子宮口はどうやって、どれくらい開いていく?
出産は、子宮口が全開になると、いよいよ赤ちゃんとのご対面!と言われます。が、実際、妊娠をしてみて、出産の時期が近付くと、出産の具体的なことが気になります。子宮口ってどうやってどれくらい開いていくの?というのもその疑問の一つですよね。
今回は、この子宮口の開き方について、どれくらい開くかなどを具体的にご紹介していきたいと思います。
子宮口の開き方は3段階
子宮口は、出産の進行にともない、ぴったりと閉じた状態から徐々に開いていきます。そして最終的には全開大となり、子宮口は柔らかく伸びます。その開き方は次の3段階に分類されます。
- 第1期(開口期)
- 第2期(娩出期)
- 第3期(後産期)
このうち第1期(開口期)は子宮口の開き方によってさらに準備期、進行期、極期の3段階に分かれます。子宮口が次第に開くのと同様に、陣痛が徐々に強まり、陣痛の間隔も狭まっていきます。
では、この3段階をそれぞれ、陣痛の進み具合や赤ちゃんの様子とともに詳しく見ていきます。そして、その時を過ごすポイントも添えますので、参考にしてみてくださいね。
第1期(開口期) 準備期:子宮口0〜3cm
第一期の開口期の中でも、子宮口が3センチまで開くまでの時期を準備期と呼びます。この準備期は、数日~数週間続く人もいる一方で、2~6時間という短い時間で3センチまで開く人もいて、人それぞれです。
また、不規則だった陣痛が、規則的になり、10~15分の間隔で、20~60秒連続するようになります。ママは、下腹部が少しずつ痛くなり、生理痛のような鈍痛を感じるでしょう。
まだ破水していなければ入浴しても大丈夫です。眠れる場合で眠気があれば、寝ておきましょう。
この時期のポイント
まだ生理痛のような鈍痛で、動くことができ、リラックスできるママも多いと思います。これから始まる出産に向け、リラックスできる体勢を取り、好きな音楽を聴くなど心身を休めて過ごすように心がけましょう。
経産婦のママはこの段階で入院します。
パパ・家族ができること
子宮口が1センチ・2センチ・3センチ開いている開口期には、ママのおなかや腰に痛みが出始めたらその感覚を測ってあげてください。もし何か食べられそうなら、おかゆや柔らかいうどん、豆腐など、消化に良い食べ物を準備してあげてくださいね。
第1期(開口期) 進行期:子宮口4~7cm
準備期が過ぎ、子宮口が7センチにまで開いていく時期を進行期と呼びます。
また、子宮の収縮が強まるため、3~5分の間隔で、40~60秒の連続した陣痛が起きるようになります。準備期よりも強く、下腹部に収縮を感じます。同じ体勢のままでいるのではなく、ときどき姿勢を変えるようにすると赤ちゃんが回旋しやすくなり、お産が進行しやすくなります。
この時期のポイント
初産のママもこの段階まできたら入院をします。陣痛の痛みが増し不安になったり、呼吸法を意識しきれなくなったりするかもしれませんが、陣痛が始まったら一点を見つめて落ち着いて呼吸をしましょう。陣痛の最初と最後に深呼吸をします。
トイレに行きたくなったら我慢せず排尿しておきましょう。
パパ・家族ができること
子宮口が4センチ・5センチ程度から7センチくらいまで開いてきたら、痛みのあるところを圧迫したりマッサージしたりして痛みを和らげてあげてください。水分補給をする、手を握る、汗を拭くなどのサポートもしましょう。
第1期(開口期) 極期:子宮口8~10cm
進行期をさらに超え、子宮口が10センチまで開いていく時期を極期と呼びます。子宮口が完全に開ききる全開大までは、進行期が終わってから15分~1時間かかると言われており、全開大になった時に分娩に移ります。
また、1~3分の間隔で、60~90秒の連続した陣痛が起きます。このとき、ママは出産のクライマックス。あまりの痛みに冷静さを失ってしまうかもしれません。助産師さんの声にしっかりと耳を傾けましょう。いきみを逃すため、陣痛の最初と最後に深呼吸をする以外は「ヒッヒッフー」と浅めの呼吸と吐き出すのを繰り返す呼吸をします。
この時期のポイント
痛みも激しくなり、つらい時期です。けれど、待望の赤ちゃんとの対面まであと少し!便意のようないきみたい衝動が出てきて、いきむのを逃すのがつらくなってきますが、助産師さんやパパに腰を強めにさすってもらうと、少し痛みが和らぐ場合もあります。
気が遠くなったり、逃げ出したくなったりすることもありますが、付き添ってくれる家族や助産師さんと協力し合って乗り越えましょう。
パパ・家族ができること
開口期の極期はママにとって痛みが強いころ。腰をやさしくさすってあげたり、水分補給をさせてあげたりとサポートが大切です。また痛みを感じているママを励ますなど、言葉で心を支えてあげることも忘れないでください。
第2期(娩出期):子宮口全開
いよいよ赤ちゃんが下りてきて子宮口が全開になったら、分娩に入ります。助産師さんの「いきんでいいですよ」という言葉があるまではいきまずに、呼吸法でいきみを逃がします。「フーウン」という呼吸や「ウーアン」という呼吸で、いきまずに呼吸をしてみましょう。
いきんでよい合図があっても、やみくもにいきむのではなく、陣痛が来た時に合わせていきみます。2回深呼吸をしたあと、3回目でしっかり息を吸って息を止めていきみます。いきみ終わって陣痛が遠のいたら深呼吸をして赤ちゃんに酸素を送りましょう。
