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監修:清水なほみ

【医療監修】経産婦の子宮口は開きやすい?出産の所要時間と実際の体験談

経産婦は子宮口が開きやすいということを聞いたことがあるかもしれません。初産のときに、子宮口がなかなか開かず出産までに時間がかかったという方もいるのではないでしょうか。一度出産を経験すると、産道が柔らかくなり次の出産のときに子宮口の開きが早まる可能性があります。2人目以降の出産で、子宮口の開きが早かったというママたちの体験談をご紹介します。

PIXTA

経産婦は子宮口が開きやすい?

経産婦は初産婦に比べて産道の組織が柔らかく子宮口も開きやすいため、出産までの所要時間は、初産婦よりも経産婦の方が短くなる可能性があります。

出産に至るまでの経過には個人差がありますが、経産婦は陣痛が始まるとすぐに間隔が短くなることがあるため、妊娠34週までには出産入院のための準備をしておくとよいでしょう。

陣痛が10分間隔で訪れるようになると、分娩開始となり徐々に陣痛が強くなっていきます。初産婦は陣痛が10分間隔、経産婦は陣痛が15~20分間隔になったら病院に連絡をした上で向かうようにしましょう。

出典元:
  • 茅原クリニック「お産に向けた心と体の準備」(http://www.chiharaclinic.jp/study.html,2018年4月2日最終閲覧)
  • レディスクリニック石黒「出産Q&A」(http://www.ishiguro.or.jp/qa_02b.htm,2018年4月2日最終閲覧)
  • 町浦美智子(編)「分娩期の診断とケア」P76~78(日本看護協会出版会,2016年)
  • 井上裕美(監)「病気が見えるvol.10産科」P224.247(メディックメディア,2015年)

経産婦は分娩までの時間が短くなる?

出産 PIXTA

分娩は第一期から第三期までに分けられています。痛みや張りの間隔が不規則な前駆陣痛の段階ではまだ分娩開始とはみなされず、規則的な痛みや張りを感じるようになると分娩開始となります。分娩開始から、胎児娩出後に胎盤が出される後産(胎盤娩出)までの流れをご説明します。

分娩第一期(開口期)

陣痛がおよそ1時間に6回以上起こるようになると分娩開始です。第一期は分娩開始から子宮口全開大になるまでの時期のことを指します。個人差はあるものの初産婦では約10~12時間、経産婦では約4~6時間かかるとされ、経産婦の方が子宮口の開くまでの時間が短くなることがわかります。

分娩第二期(娩出期)

出産 PIXTA

第二期は子宮口全開大になってから胎児娩出までに時期のことを指し、陣痛頻度が増して痛みが強くなります。初産婦で約2~3時間、経産婦で約1~1.5時間で胎児娩出を迎えます。

破水が起こり胎児が自ら産道をうまく通り抜けられるように、少しずつ回転する動き(回旋)を繰り返しながら徐々に下降してくる時期です。

分娩第三期(後産期)

胎児を娩出したら出産が終了するというわけではなく、胎児娩出を終え胎盤娩出を行うまでの期間が第三期です。胎盤娩出が終わると分娩期は終了です。

経産婦は胎盤娩出までにかかる時間は10~20分とされており、この時期から後陣痛が始まることがあります。初産婦よりも経産婦の方が子宮の増大や負担が大きく、子宮復古を促すために強い子宮収縮が起こる後陣痛が強くなります。

出典元:
  • レディスクリニック石黒「出産Q&A」(http://www.ishiguro.or.jp/qa_02b.htm,2018年4月9日最終閲覧)
  • 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P224~225(メディックメディア,2015年)

2人目以降は子宮口の開きが早い!ママたちの体験談

出産 PIXTA

出産のとき子宮口が開いてきたといわれると「あともう少しだ!」と思う方がいるでしょう。待ちに待った我が子との対面まで何とか頑張りたいという気持ちになりますよね。

一般的には、1人目よりも2人目以降の出産の方が子宮口の開きが早まり出産までの時間も短くなると言われています。1人目と1人目以降の出産で子宮口の開きに差を感じたママたちの声を紹介します。

