- 胎児の大きさ(CRL):約230~280mm
- 体重:約400~500g
妊娠22週目になると、徐々に顔立ちもはっきりとしてきて新生児の体型に近づきます。体重が急激に増加し、4週間後には約2倍の重さになるでしょう。
大きな音に反応する
妊娠22週になると、胎児は音を伝えるための中耳にある骨が硬くなっていきます。何の音であるかはまだ判別がつかないものの、記憶や思考をつかさどる脳神経も発達してくるため、外からの大きな音には少しずつ反応するようになります。
もし胎児が動き出したら、おなかに向かって話かけてみるとよいかもしれません。
呼吸様運動(こきゅうよううんどう)が始まる
胎児の呼吸器は、肺として機能するには不完全な状態であるものの、羊水を飲み込んで肺の中にためて吐きだす「呼吸様運動(こきゅうよううんどう)」を始めます。
胎児が自力で呼吸できるようになるのはもう少し先ですが、肺が発達することで徐々に胎外でも生存できる可能性が高まります。
- ドクターウイリアム・シアーズ(著)他「シアーズ博士夫妻のマタニティブック」P205(主婦の友社,2014年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P86-87(学研プラス ,2017年)
- 大蔵病院「妊娠中のお母さんの変化と赤ちゃんの成長」(http://www.hospi.ne.jp/ookura/mother/chapter1.html,2018年9月20日最終閲覧)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P53(メディックメディア,2015年)
妊娠22週目の過ごし方と注意点
妊娠22週頃になると、個人差があるものの胎動を感じる人が増え胎児の性別も判別できるようになってきます。まだ出産までは時間があると考えてしまいますが、体調がよいときに少しずつ準備を始めるとよいでしょう。
赤ちゃんの名前を考え始める
妊娠22週頃になると、妊婦健診の超音波検査で胎児の性別が確認できるようになってきます。体調がよいときや時間があるときに赤ちゃんの名前を考え始めてみてはいかがでしょうか?
出産したら14日以内に出生届を提出する必要があります。産後すぐはまだ体調が安定していないことや、赤ちゃんのお世話などで慌ただしくなることが予測されるため、余裕があれば妊娠中からいくつか候補を挙げておくとよいかもしれません。
名付けでは、法律で定められている常用漢字と人名用漢字のみ使用可能です。名前を考えるときに参考にしましょう。
性行為は無理のない範囲で行う
妊娠中であっても、切迫早産などのトラブルがなければ性行為をすること自体は問題ありません。ただし、妊娠中はおなかを圧迫しそうで怖い、体に触れてほしくないなどの理由で気分が乗らないという人もいるはずです。
妊娠しているママの気持ちを優先し、無理をしないためにもパパと相談しながら心身ともに負担にならないように行いましょう。
また、性行為の際は、清潔を第一に考えコンドームを使用しておなかを圧迫しないように注意することも大切です。
外食するときはたくさんの食材と使ったメニューを
妊娠22週頃は体重が増えやすい時期のため、できるだけバランスのよい食生活を送りたいものです。つわりがおさまり、体調がよくなってくると外出する機会が増え、外食することもあるでしょう。
たまには外食もよいですが、できるだけたくさんの食材を使ったメニューを選ぶとよいでしょう。また、塩分やカロリーが高めなメニューが多いため、外食翌日は不足している栄養素を取る、塩分やカロリーを控えめにするなど配慮するとよいですね。










