「子どもの愛情不足が心配」と思ったら
朝起きてから支度をして、保育園や幼稚園へ送るまでどっと疲れてしまう程、慌ただしい1日が始まりますよね。
仕事が終わったと思ったらすぐにお迎え、夕飯の支度やお風呂、寝かしつけに後片付けと夜も時間に追われる日々ではないでしょうか。そのような生活の中で、子どもとのスキンシップ時間を確保するのは難しいものです。
そんな多忙な日々の中でふと「愛情は足りているのかな」と不安に思う方もいると思います。保育士として働く私自身も、仕事の日は朝から晩まで慌ただしく、子どもたちとゆっくり時間を取れていません。
もっと時間を…と思っても、子どもたちも保育園生活で疲れていますし、なかなか時間をかけた関わり合いは難しいと感じます。
忙しくても取り入れやすいスキンシップ5選
お仕事がある日など忙しいときのコミュニケーションは、長い時間を取れなくても大丈夫です。例えばお風呂に入っている時や寝る前、ご飯を食べているときなど、何気ないときにスキンシップをとってみましょう。
スキンシップは子どもにだけ良いものではなく、大人にとってもうれしい効果があるものです。
1. 手を握る、肌に触れる
会話をしている時に手を握って話す、顔や頭をなでる、背中をさするといったスキンシップ方法です。
少しでも肌に触れているだけで子どもはうれしくなり安心感を得られます。またこれは子どもだけでなく、触れている大人側も安心感を得やすく、お互いに癒やされる効果もあります。
ふわふ、すべすべの子どもの肌に触れると、心が和みますよね。
2. 目を見て話す
目を見て話すと、子どもは「自分をしっかりと見てくれている」「気にかけてくれている」と感じます。大好きな人に優しく見つめてもらうことで、子どもは自分を受け入れてくれていると感じるのです。また自分のしたこと、していることが無条件に受け入れてもらえていると感じ、幸せな気持ちになります。
親としても子どもの表情を見て話すことで、いつもと違う変化に気づきやすくなったり、より気持ちを汲み取ったりできそうですね。
3. 絵本を読む
寝る前にお膝の上で絵本を読む、布団の上で横になって読むことで、親子でリラックスできます。
子どもは、大好きなお母さんお父さんにゆったりと優しい声で読んでもらうと、心も落ち着き穏やかな気持ちになれますよ。
4. 寝る前のぎゅっ
夜寝る前にやさしく抱きしめてあげるのもすてきなスキンシップです。
幸せな気持ち、うれしい気持ちになり安心します。誰かに優しく抱きしめてもらうことにより、安心感を得るだけでなく、人への共感性が高まり、相手を思う気持ちや優しさが育まれます。
5. 大好きとありがとうを伝える
「大好きな○○ちゃん(くん)、今日も1日ありがとう」名前の前に大好きを入れると、子どもはいつも以上に特別感を感じます。また感謝の言葉も伝えることで、自分の存在価値を認めてくれたと感じ、自己肯定感が高まります。
大人も、普段は子どもに伝えきれない気持ちを言葉にする習慣ができるといいですよね。
無理がない範囲で、ちょっとしたスキンシップを取り入れればOK
家事に育児に追われてなかなか時間も取れないと思うのですが、何気ない時やちょっとしたタイミングでスキンシップを取ると、子どもも大人も癒やされ、お互いにとって良いことがたくさんあります。
もちろん全部をやる必要はありません。1つでも2つでも無理のない時に、できるときにほんの少しするだけでも、子どもは喜び安心し、私たち親からの愛情を受け取ってくれます。
私自身も、毎日全部はしていません。食事をしている時やお風呂に入っている時に目を見て話すだけのときもあれば、髪を乾かしているときや寝るときに肌に触れるだけの時もあります。抱きしめる、大好きだよとありがとうを伝えるだけの時もあります。
それだけでもお互いに癒やされ、安心した気持ちになります。無理なくふと思い出した瞬間にするだけでも大丈夫です。無理がないちょっとしたスキンシップで、親子ともに愛情を伝えあってくださいね。