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「息を殺してシャッターを切った」夫のスマホに映る、浮気の決定的証拠|さようなら、モラハラ夫

夫のモラハラと不倫に、心も体も疲れ果てていた美穂。でも、彼の裏切りに気づいた時、幼なじみの真由美がそっと手を差し伸べてくれました。そこから、美穂の静かなる反撃が始まります。浮気についての証拠を集める美穂に、千載一遇のチャンスが訪れるのでした。『さようなら、モラハラ夫』をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】「夕飯これだけ?」夫のモラを友人に相談→「もしかして…」分析に動揺する妻|さようなら、モラハラ夫

夫・正人の浮気とDVに悩む美穂は、真由美のアドバイスを受けて、少しずつ行動を開始します。DVについて自治体に聞いたり、証拠を集めたりしながら、離婚の決意を固める美穂。つらい現実にも目を向けるのでした。

DVから解放されるため、つらい現実と向き合う

ゴミ箱 amana images

真由美のアドバイスを受け、私は少しずつ行動を開始した。まず、経済的DVについて、市の女性相談センターに予約を入れた。そこは、さやかを連れて行けるセンターだった。相談員の方は、私の話をじっと聞いてくれ、正人による言葉の暴力、生活費を出し渋る行為はまさにDVに当たると教えてくれた。

「美穂さんのようなケースは少なくありません。まずは状況を整理し、どうしたいかを明確にすることが大切ですね」

相談員の方の言葉は、私に冷静さを取り戻させてくれた。私は【離婚したい】。その気持ちが、確固たるものになった。相談センターからの帰り道、私は真由美に電話をした。

「相談センターに行ってきたよ。DVだって言われた」
「やっぱりね。でも、これで一歩前進」
「うん。それでね、真由美が言ってたこと、試してみることにしたんだ」

私は、正人が数日ぶりに帰宅する日を待った。正人がシャワーを浴びている隙に、私は彼の財布と上着のポケット、そしてゴミ箱を注意深く調べた。心臓はバクバクと鳴り響いていたけれど、さやかの顔が、私に勇気をくれた。

財布からは、高級ホテルのラウンジのレシートが出てきた。日付は、正人が家に帰ってこなかった日。大人2人分の料金が記載されている。上着のポケットからは、小さなプレゼント用の紙袋が。中には、かわいらしいヘアピンが入っていた。これは、明らかに私のものではない。

そして、ゴミ箱からは、開封済みの避妊具の包みが見つかった。それを見た瞬間、私の体から、一気に血の気が引いた。吐き気がする。頭の中が、真っ白になった。怒り、悲しみ、絶望。さまざまな感情が、私の胸の中で渦巻いた。正人は、妻である私と娘を置いて、別の女と……。

私は、震える手で、それらの証拠をスマートフォンのカメラで撮影した。日付と場所がわかるように、慎重に。証拠は、確実に積み重なっていく。

あと一歩の勇気を幼馴染からもらう

力 友 PIXTA

数日後、真由美から連絡があった。

「美穂、何か進展あった?」

私は、発見した証拠について話した。真由美は、私の話を聞いて、静かに頷いた。

「美穂、よくやったね。でももっと決定的な証拠が欲しいね。例えば、ホテルから出てくるところとか、一緒にいる写真とか。そういうのがあれば、確実に有利になる」
「でも、正人さんは行動が読めないから、尾行とかは難しいよ……」

私の言葉に、真由美は少し考える素振りを見せた。

「そうだね……。でも、職場は分かってるんだよね?」
「うん。大まかな場所は」
「じゃあ、終わりそうな時間帯に、職場の近くで見張ってみるとか、できないかな? もし、その女性と一緒に出てきたら、写真を撮る。あとは、家を出ていく時を狙って追跡するとか」

真由美の提案は、リスクが高いように思えた。もし正人に見つかったら、何を言われるか分からない。

「でも、もし見つかったら……」
「大丈夫、美穂ならできる。それに、私だって協力するから。一人で抱え込まないでって言ったでしょ?」

真由美の力強い言葉に、私は再び勇気をもらった。いざとなったら尾行するしかないだろう。

ついに決定的な証拠を入手した!

スマホ メッセージ PIXTA

ある晩、正人が帰宅し、疲れた様子でリビングで寝入ってしまった。なんと、動画サイトを開いたままだったので、スマホが操作できる状態になっている。千載一遇のチャンスだ。

私は、そっと正人のスマートフォンを手にした。するとちょうど通知が光った。メッセージアプリの通知だ。「○○さんからメッセージ」。○○。女性の名前だ。そして、ハートの絵文字。

私は、瞬時にカメラを起動し、メッセージ画面を開いて撮影した。指が震える。でも、この瞬間を逃したら、次はいつになるか分からない。さらに、その女性からのメッセージが、次々と届く。「早く会いたいな」「次はいつ?」そんなメッセージの数々を、私は夢中で撮影していった。

正人の寝息が、大きく聞こえる。私は、息を殺しながら、シャッターを切り続けた。これだけの証拠があれば、きっと不貞を立証できる。

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あとがき:隠された真実と証拠の積み重ね

経済的DVを認識し、離婚を決意した美穂は、真由美のアドバイスを元に証拠集めを開始します。夫・正人の帰宅時に、財布や持ち物から不倫を示すレシート、女性用のヘアピン、そして避妊具を発見。

さらに、寝ている隙に彼のスマホから決定的なメッセージの通知を撮影し、揺るぎない証拠を次々と手に入れていきます。美穂の地道で勇敢な行動が、新たな未来への扉を開くための基盤を築いていきます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:まい子はん

🔴【全話読む】さようなら、モラハラ夫

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