フィルター掃除なしでは、電気代を損している
三菱電機によると、エアコンのフィルターが汚れている場合、風量の低下の原因になるだけではなく、消費電力の悪化にもつながるといいます。また、フィルターを約半年間(1日8時間の使用を想定)お手入れしなかった場合、新品の状態のフィルターを使用している場合と比較して、消費電力が約12%も悪化することが明らかになりました。
一方「夏のエアコンの電気代とフィルター汚れに関する調査」では93.7%の人が「エアコン使用にあたり電気代の値上がりが気になる」と回答したのに対し、フィルター掃除を1~2週間に1度以上行えている人はわずか8%ほど。三菱電機の調査で「約12%消費電力が悪化する」とされる半年以上にわたりお手入れできていない人も、55%以上いることがわかりました。
ⓒ三菱電機 霧ヶ峰 PR 事務局
フィルターのお手入れには、エアコンを清潔に保つだけでなく、電気代の損を少なくするという役割もあるのですが、実行できている方は少ないようです。
日常的にできる、エアコンによる電気代節約のコツ
「本格的なエアコン掃除は難しい」と感じている方にもできる、エアコンによる電気代節約のコツについて同社のプレスリリースからお伝えします。
難しいことはなく、普段のメンテナンスや使い方を少し変えるだけで電気代を抑えられるそうですよ。
自宅でフィルター掃除をする
エアコン内部の本格的な掃除は業者にお願いするとして、簡易的にフィルターを掃除するだけなら、自宅でもすぐにできますよ。三菱電機によると、以下のような方法が可能だそうです。
- STEP1:フィルターのホコリを掃除機で取る。
- STEP2:十分にホコリが取れない場合は、フィルターを中性洗剤につけ置きし、洗う。十分に乾燥させた後にエアコンに取り付ける。
特別な掃除道具は必要ないので、思い立った時にすぐできそうですね。
フィルターを水洗いした際はしっかりと乾燥させてから再度取り付けるようにし、フィルター以外の電気部品には手を触れないように気をつけましょう。
スイング機能を使う
三菱電機による実験では、気温35℃で30分間エアコンの運転を行うとき、エアコンを人に向けてスイング運転すれば、設定温度を2℃ほど高くしても体感温度がほぼ変わらないことがわかりました。設定温度を高くすることで、スイング運転をしても消費電力を約21.1%抑えられたそうです。
確かに、夏の暑い日でも風が当たることで暑さがやわらいで感じることはありますよね。エアコンの設定温度や運転の仕方を少し工夫するだけで、消費電力には大きな差が出ることがわかります。
エアコンを賢く利用して、快適な夏を過ごそう
エアコンの掃除をしなくちゃ…と思いながら、手をつけられないまま夏を迎えてしまったという方もいるはず。今回紹介した掃除方法なら簡単ですぐにできるのでおすすめですよ。
暑さによる体調不良を防ぐためにも、エアコンはとても大事です。しっかりと掃除をし、使い方も少しだけ工夫をすることで、暑さを我慢することなく電気代を節約することができるはず。快適な夏を過ごすためにも、ぜひ今回紹介したエアコン掃除の仕方や使い方を試してくださいね。
「夏のエアコンの電気代とフィルター汚れに関する調査」概要
- 調査対象者: 東京・大阪在住の 30~59 歳の男女 600 名
- 調査方法:インターネット
- 調査期間:2022 年 6 月 17 日(金)~6 月 19 日(日)