監修:齋木啓子 先生

【医療監修】マダニ感染症に注意!虫除けなどの予防法と、咬まれたときの対処法

家族で山や川などのアウトドア・レジャーを楽しみたい方がいらっしゃいますよね。非日常を味わえる貴重な機会ですが、気を付けたいのが山野に生息する「マダニ」。実はマダニに咬まれて感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による被害が拡大しています。全てのマダニがウイルスなどを持っているわけではありませんが、咬まれないような対策はしたいもの。万が一咬まれてしまった場合は、無理に引き抜こうとすると危険ですので、医療機関へ受診しましょう。

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マダニとは?

マダニとは、主に3~11月に山野で活動し、動物や人から大量の血を吸うダニのことを指し、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。マダニは、世界中に800以上の種類が存在していますが、日本には47種類が生息しています。

全てのマダニがウイルスや細菌などを持っているわけではありませんが、ウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が病気を発症することがあります。日本紅斑熱、ライム病などのさまざまな感染症を媒介しますが、中でも最近話題になっているのが、SFTSと呼ばれる重症熱性血小板減少症候群です。

重症熱性血小板減少症候群にかかると、発熱や消化器症状が起こり、重症化すると死に至ることがあります。重症熱性血小板減少症候群にかからないようにするためには、マダニに咬まれないようにすることが重要です。

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マダニに咬まれないための予防法

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では、マダニに咬まれないためにはどのような対策をしていくべきなのでしょうか。一番の対策は、茂みや草むらにいかないこと。しかし、キャンプや登山などのアウトドア以外にも、日常生活で公園などの草むらに近づかずに過ごすことは、子供がいると難しい場合もありますよね。

マダニが多く生息する場所に入る場合には、以下のような対策がおすすめです。

肌の露出を防ぐ

腕や足、首などをできるだけ露出しないようにしましょう。半ズボンやサンダルを避け、長袖・長ズボンを着用しましょう。タオルなどを首に巻くことも、ダニの侵入を防ぐのに効果的です。

虫除けグッズを使用する

マダニには、ディートもしくはイカリジンという成分が入っている虫除けが有効です。これらの有効成分は、商品によって含有率が異なり、ディートに関しては年齢制限があるので使用する際には注意が必要です。

虫除けを使用しても、マダニの付着を完全に防ぐわけではないため、帰宅後はすぐに入浴したり、脱いだ衣服をすぐに洗濯するようにしましょう。

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マダニに咬まれてしまった時の対処法

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マダニは皮膚の柔らかい部位での吸血を好むため、頭部やわきの下、胸の下、ひざの裏などで吸血されることが多くあります。マダニの多くは、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、かまれたことに気付かない場合も多いと言われています。

マダニに吸血されていることに気付いた時に、無理に引き抜こうとすると、皮膚内にマダニの一部が残ってしまったり、マダニの体液が逆流してしまったりする恐れがあるため、必ず皮膚科で処置をしてもらいましょう。

また、マダニに咬まれたあとは、数週間は体調の変化に注意をして、発熱などの症状が出た場合は病院で診察を受ける必要があります。

マダニに咬まれたら、無理に引き抜かず医療機関へ

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山や川などのアウトドアの際だけでなく、子供がいれば行くことの多い公園などにもマダニの危険はひそんでいます。全てのマダニが感染症を引き起こすウイルスなどを持っているわけではありませんが、咬まれないような対策はしておきたいですね。

暑い時期は半袖、半ズボンを着ることが多いですが、マダニが好む場所に近づく際には服装に気を付け、虫除けなどを上手に利用しましょう。

記事の監修

ふれあいファミリークリニック 院長

齋木啓子 先生

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