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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠4週目の胎児(胎芽・胎嚢)の様子と妊婦に起こりやすい症状とは?

PIXTA

妊娠4週目の胎児(胎芽・胎嚢)の様子

エコー PIXTA

妊娠2ヶ月目に突入していく時期に当たりますが、この時期の赤ちゃんはまだ超音波でも見えない大きさです。

そんな妊娠4週目の赤ちゃんはどんな変化をしているのでしょうか。

胎芽・胎嚢(たいのう)の大きさ

胎芽とは、胎児の元となるもので、妊娠10週目以降から「胎児」と呼ばれるようになります。妊娠4週目の胎芽の大きさは、計測できない大きさです。

超音波検査では胎芽を包む「胎嚢」が確認でき始めます。このときはまだ胎嚢の中に胎芽は確認できません。

三胚葉が形成され始めます

胎児 PIXTA

胎芽は、頭とお尻の区別がつくようになり、後にさまざまな組織や器官を形成する三胚葉ができ始めます。

三胚葉とは受精後に形成される、内胚葉・中胚葉・外胚葉の3種類の胚葉を表します。これらにはそれぞれ以下の役割があり、三胚葉が各器官を形成していきます。

  • 内胚葉:消化器官や呼吸器官を形成
  • 中胚葉:骨・心筋・赤血球などを形成
  • 外胚葉:神経や感覚器官を形成

この三胚葉は、胎児を形つくるうえで必要不可欠なもので「原始線条」と言われます。

心臓管が形成されます

赤ちゃんが体全体に血液を送るために、心臓管が形成されます。妊娠4週の終わりごろには、心臓管から赤ちゃん全体に血液が行き渡るようになっていきます。

胎盤が働き始めます

未完成ながら胎盤が少しずつ働きはじめます。母体から栄養や酸素を赤ちゃんに送り、赤ちゃんから老廃物を運び出せるようになるのです。

出典元:
  • A. Christine Harris「はじめての妊娠・出産:安心マタニティブック」(永岡書店)

妊娠4週目で流産する可能性

腹痛 PIXTA

妊娠中に最も流産しやすい時期は妊娠初期です。妊娠4週目はまだまだ子宮内の環境も不安定なので、流産の危険性は高くなっています。

この時期の流産にはどのようなものがあるのかご紹介します。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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