🔴【第1話から読む】「またバレた」最愛の人に対してしてしまった、2度の過ち|シタ妻ですがサレてるかもしれません
穏やかな結婚生活を送っていたある日、夫・修斗のスマホに届いた見知らぬ女性からのメッセージを見て、あんりは疑心暗鬼に陥る。修斗は、メッセージの相手を大学の友人だと説明するが、あんりの心はかき乱されて…。
夫のLINEを思わず見てしまった
「お風呂入ってくるね」
ある夜、修斗はそう言って、リビングを後にした。時刻は夜10時。子どもたちもぐっすり眠っている。私はキッチンで洗い物をしながら、ふと、修斗のスマホがテーブルに置きっぱなしになっていることに気づいた。
触るつもりは一切なかった。でもなんだかその日は、ちょっと気になると思ってしまったのだ。画面を開くと、ロック画面に通知が一つ。
『新着メッセージ』
私は思わず息をのんだ。嫌な予感がする。画面をタップすると、ロックはかかっていなかった。私は瞬時にメッセージアプリを開いた。
知らない女性とのやり取り
修斗の友達や家族とのやりとりの中に、見覚えのない名前があった。女性の名前だけど、知る限り知り合いにはいない。彼女の名前の横には、新しいメッセージの通知。私はもう、止まることができなかった。そのトークルームをタップする。
画面に表示された文字に驚いた。
女性「何してる?」
夫「今帰りの電車だよ」
女性「会いたくなって連絡しちゃった」
夫「また今度どこか行きたいね」
女性「いいね、修斗が好きなところでいいよ」
「修斗……」
声が震えてしまう。このやりとりだけでは浮気かどうかなんてわからないけれど、知らない女性とこうして連絡を取っている時点で不安になってしまった。
ただのノリだという夫
修斗がお風呂から上がってくると、私は震える声で尋ねた。
「これ……どういうこと?だれ?」
スマホの画面を修斗に見せる。修斗は一瞬、眉間にしわを寄せたが、すぐに落ち着いた声で言った。
「別に何もないよ。大学のころの友だち。たまたま向こうから連絡が来ただけ」
「たまたま?」
「うん。俺から連絡はとってないじゃん?久しぶりに連絡がきたから、無視するのも悪いから」
修斗は淡々と話す。その態度に、私の心は乱された。
「でも、またどこか行こうって」
「ノリだよ、相手がどこに住んでるかもわからないし、会える距離じゃないと思うんだよね」
修斗の言葉を信じたい。でも、胸の奥で渦巻く感情が私を支配する。
思えば私も、修斗に浮気がバレそうになったとき「ただの同級生だよ」「たまたま再会しただけ」って言った気がする。自分に前科があると、相手のこういう言動も気になってしまうんだ。改めて自分の愚かさを実感してしまった。
夫の言い分は、果たして本当なんだろうか―――。
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あとがき:「揺らぐ信頼」
スマホのメッセージ一つで、積み上げてきたはずの信頼関係が揺らぎ始める様子がリアルに描かれています。一度裏切られたという事実は、被害者側だけでなく、加害者側にも深い不信感をもたらす。修斗さんの言葉を信じたいのに信じられないあんりさんの葛藤は、過去の行動がどれだけ現在の自分を縛り付けているかを示しています
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










