監修:清水なほみ 先生

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは?正常な数値はどれくらい?

妊娠を希望する方であれば、プロゲステロン(黄体ホルモン)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。プロゲステロンは女性ホルモンの一種で、妊娠に際して非常に重要な役割を担っています。この記事では、プロゲステロンの働きや作用、正常値や、少ない場合に考えられる病気についてご紹介します。

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プロゲステロン(黄体ホルモン)とは?

プロゲステロンとは、女性ホルモンの一種で黄体ホルモンとも呼ばれます。女性ホルモンには、プロゲステロンの他にエストロゲン(卵胞ホルモン)があります。

月経がある女性は、この2つのホルモンが周期的に分泌されることで月経が起こり、妊娠・出産することができます。ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、体にさまざまな不調をきたします。

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プロゲステロンの働きと作用

基礎体温 PIXTA

プロゲステロンは、妊娠のために重要な働きをするホルモンの一つで、排卵後に作られる黄体から分泌されるホルモンです。着床が起こらないと、急激に分泌量が低下することで子宮内膜がはがれ、月経が起こります。

プロゲステロンは、具体的に以下のような働きをします。

  • 子宮内膜に厚みをもたせて維持する
  • 基礎体温を上げる(高温期を作る)
  • 体内の水分を保持する
  • 食欲を増進させる
  • 乳腺を発達させる
  • 妊娠を継続させる

上記の他にも、精神不安定、頭痛やお肌の調子が悪くなるなどの症状を引き起こすこともあります。プロゲステロンは排卵後から月経前までに分泌されることから、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の原因になっていると考えられています。

ストレスがたまりやすい時期ですので、あまり無理をせずに過ごすようにしましょう。

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プロゲステロンの正常値は?少ないのは病気?

数値 amana images

日本産婦人科学会によると、プロゲステロンは下記の数値の範囲内が正常値とされています。

  • 卵胞期:1ng/ml以下
  • 排卵期:1ng/ml以下
  • 黄体期:5~30ng/ml
  • 閉経期:1ng/ml以下

プロゲステロンは妊娠を継続させるためには必要不可欠なホルモンで、正常に分泌されないとプロゲステロン不足により子宮内膜に障害が生じます。

プロゲステロンが少ないと「黄体機能不全」の可能性も

プロゲステロン不足や排卵異常などが複合的に起こると「黄体機能不全」と診断され、不妊の原因となることや妊娠の維持ができずに初期流産を引き起こす可能性があります。

黄体機能不全と診断された場合は、プロゲステロンとHCGというホルモン剤を使用し、プロゲステロンそのものを補充しながら黄体ホルモンを刺激して分泌を促していきます。

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妊娠するとプロゲステロンの量はどう変わる?

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妊娠していない時期のプロゲステロンは、生理周期に合わせて一定のリズムで上下します。黄体期になればプロゲステロンが分泌されることで基礎体温が上がります。

受精卵が子宮内膜に着床し妊娠が成立した場合は、プロゲステロンが分泌され続けるため基礎体温も高温期が続きます。生理予定日になっても高温期が続いていることは、妊娠兆候の一つと言えるでしょう。高温期に入って17日以上が経過することが妊娠の一つの目安になります。

妊娠が成立すると、分娩までプロゲステロンの分泌量は増え続けます。妊娠中は、排卵を抑制し、乳汁分泌の準備をする働きがあります。分娩終了後は、プロゲステロンの分泌が急激に減少するため、乳汁の分泌が始まります。

出典元:
  • 井上裕美(監)「病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科」25(メディックメディア,2015)
  • 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10 産科」37(メディックメディア,2015)

プロゲステロンは妊娠に欠かせない女性ホルモン

リフレッシュ PIXTA

普段何気なく生活しているときは、意識をすることがほとんどありませんが、妊娠を望まれる方であればプロゲステロンが正常に分泌されているかは意識しておきたいところ。

ストレスによってホルモンバランスがくずれてしまうこともあるため、普段の生活から影響を与えてしまいます。日頃からストレスを抱え込まないようにして、うまくリフレッシュできる環境を整えましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ 先生

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