保護者の休暇予定を確認する理由は「登園人数の把握」
保護者の方々にお休み予定を聞く理由は、ずばり「登園人数の把握」です。保育園に通われる保護者の方は、夏休みにあたる7月ころから8月末にかけて、また年末年始に長めの休暇を取る傾向があります。
そのため、その時期になると、登園する子の人数に大きな変動があるので、事前に確認をしておく必要があるのです。
園によってはお盆に園自体のお休みを設けている場合もあるので、確認しておくといいですよ。
なぜ人数の確認が必要なの?
では、なぜ子どもの登園人数を知りたいのかをちょっとだけ解説します。
保育士や給食室の配置人数の調整
保育園は「福祉施設」に位置付けられているので、一般的に夏休みや冬休みでも長期的なお休みはありません。(ただし年末年始は休園する保育園が多い)そのため、子どもの人数が減る時期を利用し、職員も交代で夏休みや有休消化をします。
登園する子どもの人数を確認することで、子どもたちが安全に過ごすために必要な保育士の人数、必要給食数にあわせた栄養士、調理師の配置ができるのです。
給食数の確認
保育園の給食は、在籍人数に合わせて食材の発注をしています。お休みが多い時期は、発注数が変わるので、事前におよその登園人数を把握することで、むだなく提供することができます。
人数にあった保育内容の組み立て
子どもの人数によっては、ほかのクラスと合同保育になることもあります。
年齢の異なる子どもたちが一緒に過ごすためには、保育内容を見直し、環境を整えていく必要があります。異年齢保育になることを事前にわかっていれば、安全かつ充実した活動を計画できるのです。
子どもの体調管理をするため
夏場は特に疲れが出やすく、体調を崩しやすい為、体調管理に注意が必要です。
その為、長期休み明けの子であれば「休み明けの疲れに注意しよう」、通常通り登園している子には「夏の疲れが出ているから少し長めにお昼寝時間を取ろう」など、保育園でできる体調管理を考えながら、一人ひとりの体調把握をしていきます。
もう一度予定を聞いても「休んでほしい」の圧力ではない
お盆休みは、登園予定だったお子さんが登園しなくなることがあります。そうなると、もともと把握していた予定数を大幅に下回ることに。そのため、直前で再度確認をし、給食数や保育士の配置数の確認、保育内容保の組み立てをおこないます。
決して「休んでほしい」の圧力をかけているわけではないので、お休み予定でなければはっきり伝えていただいて大丈夫です。
お盆でも預けてOK、心配なことは事前に確認を
園にお休み予定を聞かれる保護者の方の中には「仕事なのにお休みだと思われているのかな」「お盆休みは家庭保育してほしいということ?」と、不安や疑問を感じている方もいらっしゃるかと思います。でも、お盆休みの予定は、保育園側の事情で確認していることです。お仕事をされる方は気にせず、安心して預けてくださいね。
会社によっては、休みをずらしてとったり、休暇がなかったりとそれぞれの働き方がありますよね。また、子育て中の保護者の方々は特に、お子さんの急な体調不良で有休が残りわずかになり、お休みを取るのが難しいことも想像できます。いちいち休みを確認されることを回避したい方は、連絡帳などで「お盆以外で休みを取る」「夏休みがない」など一言そえておくと、保育士が改めて確認することが減るかもしれません。
最後に、園によってはお盆周辺を休園にしたり、特別な保育期間として延長保育がなかったりする場合があります。園がどんなスタンスなのか気になる方は、事前に園に確認しておくと安心ですね。さらに、例年の登園数も聞いておくと、だいたい何人くらい登園するのか把握できて不安感が払しょくされるかもしれません。