよいですね!
保育園児とパパママの負担にならない習い事の選び方
保育園に通いながら習い事をするにあたって、どのように決めていけば負担にならないでしょうか?習い事をする前に「習い事をし始めたあとのこと」も考えて始めるかどうか決めていきましょう。
子どもの興味関心
習い事でなによりも大切なのは、子ども自身に習い事に対する興味関心があるかどうかです。全く興味のない習い事に通わせても、興味がないものは習熟度がなかなか進まないこともあります。少しでも「面白そうだな」「楽しいな」と思いながら通ってもらえることが大切です。
送迎のしやすさ
習い事の教室には毎週決まった時間通わせることが多いので、遠くにある教室だと混雑して時間通りにたどり着けないこともあります。通いやすい場所にある習い事を中心に探すとよいでしょう。
先生との相性
習い事の講師陣にはさまざまな方がいます。気が合う講師もいれば、なかなか話がかみ合わない講師もいます。習い事をする子ども本人と講師の相性はもちろん、パパママと講師の相性も大切です。
生活習慣を崩さない
子どもが今過ごしているルーティンをなるべく崩さないよう、夜遅くなりすぎない、昼食や夕食の時間に影響しない習い事を選びましょう。就寝時間や食事の時間が変わってしまうと子どもの機嫌が悪くなったり、保育園の過ごし方に悪影響がでたりする場合があります。
月謝
パパママにとっていちばん大事な月謝は、「通いやすさ」と同じくらい重要視されるポイントですよね。無理せず払える金額か、習う内容や頻度に見合っているかしっかり見極めましょう。
保育園児におすすめの習い事
子どもにぴったりな習い事や、親子で始められるおすすめの習い事がいくつかあります。自分の子どもにあった習い事を探してみてくださいね!
スイミング
スイミングは全身の筋肉を動かし身体機能向上を促進する習い事として子育て世代を中心に人気があります。最初は水を被るのさえ怖かったとしても、子ども向けのカリキュラムを進めていくうちに次第に慣れていき上手に泳げるようになっていきます。
普段運動不足だなと感じているパパママも、一緒に習い事を始めると体を思いっきり動かしてリフレッシュできますよ。
ピアノ、楽器
小学校ではリコーダーや木琴に触れる機会はありますが、それ以外の楽器に触れる機会はほとんどありません。ピアノやドラム、バイオリンなどの楽器を演奏できる習い事では、楽譜の読み方だけでなく手指の動かし方、楽器演奏のための基礎から学ぶことができます。
楽器演奏では指をしきりに動かして音を変えたり、ドラムスティックを四方八方に伸ばしていろんな音を出したりと、手指の発達に一役買ってくれますよ。
英会話教室
小学校では1年生から教育方針に組み込まれている英語。小学生になる前から覚えさせたい!というパパママにぴったりなのが英会話教室。0歳からの豊富なカリキュラムが組まれており、それぞれの教室で独自の手法が取り入れられています。教室の数も多いので、自宅から通わせやすい範囲に教室があるかもしれません。
体操
体を動かす習い事で、水泳に次いで人気がある体操教室。跳び箱、鉄棒の逆上がり、マット運動の後転、ラジオ体操など苦手で体育の授業がしんどかった…という苦い思い出をお持ちのパパママにとって、「そつなく体を動かせる子になってほしい」という願いは人一倍強いものですよね。
教え方が分からない逆上がりや部屋に充分なスペースがない後転など、家庭や保育園でできない運動を取り入れられるのが体操教室の魅力です。
プログラミング
こちらも英語と並んで必修化されたプログラミング。「十字キーの左を一度押すと、キャラクターが○マス動く」「Aボタンを押すと、○マス分ジャンプする」など、やりたいことに合わせた指示をどう出せばよいか?を考えるプログラミング言語が子ども向け教室として多く開講されています。
プログラミング教室と一口に言っても、ゲームを作りたい、ロボットを動かしてみたい、本格的なプログラミング言語を学びたいなど、さまざまな種類があるのでしっかり見極め選んでくださいね。
幼児教育
モンテッソーリ教育や七田式教育など、子どものなかにある学習意欲やこれからの人生で必須な社会性を伸ばすことなどを目的とした幼児教育。近年では幼稚園やこども園などでそうした教育方針を取り込み教えているところもありますが、保育園ではまだまだ少ないですよね。
子どもの可能性を引き出し、これからの人生に役立つ幼児教育。保育園でできないことを習わせたい!というパパママにぴったりの習い事です。
家庭や保育園でできないことをやろう
公園に遊びに行っても思い切り遊べなかったり、家庭内でもバタバタしてなかなか新しい遊びに手を出せなかったり、保育園に通いながら働いているとさまざまな壁にぶつかりますよね。
習い事でたくさん体を動かしたり、英会話やプログラミングで新たな発見に触れたり、楽器や歌で音を楽しむことを覚えたりと、家庭や保育園ではできない体験がたくさん待っています。パパママや子どもの生活ルーティンを崩さず、そして通いやすい習い事をぜひ見付けてみてくださいね!
- やる気スイッチグループ「幼児に習い事は必要?メリットから選び方まで紹介!」Kids Duo(キッズデュオ)(https://www.kidsduo.com/column/200302-01.php,2021年3月17日最終閲覧)
- リソー教育「幼児期に習い事は必要?周りはどうしてるの?」伸芽’Sクラブ2019年9月30日(https://www.shinga-s-club.jp/column/幼児期に習い事は必要?周りはどうしてるの?/,2021年3月17日最終閲覧)
- 小学館集英社プロダクション「「習い事をしている」割合、5歳で77%のデータも!幼児期の習い事、どう選ぶ?」マナビコ-manabico(https://manabi-with.shopro.co.jp/manabico/naraigoto2020/,2021年3月17日最終閲覧)
- しちだ・教育研究所「幼児期の子供が習い事をする3つのメリット&人気の習い事ランキング」七田式教育公式サイト(https://www.shichida.co.jp/magazines/幼児期の子供が習い事をする3つのメリット&人気/,2021年3月17日最終閲覧)