この時期のポイント
「いきんでよい」と言われるまでいきみを逃がすのがとてもつらいのですが、指示の無い時にはいきまないように注意しましょう。いきむときには目を開けていきみます。
いきむときの姿勢は、あごを引き、おへそを見るようにします。肛門をやや上に突き上げるようにしていきみます。手はレバーをしっかり握り、力をこめましょう。
パパ・家族ができること
子宮口が全開になる娩出期には、出産はもう間近。ママがいきみやすいように首・腰を支えてあげることがポイントです。出産には呼吸が大切なので、一緒に呼吸を整えてあげて、ママが出産しやすい環境を作ってください。
第3期(後産期)
赤ちゃんが出てきた後、胎盤が子宮の壁から剥がれ落ちて出てきます。これでお産は終了になります。10~30分ほどで完了するでしょう。
胎盤が出るときに痛みを感じることもありますが、赤ちゃんが出てくる時の痛みよりはずっと弱くママは気が付かないくらいなこともあります。
この時期のポイント
赤ちゃんもママも元気なら、赤ちゃんの様子を見たりカンガルーケアを受けたりする時間です。家族と一緒に赤ちゃんの誕生を喜び合いましょう。
ママは大仕事を終えましたね。つらい時間もあったと思いますがよく頑張りました。本当におめでとうございます。
パパ・家族ができること
出産という大仕事を終えたママ。パパや家族の方は、ママに「がんばったね」「おつかれさま」と、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。子どもを1人、この世界に誕生させてくれたという感謝の気持ちを込めて言葉をかけてあげましょう。
子宮口が開くまでが大変!でも感動の対面まであと一歩
いかがでしたか?臨月に入ると、ママもいよいよ…という気持ちになり、うれしい反面、ドキドキ、心配な気持ちも大きくなります。
検診などの際に「子宮口が開いた」と聞くと焦ってしまいがちなものです。ただご紹介したように、出産には初産婦だと10~12時間、経産婦でも4~6時間かかるのが一般的です。痛みも徐々に強まっていくもので、最初からマックスの痛みがくるわけではありません。
陣痛が始まったら、病院へ行くタイミングをはかるために陣痛の間隔を調べるようにしてください。長丁場になりますから、あわてず、赤ちゃんのペースに任せつつ、リラックスして出産に臨みましょうね。
ママリでも「子宮口」が話題になっています
ママリでも以下のような質問が寄せられ、回答が集まっています。
ひたすら歩いてました🤣
ジンクスもめちゃくちゃ試したり、、
1万歩目指して歩いてましたが開かなくて歩くのもジンクスも辞めたら40週の検診で3センチ開いてました!
産まれたのは40w3dです👶🏼
たくさん歩いたけど私は開かなかったです🤣
2570gで産まれたのですが
本陣痛から4時間、子宮口全開からは10分ほどで産まれました!
3回くらい息んだら産まれてもう終わったの!?て感じでした🤣
友達とかの話聞いてたらめちゃくちゃ安産だったんだなと思います🤭
質問者さんみたいに買い物いく。とかショッピングモールまでしか行かなかったです苦笑
陣痛の前の日に8000歩ほど歩いたら、次の日に陣痛が来ました笑。
子宮口は歩いてましたが、ずっと2センチでしたが、比較的早かったかと思います。
全開になってから3回息んで出てきました。
2600g弱でしたが、(大きすぎたらごめんなさい)
他の人に比べたら早かったです。
ちなみに切開してもらいましたが、裂けました苦笑
小さい子の方が生みやすいとは思います。
色々心配になりますよね
初産だし、生まれるのは明日かな〜っと病院到着時の内診で言われましたが、あっという間に子宮口全開で、本陣痛から3時間で生まれました!
検診では2500ほどと言われていて、生まれたら2725でした。
息んだらすぐ生まれたので、もう生まれたの?!思ってたよりずっと楽勝じゃんっとなりました😂
(後略)
無料のママリアプリでは、もっと多くの質問・回答が寄せられています。アプリ内で質問したり、投稿を検索したりしてみてくださいね。
- 岡山中央病院 産婦人科「出産そして赤ちゃん誕生」岡山中央病院 産婦人科(http://www.kohjin.ne.jp/womens/premama/shussan_sugoshikata.html)
- 身原病院「出産の流れ」身原病院(http://www.mihara.com/obstetrics/bunben_flow.html)
- 船橋二和病院 産婦人科「出産」船橋二和病院 産婦人科(http://www.futawa-hp.com/birth.php)
- 笠松産婦人科・小児科「陣痛時」笠松産婦人科・小児科(http://www.kasamatsu-sanfujinka.or.jp/cat60189/)
- あきたレディースクリニック安田「出産時に行う呼吸法」あきたレディースクリニック安田(http://yasuda-lc.jp/column/page09.html)
- 山本産婦人科「分娩各期の特徴と呼吸法」山本産婦人科(http://www.yc-tsu.jp/dekigoto/nyuin/bunben.html)
- キッセイ薬品工業「健やかな赤ちゃんをむかえるために」キッセイ薬品工業(http://www.kissei.co.jp/di/vcdb/pdf/p2455001.pdf)