妊娠を会社に伝えたわずか1週間後…一方的に休職扱い!日航の女性客室乗務員の訴え…!
2015年6月16日、JALこと日本航空の客室乗務員の女性が、会社に妊娠を伝えたところ一方的に休職扱いをされたとして東京地方裁判所に裁判を起こしました。
今回裁判に訴えたのは日本航空の客室乗務員・神野知子さん(40)。
神野さんは昨年8月に妊娠が分かり、産休に入るまでの間は体に負担が少ない地上勤務に所属希望をするも、ポストの空きが無いとして一方的に休職扱いに。
神野さんは
妊娠した多くの同僚が休職せざるをえない姿を見て、誰かが変えなければと思い提訴することを決心しました。
女性の多い職場ということも考えると、希望者全員とは難しいかもしれませんが…少しでも地上での勤務ができるような制度に改善してほしいです。 出典: newsmemorandum.seesaa.net
とコメントしています。
これってマタハラ?
今回の訴えでは「マタニティ・ハラスメント」いわゆる「マタハラ」に当たり、妊娠・出産による不利益な扱いを禁じる男女雇用機会均等法に違反しているとして慰謝料などの支払いを求めています。
この訴えを受け、日本航空は
客室乗務員として採用しているので、乗務員としての業務が難しくなった場合は休職するのが原則と考えている。
しかし、こういった地上勤務希望者の希望が叶えられていないのは事実で、できるだけ多く就労機会を設けるよう努力していきたい。
出典: newsmemorandum.seesaa.net
とコメントしています。
女性の社会進出が進む一方、増えているマタニティ・ハラスメントは近年問題に。
近年日本では女性の社会進出や「女性が輝く社会」を掲げている一方で、
妊娠や出産を理由に職場で嫌がらせを受けたり、解雇されたりするというマタニティーハラスメント・通称マタハラが後を絶たないと言われています。
2014年9月24日には、マタハラを受けたという女性達が厚生労働省に対し、妊娠・出産をする女性への不当な解雇を無くすよう求める要望書を出したというニュースも話題となりました。
マタハラの専用ネットワークも!
また「マタハラNet」という、専門のネットワーク利用者も増えているといいます。
女性が安心して、妊娠・出産・子育てをしながら働き続ける社会の実現を目指す、そんな「マタハラNet」代表の小酒部さやかさんはアメリカ国務省から「勇気ある女性賞」を受賞し、
国を超えてマタハラへの注目の高さが伺い知れます。
マタニティ・ハラスメントは今後も多くの女性に関わる深刻な問題
神野さんは産休に入るまでの休職中、お給料や賃金補償などもなく不安な日々を過ごしたということです。
女性が多く働く会社だからこそ、今後も多くの女性が関わる可能性のある今回の件。
産後も働く女性が増えている現代だからこそ、体制の改善や見直しをする会社が増えていくことを願わずにはいられません。