妊娠4週目の胎児(胎芽・胎嚢)の様子
妊娠2ヶ月目に突入していく時期に当たりますが、この時期の赤ちゃんはまだ超音波でも見えない大きさです。
そんな妊娠4週目の赤ちゃんはどんな変化をしているのでしょうか。
胎芽・胎嚢(たいのう)の大きさ
胎芽とは、胎児の元となるもので、妊娠10週目以降から「胎児」と呼ばれるようになります。妊娠4週目の胎芽の大きさは、計測できない大きさです。
超音波検査では胎芽を包む「胎嚢」が確認でき始めます。このときはまだ胎嚢の中に胎芽は確認できません。
三胚葉が形成され始めます
胎芽は、頭とお尻の区別がつくようになり、後にさまざまな組織や器官を形成する三胚葉ができ始めます。
三胚葉とは受精後に形成される、内胚葉・中胚葉・外胚葉の3種類の胚葉を表します。これらにはそれぞれ以下の役割があり、三胚葉が各器官を形成していきます。
- 内胚葉:消化器官や呼吸器官を形成
- 中胚葉:骨・心筋・赤血球などを形成
- 外胚葉:神経や感覚器官を形成
この三胚葉は、胎児を形つくるうえで必要不可欠なもので「原始線条」と言われます。
心臓管が形成されます
赤ちゃんが体全体に血液を送るために、心臓管が形成されます。妊娠4週の終わりごろには、心臓管から赤ちゃん全体に血液が行き渡るようになっていきます。
胎盤が働き始めます
未完成ながら胎盤が少しずつ働きはじめます。母体から栄養や酸素を赤ちゃんに送り、赤ちゃんから老廃物を運び出せるようになるのです。
- A. Christine Harris「はじめての妊娠・出産:安心マタニティブック」(永岡書店)
妊娠4週目で流産する可能性
妊娠中に最も流産しやすい時期は妊娠初期です。妊娠4週目はまだまだ子宮内の環境も不安定なので、流産の危険性は高くなっています。
この時期の流産にはどのようなものがあるのかご紹介します。










