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監修:清水なほみ

産後の尿漏れがつらい…。原因は〇〇にあった!自宅でできる簡単な解消法はこれ

出産後、以前にはなかったような体の不調に悩まされている方もいるかもしれません。笑ったりくしゃみをしたりという何気ない日常の動作で尿漏れをしてしまうという方はいませんか。今回は、産後の尿漏れに困っているママさんのために、尿漏れの原因と対処法についてまとめました。

PIXTA

骨盤底筋群の筋力の低下が原因になりやすい

尿漏れは誰にでも起こりうることですが、女性の場合は産後に悩まされる方がいます。

尿漏れの原因と考えられることはいくつかあります。ただ、出産後に頻度が増えたという場合は、分娩時の胎児の動きによってぼうこうや骨盤底筋が圧迫されたことが原因と言えるようです。

分娩時に胎児を外に出そうと骨盤周りの靭帯が緩みます。しかしその後、骨盤の底面にある骨盤底筋群がうまく使えなくなってしまい、尿漏れにつながりやすくなる場合があります。

出典元:

産後の尿漏れは骨盤底筋体操で改善

骨盤 PIXTA

産後の尿漏れは一時的なもので、産後1~2か月ほどで自然に治るのが一般的です。それでも、なるべく早く改善したい、なかなか治らないという場合は、骨盤底筋体操にチャレンジしてみましょう。

尿漏れが気になっていなくても、産後すぐから骨盤底筋のケアをしておくことが、将来的な子宮下垂や子宮脱の予防にもなりますので、産後の入院中から産褥体操として取り入れてもいいでしょう。

骨盤底筋体操は、肛門と膣を締めることにより排尿を一時的に抑えることができる骨盤底筋を鍛える体操です。産後でなくとも、加齢によるホルモンバランスの乱れや筋力の低下などが原因で尿漏れしやすくなった場合にもおすすめです。

骨盤底筋体操のやり方

骨盤底筋体操は、尿を我慢する時に肛門と膣が締まる感じをイメージしながらやってみてください。

手順は下記です。

  1. あおむけに寝て肩幅まで足を開いて膝を立てる
  2. 肛門と膣、尿道を締めたり緩めたりを2,3回繰り返す
  3. 次に、ゆっくりぎゅうっと締めて3秒間ほど止め、ゆっくりゆるめていく

という動作を何回か繰り返すだけでOKです。

あおむけの状態以外にも、ひじや膝をついた姿勢、テーブルなどに手をついて支えた状態、椅子に座った状態などで日常的に体操を繰り返してみてください。

なかなか効果を感じられなくても毎日続けることが重要なのだそうです。気が付いたときに少しずつでもチャレンジしてみることをおすすめします。

出典元:

産後の尿漏れは改善できる

トイレ PIXTA

産後にはいろいろなトラブルが発生することもあり、その中でも尿漏れはとてもデリケートな問題。でも、改善していくことはできますので、ぜひできる範囲の骨盤底筋体操から始めてみてください。

また、尿漏れ以外に頻尿など他にも気になることがある場合は、病院で検査を受けるようにしてくださいね。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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