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監修:齋木啓子

風しんの出席停止期間は何日?症状と治療方法を解説

子どもにみられる感染症の一つ「風しん」。保育園や幼稚園に行けない「出席停止」の対象となる病気です。乳幼児期は強い症状は出にくいものの、妊婦に感染すると胎児に深刻な影響を及ぼす病気で、感染させないことが大切です。この記事では、風しんの出席停止日数や症状、予防方法についてお伝えします。

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風しんは出席停止の対象

風しんは、学校保健安全法で決められた出席停止対象になる感染症の一つです。現在、流行の中心は30~50代の成人男性であることがわかっていますが、子どもがかかることもあります。

乳幼児期は比較的症状は強く出にくいですが、発症したら発しんがなくなるまでは保育園や幼稚園に通わせることができません。

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風しんによくある症状

子ども 発熱 PIXTA

風しんによくある症状は、発熱や発しん、首や耳の後ろにあるリンパの腫れです。ただし、乳幼児期は比較的症状が軽く、発症しても症状が出ないこともあるため、診断が難しいケースも。15~30%は感染しても症状が出ません。

大人がかかると発熱や発しんの症状が重く出ることがあります。もし親が風しんと診断された場合、子どもに少しでも気になる症状が見られたら医師に相談をしてください。

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風しんの治療法

子ども 看病 PIXTA

風しんには特別な治療法がなく、発熱や関節痛に対する対症療法を行います。

解熱までの期間は3~4日が目安ですが、リンパの腫れなどは数週間続くことがあります。

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風しんの予防方法

予防接種 PIXTA

風しんは、飛沫感染や接触感染により広まります。1人の患者が周りにうつす人数は6~7人で、インフルエンザ(2~3人)よりも多いとされています。子どもが感染した場合は家庭内で感染しないよう、手洗いなどの基本的な感染対策を徹底しましょう。

子どもの場合、1歳以降になれば風しん・麻しんを防ぐMRワクチンを打てます。風しんはワクチンで防げる病気です。もしまだ接種が済んでいない場合は、積極的に接種しましょう。

先天性風しん症候群をなくすために家族で接種を

風しんの問題点は、妊婦が感染することにより、胎児が先天性風しん症候群を患うこと。先天性風しん症候群は、胎児の命にかかわる病気です。

そのため、子どもの風しん予防だけでなく、大人も一緒に予防することが不可欠といえます。現在の風しんの流行の中心は30~50代の成人男性で、女性は夫や職場の同僚など近しい男性から感染しやすいと考えられます。

風しんワクチン未接種の男性や、これから妊娠を希望する女性も早めに接種を受けましょう(妊娠中は風しんのワクチンを打つことができません)。

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風しんは子どもだけでなく大人も積極的に予防を

予防接種 PIXTA

風しんは、乳幼児がかかっても症状が軽く、感染しても症状が出ない場合があります。診断がつきにくい分、知らないうちに感染を広げてしまう可能性も。1歳を過ぎたら早めに予防接種を受けさせましょう。

また、妊婦の感染による先天性風しん症候群をなくすためためにも、家族みんなで予防接種を受けるなど、予防に努めてくださいね。

記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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