- 胎児の大きさ(FL:大腿骨長):約53〜65mm
- 体重:約1,510〜2,450g
FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)、太ももの骨の長さを指します。胎児は皮下脂肪がついてふっくらしてきました。これからさらに皮下脂肪がつき、体重が増えていきます。
羊水を飲んで排出しています
胎児は子宮の中で羊水を飲み、排出しています。生まれてからおっぱいを飲んでおしっことして出す練習をしているのです。羊水の成分のほとんどは胎児のおしっこで占められています。
寝たり起きたりを繰り返しています
妊娠33週目の胎児は子宮の中で寝たり起きたりを一定のリズムで繰り返しています。起きている間は指しゃぶりやあくび、排泄などをしています。
起きているときは目を開き、眠っているときはまぶたを閉じるようになります。この時期、まだ目に色素がついていないので、瞳は青色をしています。
- 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P67(朝日新聞出版,2016年)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P129(学研,2017年)
- A.Christine Harris「安心マタニティブック」P157(永岡書店,2005年)
- レディースクリニックつねざわ「妊娠中の注意(1)胎動」(https://ameblo.jp/lc-tsunezawa/entry-11940228917.html,,2018年10月1日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会「推定胎児体重と胎児発育曲線 保健指導マニュアル」(http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
- 日産婦誌53巻7号「12.胎児発育・児体重測」(http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5307-130.pdf,2018年10月2日最終閲覧)
33週目で切迫早産の兆候があったら
切迫早産とは、早産になりかけている状態をさします。兆候は以下です。あてはまるときはすぐに受診してください。
- 下腹部の痛み(しばらく安静にしても治らない、痛みが強まる)
- おなかの張り(しばらく安静にしても治まらない)
- 性器から出血した
- 破水した
この時期に早産した場合の胎児の生存率は95%です。ただし合併症の心配があるためNICU(新生児集中治療室)で経過を慎重に管理していくことになります。おなかの中にいる期間が長く、出生体重が重いほど、後遺症のリスクを減らすことができます。切迫早産と診断されたら、医師の指示に従って入院、あるいは自宅で安静に過ごします。
- 総合周産期母子医療センター「早産で生まれました。助かる率はどのくらいでしょうか?」(http://www.uraboshi.jp/answer.htm,2018年10月1日最終閲覧)
- 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P100-101、104(学研,2017年)
バースプランを立てて、出産方法を決めましょう
バースプランとは、自分がどのような出産をしたいのか考え、計画を立てることです。出産について家族と話し合い、お互いが出産をどう考えているか確認する機会になります。医師、助産師としっかり相談し、自分がどのような出産をしたいのか具体的にイメージしましょう。
立ち会い出産を希望するかどうかや、出産するときにビデオ撮影をしたい、音楽をかけてもらいたいといった希望を紙に書き出してみましょう。










