🔴【第1話から読む】「年収聞いたらびっくりするよ」医者の夫自慢ばかりの友人にうんざり|粘着マウント女友達から解放された話
友人・アケミからのマウントについて悩み、夫に愚痴をこぼしたひなこ。ついにアケミから逃げることを決意し、彼女の誘いを極力断ることにしたのでした。
つい夫にこぼした愚痴
家に帰ると、私は夫の和也にアケミのことを話しました。
「アケミがまた旦那さんの自慢話ばかりで……。しかも、私のこと、旦那さんの稼ぎが少ないから働かされてるって、勝手に勘違いして哀れんでくるの。もう、ほんとうんざり」
私は、感情のままに言葉を吐き出しました。和也は、私の話を静かに聞いてくれていました。夕食の準備をしながら、彼は相槌を打ち、沈黙の後、彼は落ち着いた声でこう言いました。
「帰省のときだけなら年に数回だし、マウントを取る人間の方が、よっぽど哀れだと思って聞いてたら?本当に幸せな人間は、わざわざ他人に自分の幸せをひけらかしたりしないよね。そのアケミって人が、満たされていない証拠じゃないかと思うけど」
和也の言葉は、いつも的を射ていました。でも、今回ばかりは「聞き流す」という作戦ができそうにないと思っていました。
「でも、もう聞くだけでも嫌なんだよね。帰省するたびに会って嫌な思いをするから、もう、実家に帰るのが憂鬱になってきてて…」
和也は相槌を打つだけで、それ以上何も言いませんでした。和也にとって、アケミの存在は、自分に何も関係ない妻の友人でしかないし、それ以上は何を言えばいいかわからなかったのだと思います。
アケミと縁を切ることも考えましたが、狭い田舎では「ひなこがアケミと喧嘩したらしい」と噂が広がるということは容易に想像できます。そうなると、両親の耳にも入り、帰省時に何か聞かれたら面倒。ただでさえ両親が口うるさいのもあり、絶縁宣言はできませんでした。
応急処置ではあるけれど
結局、私はひとまずアケミとの接触を避けることにしました。次に帰省した時、彼女から食事の誘いがあっても「今回は外せない予定があるから」と断るようにしたのです。アケミは不満そうでした。何度か電話で「せっかく会えると思ったのに、なんでいつも忙しいの?」と聞かれました。
彼女の声には、不満と、そして少しの哀れみが混じっていました。きっと、また「可哀想に、働きづめで自由がないんだわ」とでも思っているのでしょう。しかし、そのおかげで、私は彼女に会う機会が減り、マウントを取られることもなくなりました。
その年の夏休み、私とお盆休みが重なった和也も、久しぶりに実家に帰省することになりました。和也は、私の両親とも仲が良く、帰省をとても楽しみにしてくれていました。
「たまにはそっちの実家でゆっくりしよう。お義母さんの料理俺大好きなんだよ」
私は、彼の優しさに心から感謝しました。彼が一緒なら、アケミの誘いがあったとしても、うまく断ることができるだろう。私はそう思っていました。でも、ことはそう簡単には進まなかったのです―――。
🔴【続きを読む】マウント女が青ざめた…貧乏だと思っていた“友人夫婦の正体”|粘着&マウント女友達から解放された話
あとがき:ひとまず安心?
たまに会うだけの相手でも、マウントを取られる時点で嫌ですよね。地元の友人という点で、絶縁できない思いにも共感できます。
合わない友人との人付き合いに悩まされた経験がある方は、こんな問題をどうやって乗り越えましたか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










