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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠35週目は出産の最終準備を。胎児はますますふっくらしてきます

トイレ 日本 PIXTA

9ヶ月に入ってからおりものの量がかなり増えました。
トイレに行って拭く度に必ずティッシュにつきます。
(トイレが近くかなり頻繁に行っていますが、絶対つきます…)
色は黄色っぽかったり白っぽかったりでベトベトしていることが多いです。
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私も後期に入り、ベタベタした感じのおりものですよ(*_*)💨
おりものシートをマメにかえてます(>_<)💦
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妊娠35週目には、出産にむけて子宮口や膣がやわらかくなり、おりものの量が増えます。気になるときは、おりものシートや生理用のナプキンを使用して清潔な状態を心がけましょう。

おりものに血が混じっているなど、気になる症状があったら病院に連絡して指示に従ってください。

妊娠高血圧症候群に注意しましょう

妊娠高血圧症候群は妊娠8ヶ月以降の妊婦の1割程度が発症するといわれ、妊娠20週〜分娩後12週までに高血圧と尿タンパクの両方の症状がみられます。

最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合は高血圧と診断され、妊娠高血圧症候群が疑われます。発症した場合、安静や食事療法が中心になります。医師の指示に従って治療しましょう。妊娠35週を過ぎて急激に血圧が上がった場合は、緊急帝王切開で妊娠を終了することで治療を行うこともあります。

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出典元:
  • 竹内正人「はじめての妊娠・出産事典」P60、130(朝日新聞出版,2016年)
  • 萩田和秀「らくらくあんしん妊娠・出産 」P42、114、126、128(学研,2017年)
  • 医療情報科学研究所「病気がみえる 10 産科」P34、P39(メディックメディア,平成19年3月)
  • 厚生労働省「妊娠期の至適体重増加チャート」について」(https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a4.pdf,2018年9月26日最終閲覧)
  • 母子衛生研究会「妊娠月別 胎児の様子とママのからだ」(https://www.mcfh.or.jp/jouhou/taiji/24_27week.html,2018年9月26日最終閲覧)
  • 関東連合産科婦人科学会「妊娠中の子宮口開大による妊娠の予後」(https://jsog-k.jp/journal/lfx-journal_detail-id-16572.htm,2018年10月10日最終閲覧)

妊娠35週目の胎児の様子

妊娠 9ヶ月 日本 PIXTA

妊娠35週目の胎児の大きさと体重、成長の様子についてご紹介します。

  • 胎児の大きさ(FL:大腿骨長):約56〜70mm
  • 体重:約1,790〜2,880g

FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)、太ももの骨の長さを指します。胎児は皮下脂肪がついて体重が着実に増え、新生児とほぼ同じ大きさになりました。体重の個人差が大きくなってくる時期です。医師から特に指摘されなければ、心配しなくて大丈夫です。

肺の機能が完成しています

肺が機能的に成熟しました。おなかの中にいるときは胎盤を通じてガス交換(酸素を取り入れて二酸化炭素を出す)していますが、万一この時期に早産になっても、外の世界で空気を吸ったり吐いたりすることができるようになります。

手足をよく動かしています

新生児 PIXTA

子宮が狭くなり、激しい動きは少なくなってきましたが、手を握ったり開いたり、手足をバタバタさせしたりと活発に動いています。感覚器官も発達しているので、外からの音や光などに反応します。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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