妊娠すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で腸の働きが鈍くなるため、便秘に悩まされることがあります。子宮による圧迫よりもホルモンの影響の方が大きいため、子宮があまり大きくない時期から比較的便秘傾向になりやすく、人によっては妊娠反応が出た直後から便秘になる場合もあります。
また、つわりによって十分に食事や水分が取れていないことも便秘になる原因となります。体調にもよりますが、散歩など無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。運動はどの程度行ってよいのか迷う場合は、担当医に確認してみるとよいかもしれません。
妊娠前から便秘気味で薬を服用している人も自己判断で服用することは避け、必ず医師に相談するようにしましょう。妊娠初期から飲める便秘薬があるため、排便のペースが3日以上あく場合は早めに処方してもらった方がよいでしょう。
手のしびれ
出産すると治ると聞きますが不安ですよね。。。
赤ちゃんを抱っこしたり沐浴とかで余計酷くならないかとか>_<

妊娠中は手のしびれや痛みを感じることがあります。これは手根管症候群と呼ばれていて、むくみが生じることによって手指を動かすための神経が圧迫されることが原因です。
手根管症候群になると、手の親指から薬指までの4本が動かしにくくなり、しびれやじんじんとした痛みを感じることがあります。
むくみを予防するため、塩分の取りすぎや手先を冷やさないなどの工夫が必要ですが、しびれや痛みがひどい場合は医師に相談してみるとよいでしょう。
- 国立成育医療研究センター「マタニティBOOK(妊娠BOOK)」P18(ベネッセコーポレーション,2015年)
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック 」P67.68(永岡書店,2006年)
- 清水産婦人科クリニック「妊娠初期の症状」(https://www.shimizuclinic.net/knowledge/妊娠初期の症状/,2018年8月15日最終閲覧)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P56.57(学研プラス,2017年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42.43.134(朝日新聞出版,2016年)
妊娠13週目の胎児の様子
妊娠13週目になると胎児の身長は約8cm、体重は約50gにまで成長して子宮内で活発に動くようになります。内臓だけでなく手足や目などの器官も形成され、手足をバタバタさせるような動きをすることもあるでしょう。
さまざまな器官が完成に近づく時期
妊娠13週目は、妊娠初期から発達をし始めた心臓や肝臓、腸といったさまざまな内臓器官の原型ができあがり完成に近づく時期です。形成を続け、妊娠15週くらいには完成します。
透明だった胎児の肌はこの時期になると不透明になり、皮膚が厚くなることで刺激に対しての保護機能も少しずつ発達してくる時期です。また、妊娠13週目になると、まぶたは閉じているものの胎児の目が完成します。
おなかの中でよく動くようになる
妊娠13週目頃になると、胎児の骨や筋肉が発達して手足を動かせるようになります。口を開けたり閉じたりすることや、手で口を触り指しゃぶりをする仕草を見せてくれることもあるでしょう。
胎児は活発に動きますが、胎児が小さくまだ子宮内に余裕があるため、胎動を感じるのはもう少し先です。