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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠17週目は胎児に脂肪がつき始める頃。妊婦、胎児の様子とこの時期の過ごし方

PIXTA

今まで以上に器用な動きができるように

妊娠19週頃には腕や手足が完成し、すべての関節を動かすことができるようになります。

妊娠17週目になると、胎児の骨の強度が増し筋力がついてきます。胎児の動きには個人差がありますが、活発な動きをする胎児であればおなかの中でキックをするようなこともあるでしょう。早ければ胎動に気づく人も出てくる時期です。

腕や足が完成してすべての関節が動くようになると、今まで以上に器用な動きをみせてくれるようになるでしょう。

胎便が腸にたまってくる

妊娠17週頃になると、胎児の腸に胎便がたまってくるようになります。胎便には、胎児の消化管で分泌されたものや飲み込んだ羊水などが含まれていて、胎児が消化の練習をしている証しでもあるでしょう。胎便は、出生後赤ちゃんが便として体外に出します。

出典元:
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P80.84(永岡書店,2006年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P50-51(朝日新聞出版,2016年)
  • 荻田和秀(館)「らくらくあんしん妊娠・出産」P70.71(学研プラス,2017年)

妊娠17週の過ごし方と注意点

両親学級 PIXTA

妊娠17週は心身ともに安定してくる時期です。この時期は体調がよければ両親学級への参加や、妊婦体操などで適度に体を動かしてみるとよいでしょう。

母親学級に参加する

妊娠中期に入ったら産婦人科や自治体が主催する母親学級に参加してみましょう。内容や開催される回数については行われる施設によって異なりますが、妊娠中の過ごし方や分娩の流れ、出産後の赤ちゃんのお世話などを専門家から詳しく指導してもらうことができます。

同じ時期に出産を迎える人が参加していることが多く、情報交換や友達作りの一環として参加してみてもよいかもしれません。

また、出産や入院時の過ごし方について確認したい場合は、出産をする予定の産婦人科で両親学級を受けるとよいでしょう。

寝るときは横向きに

おなかが大きくなると、あおむけやうつぶせで寝ることがつらくなってくることがあります。おなかが大きくなってきたら、できるだけ横向きで寝るようにしましょう。必要であれば、抱き枕があると体を支えてることができて便利です。

マタニティウエアをそろえましょう

妊娠中期 PIXTA

妊娠17週頃になると、おなかや乳房が大きくなることで今まで着ていた洋服がきつく感じる人が出てきます。洋服による締めつけは、息苦しさや血行不良を招く原因になるため、少しずつマタニティウェアに切り替えていくとよいでしょう。

おなかがすっぽり隠せるショーツや、産後の授乳期まで使用できるブラジャーは早めの購入が肝心です。

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栄養バランスを意識した食事を

妊娠中期になると母体から胎児へと栄養が送られるようになるため、3食しっかりと食べるようにしましょう。塩分は控えめにして、ご飯やパンといった主食、肉や魚、卵などの主菜、野菜や海藻を含む副菜をバランスよく摂取することが大切です。

必要な栄養素が食事だけで取りきれない場合はサプリメントの活用も一つの方法です。摂取してよいものかどうか医師に確認をとったうえで、うまくサプリメントを取り入れるようにしましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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