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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠36週目から臨月!胎児は成熟し胎動が減少、妊婦健診は週1回に

PIXTA

妊娠36週目以降になると、破水を引き起こす可能性があるため性生活はお休みしましょう。特に切迫早産などのリスクがある方は37週に入るまでは赤ちゃんを再優先で過ごすようにしましょう。

臨月に入ったとはいえ、妊娠36週目の出産は、まだ正期産ではありません。おなかの張りにつながってしまうことはなるべく控えるようにしてくださいね。

おしるし?出血の症状に注意しましょう

トイレ PIXTA

妊娠36週目にある出血は、お産が始まるサインの「おしるし」である可能性があります。おしるしは、粘り気のあるおりものに血液が混じるものを指しますが、茶色っぽく見える場合もあるでしょう。

おしるしがあったからといってすぐお産が始まるとは限りません。出血量がごく少量の場合もあり見逃してしまいがちですが、茶色でも出血していることは明確なので、病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。

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臨月に入ると、出産が近づくことで不安なことが増えてくる時期でもあります…

出典元:

妊娠36週目の胎児の様子

エコー PIXTA

  • 身長:約50cm
  • 体重:約3,000g

妊娠36週目になると、胎児もずいぶん大きくなり、子宮内で動ける範囲も少なくなっていきます。おおよそ、すいか1個分くらいの大きさです。胎児の呼吸器や心臓、肝臓、消化器などの器官は十分に発達しており、機能もほぼ完成します。

妊娠36週目での出産は早産になります

カレンダー PIXTA

妊娠22週~37週未満での出産は早産と呼ばれます。なかでも、妊娠34~妊娠36週目は後期早産と呼ばれ、この期間に生まれた早産児の生存率は37週~42週までの正期産で生まれた子どもと同じくらいの割合です。

しかし、後期早産であっても、正期産で生まれた子どもと比較すると新生児期の合併症が多く起こり、発育遅延などのリスクも高いことがわかっています。

そのため、臨月とは言っても、この時期に生まれてしまうとリスクが高まるということを覚えておきましょう。

逆子の場合は帝王切開になります

新生児 PIXTA

逆子と診断されている方は、医師の判断によって妊娠37週目~38週目に帝王切開での出産となります。妊婦さんの体の状態によってタイミングが前後する場合もあります。

帝王切開手術は陣痛が始まってしまってからでは難しくなるので、なるべく臨月もしくは正期産の時期(俗にいう正産期)に入ってすぐのタイミングで行われることが多いでしょう。

妊娠36週目の段階で逆子の場合、帝王切開となる可能性が高まります。逆子は帝王切開の手術予定日の前日に治ったという妊婦さんもいますので、直前まで分かりません。

出典元:
  • 井上裕美(監)「病気がみえる vol.10 産科」158(メディックメディア,2015)
  • 日本産科婦人科学会「Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」24(リクルートホールディングス,2015)
  • あさぎり病院「診療内容・特色」(http://www.asagiri-hp.or.jp/sinryouka/sanhuzinka/tokushoku/sanka/teiousekkai.html,2017年10月17日最終閲覧)
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記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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