- 胎児の大きさ(CRL):約190mm
- 体重:約460g
妊娠21週目になると、胎児の体重は約460gにまで成長し、中身の入った500mlのペットボトルとほぼ同じ重さになります。まだ余分な脂肪がついていないものの、これから出生までの間に少しずつ脂肪を蓄え、ふっくらとした体つきになっていきます。
また、頭の骨や脊椎(せきつい)、あばらや手足の骨などがさらに硬くなり今まで以上に動きが力強くなるでしょう。
眉毛や髪の毛が生えてくる
妊娠21週目になると、胎児は眉毛や髪の毛が生えてきてきます。この段階ではまだ色素が入っていないため毛の色は白く、長さも短いでしょう。
妊娠週数が進むにつれて徐々に毛に色がついてきます。
脳神経が発達する
妊娠21週頃は、胎児の脳神経が急成長し記憶力と思考力が飛躍的に発達します。
聴覚もさらに発達し外の音も聞こえるようになるため、おなかに触れることや声かけをすることで胎児とのコミュニケーションをはかりましょう。
胎動を感じたときは、おなかをポンッとたたき返してあげるキックゲームを試してみてくださいね。
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P102-105(永岡書店,2006年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P54-55(朝日新聞出版,2016年)
妊娠21週目の過ごし方と注意点
妊娠21週目頃は、妊娠の経過が順調であれば体調がよくなる時期ですが、便秘や貧血、こむら返りなど妊娠特有のトラブルが起こりやすいときでもあります。体の不調を感じた場合は、無理をしないように過ごしましょう。
適度な運動をする
妊娠21週頃は、体調がよく医師から許可が出たらマタニティヨガやマタニティビクス、水泳など無理のない範囲で運動をしましょう。適度な運動は出産時の体力づくりとなるだけでなく、腰痛の改善やストレス発散の効果が期待できます。
ただしやりすぎには十分に注意してください。おなかの張りや疲れを感じたときはすぐに体を休めましょう。
体を冷やさないようにする
妊娠中は、おなか周りの脂肪をエネルギーに変えようとして新陳代謝が活発になるため、いつもより暑がりになったという人もいるでしょう。
冷たいものを飲んだり食べたりしたくなりますが、妊娠中は体を冷やしすぎないことが大切です。
飲食の際は生野菜や果物、冷たいアイスなどは控えめにして、できるだけ温かいものを摂取します。洋服はおなかが隠れる大きめなショーツや長めの靴下をはいて、冷えが気になる場合は足湯などして温めるとよいかもしれません。
また、妊娠21週頃から起こりやすくなるこむら返りも、下半身を温めて血流をよくすることで筋肉の疲労や冷えを和らげることができます。
ただし、季節によって対応策が異なるため、真夏に暑さで気分が悪くなりながら温めるのは逆効果です。