体の成長や精神面での成熟には個人差があるため、「何年生から◯◯」などのルールがあっても困りますよね。
実際、筆者の息子が通っていた小学校でも、「肌着が着られないのはおかしい」「この指導自体が気持ち悪い」という声をよく耳にしました。
では、そのようなとき、どう対応するといいのでしょうか。
小学校で肌着禁止の理由と着せたいときの対策案
体操服の中に肌着を着てはいけないという指導が話題になったことで、同時に考えさせられるのが、体操服に着替えるときの環境。
男女同じ教室で着替えたり、男性教師が見ているところで女の子も一緒に着替えたり。この環境で肌着を脱いで着替えなければならないというのは、子どもたちにとって本当に健全なのか心配になってしまいます。
小学校2年生の女の子を育てるママから、以下のような声がありました。
体育のときは肌着禁止で体操服を着ます。
娘に聞くと担任は男の先生ですが
着替え中も教室にいて
男女も一緒に着替えるとのこと。
お家では人前で着替えたり
男の子に裸を見せるのは恥ずかしいことと教えていて
弟や父親の前で着替えることも避けさせています。
どう考えてもおかしいと思うので
学校に意見したいのですが
どうしたらいいのでしょうか。
ややこしい親とも思われたくないので
出来れば匿名で。
これは普通なんでしょうか?
やはり、私が異常ですか?
私の感覚では、裸で着替えあうなんて
考えられなくて。。
子どもが安心して学校生活が送れるよう、健全な環境作りを学校に期待するのは当然のこと。
もちろん、このルールについてどのように感じるか、ママたちの間でも意見が異なるかもしれませんが、学校に納得できないルールや慣習があるとき、どのような対応をしたら学校側も真剣に対応してくれるのか、ポイントを知っておくと、今後の参考になりそうですよね。
クレームを言う以上の何ができるのか、一緒に考えてみましょう。
体育の時間に肌着禁止の理由は?
そもそも、体操服の中に肌着を着てはいけないというルールは、どうして作られたのでしょうか。その理由がわかると、このルールへの対応策が見えてくるかもしれません。
肌着禁止のルールがあるというニュースの中で、理由について以下のような記載があります。
こうした指導を行う理由については「汗をかいたあとも肌着を着続けることは衛生面や健康管理面で問題がある」などといった回答がありました。 ※1
これを見ると、やはり本来は子どもたちの健康を考えて作られたものなんですね。
ただ、体操服は毎回洗濯できないこともあるため、汗で汚れたままその週の体育の授業を受けなければならないということに。夏たくさん汗をかく時期や運動会の練習で連日体育があるときは、本当に不快ですよね。
また、小学生であれば体も心も成長してくるころ。恥ずかしさを感じたり、不快に思ったりしてもおかしくありません。昔はそれが当たり前だったとしても、時代の変化と共にルールの見直しも必要です。
肌着メーカーの見解は?
体操服の中に肌着を着用することの必要性について、肌着メーカーはどのように解説しているのでしょうか。
体操服の下に着るインナーにはいくつかの役割があります。まず、皮脂や汗を吸収してくれること。肌着を着用することで、たくさん汗をかいても体操服が汚れることを防いでくれます。
また、寒い季節は体を冷えから守り、暑い季節には汗を吸収して蒸れを防ぐ、体温調節の役割も果たします。
体の変化を経験する時期ですが、デリケートな部分を保護するという役割もあります。ハーフトップやカップ付きインナーを着ることで、体のラインをカバーし、胸が擦れてしまうことがないようにできます。
成長に合わせた肌着選びも大切です。衛生面はもちろん、さまざまな角度から考えて、子どもにぴったりの肌着を着られるようにしてあげたいですね。
- GUNZE「体操服の下インナー禁止問題!?運動時のインナーの必要性について」(https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1h202007-04/,2021年7月2日最終閲覧)
- GUNZE「Tシャツと肌着って何が違うの?今すぐ知ってほしい、子どもの為の肌着の役割」(https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1h202006-05/,2021年7月2日最終閲覧)
肌着を着せたいときはどうすればいい?
子どもの通う小学校に体操服の中に肌着着用禁止のルールがあり、自分の子どもには肌着を着用させたいと考えている場合、どのように対応できるでしょうか。
著者自身の体験談やスポーツ庁が明らかにしている取り組みなどから、どのように学校側に働きけかけることができるかヒントが見つかるかもしれません。
それぞれ状況は異なるものなので、「自分の立場ならどうできるだろう」と考えながら、参考にしてみてくださいね。










