妊娠初期に不安に感じることといえば流産ですが、兆候として下腹部痛やおなかの張りといった症状があらわれることがあります。流産は、妊娠11週までに起こるものを早期流産、妊娠12週から妊娠22週までに起こるものを後期流産と分類しますが、起こる時期によって原因が異なります。
早期流産は、基本的に染色体異常など胎児側に原因があるとされていますが、後期流産は母体側に原因があることが多いとされています。特に妊娠初期に出血が起こっている場合は、出血した血液の一部が子宮内にたまってしまう絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)を引き起こすことがあり、後期流産の原因となります。
絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)とは
退院後も張り、痛みは続き結局20週あたりまでは内服してたとおもいます。痛みは16週ぐらいでだいぶマシだったきもします。
痛みがあるときはなるべくその場で横になり落ち着くまで安静にしてたほうが良いみたいです❗
絨毛膜下血腫とは、胎盤ができる過程で出血した部分が血腫となっている状態を指します。絨毛膜下血腫になると大量出血を起こす可能性があるため、医師の指示があった場合は絶対安静が必要となります。
出血以外にも下腹部痛やおなかの張りを感じた場合は、子宮の収縮によって切迫流産や前期破水を起こすことがあるため、早めに病院を受診するようにしましょう。
- 日本産婦人科医会「絨毛膜下血腫??」(http://www.jaog.or.jp/lecture/13絨毛膜下血腫??/,2018年8月9日最終閲覧)
- 白山レディースクリニック「妊娠した方へ 流産手術・自然排出」(http://hakusanladies.com/pregnancy_outpatient/ryuzan/,2018年8月9日最終閲覧)
- 日本医科大学多摩永山病院女性診療科医局「I.異常・疾病からみたリスクサイン」(https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_1_2.html,2018年8月9日最終閲覧)
- 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P327(医学書院,2014年)
妊娠12週目に知っておきたいこと
妊娠12週目は、個人差があるものの少しずつつわりが落ち着き、体調がよくなってくるという人はいるでしょう。妊婦健診の間隔や超音波検査の方法なども妊娠11週までとは少しずつ変わってきます。
体重管理をしましょう
妊娠12週以降は、徐々につわりが落ち着いてくることに伴い食欲が増してくるという人がいるでしょう。
妊娠中に体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群などのリスクにつながる可能性があります。つわりがつらかった時期のように、食べられるものを食べたいときに食べるというような生活パターンを見直しバランスのよい食事を心がけるようにしましょう。
一方で、体重増加を心配しすぎてあまり体重が増えないこともよくありません。胎児に必要な栄養が届かなかったり、母体が貧血を起こしてしまったりすることがあるため、食事制限のしすぎにも注意が必要です。
経膣超音波から経腹超音波に変わります
超音波検査は、妊娠12週くらいから経腹エコーに変わり、おなかの上から胎児の大きさや心拍を確認します。超音波ドップラー法で胎児心音を確認することもできます。










