妊娠するとホルモンの影響で便秘になりやすくなります。便秘が続くと排便時に強くいきむことで直腸や肛門周辺の血流が悪くなり、血液がたまってしまうため痔になることがあります。
痔は便秘を解消することで防ぐことができるため、長時間同じ姿勢を取らないことや、規則正しい生活を心がけることが大切です。
イボ痔と呼ばれる外痔核(がいじかく)や、切れ痔と呼ばれる裂肛(れっこう)は痛みや腫れを伴うため、症状が出ているときは、医師に相談してみるとよいでしょう。
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック 永岡書店」P88-82(永岡書店,2006年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P50-51(朝日新聞出版,2016年)
- 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本 リクルートホールディングス」P34-35(リクルートホールディングス,2015年)
- 山王クリニック「妊娠中の気になる症状」(https://sannoh.or.jp/obstetrician/symptom/index.php,2018年9月10日最終閲覧)
- 小阪産病院「よくある相談」(https://www.kosaka.or.jp/contact/qa.html,2018年9月10日最終閲覧)
妊娠18週目の胎児の様子
- 胎児の大きさ(CRL):約140~200mm
- 体重:約150~200g
妊娠18週頃の胎児は、脂肪組織ができて体に皮下脂肪がつき始め、赤ちゃんらしいふっくらした姿に変化していきます。
また神経回路の発達によって体への刺激を感じ始めるようになり、触覚や聴覚といった五感の成長も著しい時期です。動きはさら活発になり、子宮内を元気に動き回るようになるでしょう。
産毛が生える
妊娠18週頃になると、胎児の頭と体に産毛が生え始めます。産毛は、皮膚を保護する胎脂(皮膚の表面にある脂肪)を維持するのに役立ち、羊水の刺激から守ってくれる役割がありますが、生まれてくる頃にはほとんどなくなります。
性別が分かるようになる
妊娠18週目は、女の子であれば「原子卵胞」と呼ばれる卵子の原型となるものが形成されます。原始卵胞は胎児期に作られるもので、出生後新たに作られることはありません。
妊娠17~18週以降になると、胎児の向きや角度によっては超音波検査で性別を確認ができるようになります。
五感が発達してくる
妊娠18週目は胎児の聴覚がさらに発達していきます。今までは子宮内の音のみ聞こえていましたが、ママの声やおなかの外の音が聞こえるようになってくるでしょう。
また触覚もほぼ完成し、胎児は手で自分の口に触れて指しゃぶりをするような動きをすることがあります。
- 広尾レディース「妊娠5ヶ月」(http://www.hiroo-ladies.com/sanka/maternity/maternity05.html,2018年9月10日最終閲覧)
- 松戸市「妊娠とからだの変化」(https://www.city.matsudo.chiba.jp/kosodate/matsudodekosodate/kosodatenavi/ninshinshitara/mamapapa/text.files/ninshinkarada29.pdf,2018年9月10日最終閲覧)
- 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P24-25(リクルートホールディングス,2015年)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P8.16(メディックメディア,2015年)
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P90(永岡書店,2006年)
- ドクターウイリアム・シアーズ(著)他「シアーズ博士夫妻のマタニティブック」P185(主婦の友社,2014年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P70-71(学研プラス,2017年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P50-51(朝日新聞出版,2016年)
妊娠18週の過ごし方と注意点
妊娠18週頃は個人差があるものの、おなかが大きくなり妊婦であることに気づかれるということもあるでしょう。今まで着ていた洋服がきついと感じ始めたら、徐々にマタニティ服に切り替えていくとよいかもしれません。
マタニティ用の服は妊婦の体に合わせて作られておりゆったり着ることができます。出産後の授乳期まで使用できるため、お気に入りの一枚を探してみるのもよいでしょう。