妊娠36週目以降になると、破水を引き起こす可能性があるため性生活はお休みしましょう。特に切迫早産などのリスクがある方は37週に入るまでは赤ちゃんを再優先で過ごすようにしましょう。
臨月に入ったとはいえ、妊娠36週目の出産は、まだ正期産ではありません。おなかの張りにつながってしまうことはなるべく控えるようにしてくださいね。
おしるし?出血の症状に注意しましょう
妊娠36週目にある出血は、お産が始まるサインの「おしるし」である可能性があります。おしるしは、粘り気のあるおりものに血液が混じるものを指しますが、茶色っぽく見える場合もあるでしょう。
おしるしがあったからといってすぐお産が始まるとは限りません。出血量がごく少量の場合もあり見逃してしまいがちですが、茶色でも出血していることは明確なので、病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
- 井上裕美(監)「病気がみえる vol.10 産科」11、78、239(メディックメディア,2015)
- 日本産科婦人科学会(監)「Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」24(リクルートホールディングス,2015)
- 長野産科婦人科クリニック「初めて出産される方へ」(http://www.nagano-sanfujinka.or.jp/first/,2017年10月16日最終閲覧)
- 石田医院「妊娠の兆候と妊娠中の心得は」(http://www.ishida-iin.com/sub2_note_f1.html,2017年10月16日最終閲覧)
- 駒ヶ根高原レディスクリニック「胎動について②」(http://www.kklc.jp/blog/2011/07/31/胎動について②/,2017年10月16日最終閲覧)
- 白河産婦人科「産科」(http://shirakawa-clinic.jp/publics/index/18/,2017年10月16日最終閲覧)
- 広島大学大学院 産科婦人科学「妊娠中の方へ」(http://home.hiroshima-u.ac.jp/sanfu/patient/maternity/index.html,2017年10月16日最終閲覧)
- 西川医院「分娩を控えたお母さまの基本姿勢」(http://www.nlc1.net/mamaroom/stance.html,2017年10月16日最終閲覧)
- 山本産婦人科「妊娠末期の出来事」(http://www.yc-tsu.jp/dekigoto/makki/10.html,2017年10月16日最終閲覧)
妊娠36週目の胎児の様子
- 身長:約50cm
- 体重:約3,000g
妊娠36週目になると、胎児もずいぶん大きくなり、子宮内で動ける範囲も少なくなっていきます。おおよそ、すいか1個分くらいの大きさです。胎児の呼吸器や心臓、肝臓、消化器などの器官は十分に発達しており、機能もほぼ完成します。
妊娠36週目での出産は早産になります
妊娠22週~37週未満での出産は早産と呼ばれます。なかでも、妊娠34~妊娠36週目は後期早産と呼ばれ、この期間に生まれた早産児の生存率は37週~42週までの正期産で生まれた子どもと同じくらいの割合です。
しかし、後期早産であっても、正期産で生まれた子どもと比較すると新生児期の合併症が多く起こり、発育遅延などのリスクも高いことがわかっています。
そのため、臨月とは言っても、この時期に生まれてしまうとリスクが高まるということを覚えておきましょう。
逆子の場合は帝王切開になります
逆子と診断されている方は、医師の判断によって妊娠37週目~38週目に帝王切開での出産となります。妊婦さんの体の状態によってタイミングが前後する場合もあります。
帝王切開手術は陣痛が始まってしまってからでは難しくなるので、なるべく臨月もしくは正期産の時期(俗にいう正産期)に入ってすぐのタイミングで行われることが多いでしょう。
妊娠36週目の段階で逆子の場合、帝王切開となる可能性が高まります。逆子は帝王切開の手術予定日の前日に治ったという妊婦さんもいますので、直前まで分かりません。
- 井上裕美(監)「病気がみえる vol.10 産科」158(メディックメディア,2015)
- 日本産科婦人科学会「Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」24(リクルートホールディングス,2015)
- あさぎり病院「診療内容・特色」(http://www.asagiri-hp.or.jp/sinryouka/sanhuzinka/tokushoku/sanka/teiousekkai.html,2017年10月17日最終閲覧)