1人目よりも2人目の方が子宮口の開きが早かった

1人目は10分間隔の陣痛から17時間で出産。破水は産む直前でした。
2人目は15分間隔で破水して、すぐ5分間隔になって3時間で出産しました😊
1人目は子宮口が開くまでにかなり時間かかりましたが、2人目は1時間で子宮口全開になりました。やっぱり経産婦は早いです😂👍
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1人目は1時間で子宮口が開いたというママの体験談です。1人目の出産時は子宮口が開くまでに時間がかかったそうで、経産婦のお産の進みの早さを実感したようです。

急に子宮口全開になってお産が進んだ

妊婦 入院 PIXTA

最初、前駆?本陣痛?って感じで8分間隔。
その時は家事も出来て、全部終わらせてから間隔を測っても、同じぐらい。
病院に電話して、来てください、と言われて行くも、返されるんじゃないか、とドキドキしながら内診を受けたら5cm開いており入院しました。

その後も間隔が狭まるどころか開いていってしまい、促進剤を使用。徐々に強くしていくも、それでも7時間ぐらい微弱な陣痛が続き、旦那と余裕で話していると、急に陣痛間隔が狭まり、全開。1時間後に産まれました。

経産婦の場合は痛みが付くと、5cmぐらいから急に全開になったり、進みも早いのよーと助産師さんに言われました。

気になるようであれば、電話して、内診してもらってもいいと思いますよー。
病院としては、遠慮せずに気になったら電話してー!!って思ってると思います!
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経産婦は陣痛の痛みを感じると、あっという間に子宮口全開大になってしまう場合があるようです。痛みが遠のいてしまったのかと思っても、急にお産が進むこともあるのですね。

陣痛がきたらあっという間に子宮口が開いた

陣痛がきたら早いと思います!
1人目は41週の予定日超過だったので、2人目こそは早く産みたいと思っていましたが…39週5日の健診で子宮口1.5cmって言われて笑っちゃいました!笑
その夜から陣痛がきて、あれよあれよた5分間隔になり2時間のスーパー安産でした。陣痛で苦しめられた上の子よりも産後が楽でした。
頑張ってくださいね!
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上が年子です。
『二人目早いよ』って言われて覚悟してましたが、予定日超過しました。
だけど、陣痛始まって4時間で子宮全開で出産しました。
上の子は2日かかったので驚きました(;´д`)
上の子もずっと抱っこしてたのでそれも影響したんだと思います。
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2人目はお産の進みが早いといわれ覚悟していたママたち。しかし子宮口は開いていない、予定日は超過しているなどなかなかお産の兆候がみられなかったようですが、陣痛がきたらあっという間にお産が進んだそうです。覚悟していても突然のことでびっくりしてしまいますね。

いつでも出産に臨めるようにしておきましょう

赤ちゃん PIXTA

経産婦は初産婦よりも子宮口の開きやお産の進みが早い場合がありますが、すべての方があてはまるというわけではありません。1人目よりも2人目、3人目のときの方が時間がかかったという方もいます。

子宮口の開きは出産ごとに早さが異なり個人差があります。経産婦で出産が早まる、子宮口があっという間に開いてしまうといった心配をすることがあるかもしれませんが、体は出産に臨む準備ができている状態です。いつ出産が始まってもよいように気持ちも整えておきましょう。

急にお産が進んで自宅分娩になってしまうことのないように、少しでも破水や陣痛開始が疑われたら病院に連絡を入れましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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出典元一覧

  • 茅原クリニック「お産に向けた心と体の準備」(http://www.chiharaclinic.jp/study.html,2018年4月2日最終閲覧)
  • レディスクリニック石黒「出産Q&A」(http://www.ishiguro.or.jp/qa_02b.htm,2018年4月2日最終閲覧)
  • 町浦美智子(編)「分娩期の診断とケア」P76~78(日本看護協会出版会,2016年)
  • 井上裕美(監)「病気が見えるvol.10産科」P224.247(メディックメディア,2015年)

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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