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「お父さんと私、もうクタクタ…。あとね、ゆみこちゃん、毎回娘のあなたよりくつろぐのよ」
え、娘の私より?
聞けば、子どもの世話を丸投げするだけでなく、自分はくつろぐつもりで漫画などを持ち込んで、ダラダラ過ごしているという。上げ膳据え膳で洗い物もせず、キッチンの後片付けも一切手伝わないらしい。私は以前のゆみこさんのイメージと違いすぎて驚いた。
ゆみこさんは最初からそういう人だったわけじゃない。テキパキと手伝いをしてくれる人だったし、何かいただきものをしたら丁寧にお礼を言うタイプ。図々しいという言葉は似合わない人だった。
もしかすると育児が大変すぎて羽を伸ばす場所がないのかもしれない。でも、そうだとしたら両親にお礼くらいはしてほしいし、自分の実家にも頼ってバランスを取ってほしい。
兄はこのことを知っているんだろうか?ゆみこさんにも何か事情があるとは思うけれど、私はこのまま両親だけに我慢させるわけにはいかないと思った。 ※1
母からの話を聞き、あ然…
ある日、実家の母から電話がかかっていました。内容は、兄の妻が週に一度は子ども3人を連れて、お泊りに来るというものでした。子育てに大変な時期は、周囲の助けが必要です。ですが、何もせずにくつろぎ、感謝の言葉もないなんて…。
このままではダメだと思い、両親のためにも、一度話を聞こうと考えます。ゆみこに連絡すると、すぐに返事が来ます。そして、2人でお茶をすることに。
さとみが、お泊りについて切り出すと、ゆみこは悪びれる様子もなく「漫画を全巻、読んじゃった」と言い放します。さらに、金銭面でも甘えているようで…。
衝撃…母にねだる兄嫁の神経がわからない
子育てで疲れている兄嫁が、うちの実家で少々羽を伸ばすのは別にいいと思っている。でも、家事も育児もすべて丸投げして、疲れた母を働かせて漫画を読むまでしたら、ちょっと図々しすぎないだろうか。
「そういえばこの間、お義母さんと買い物行ったんだー。そしたら、素敵なワンピース買ってもらっちゃった!今日着てきたの」
「……え?」
私は耳を疑った。母から誕生日もないのに、ゆみこさんに服を買ったの?しかもちょっと高そうに見えるワンピースだった。大の大人が、義理の親のお金で服を買ってもらうって普通なんだろうか?娘の私ですら、成人してから母に服をねだったことなんてない。
「お義母さんっておもしろいよね、お正月も『孫に念入りに推し活お願いしまーす』って言ったら、お年玉弾んでくれたし」
ゆみこさんはそう言って笑う。私は、笑えなかった。
母はお正月、このゆみこさんの発言について「ちょっとギョッとしたわ」と言っていた。悪気はないのだろうけど、当然のようにお年玉をねだる姿勢は、あまり一般的ではないだろう。 ※2
ワンピースを買ってもらったり、お年玉をねだったり…。常識的なふる舞いとは、かけ離れているようです。
ゆみこの話を一通り聞き終えますが、納得できない さとみは、つい反論してしまいます…。
兄嫁に告げてしまった本音
「それは、まるで『孫に貢いでください』って言ってるみたいに聞こえますけどね」
私の口から、思わず本音が出てしまった。ゆみこさんは一瞬、ピタリと笑みを止めた。
「え?そんなつもりで言ってないよ、お義母さんたちだってもう年金暮らしじゃない?大変だとは思ってるし」
「そうですか?ちょっとうちの親ばかり大変なのかなと思ってしまいます。私は子育て経験者じゃないからわからないけど、両親がクタクタになるまで子どものお世話や家事を丸投げされちゃうと、正直心配です」
「お義母さんもお義父さんも、孫はかわいいって言ってくれてるし、元気もらえるって…」
「でも、体はクタクタなの見ててわかりますよね?ゆみこさん、ちょっと図々しいって思いませんか?」
私は震える声で言った。ゆみこさんは目を丸くして、私をじっと見つめている。その目に、いつもの気さくな笑顔はもうなかった。
ああ、言ってしまった。言ってはいけないことだったかもしれない。でも、このまま黙っているのは、もう無理だった。 私は、この現状を変えたかった。
私自身の気持ちを、そして何よりも、疲弊している両親の気持ちを代弁したかった。ゆみこさんは何も言わずうつむいて、カフェには重苦しい空気だけが流れていた。 ※3
自分の両親のためにも、きっぱりと「図々しいのでは?」と指摘しました。すると、ゆみこからは笑顔が消え、重苦しい雰囲気に。このあと、ゆみこは事実を指摘され、バツが悪かったのでしょう。そそくさとカフェをあとにします。
そして後日、兄から電話がかかってきました。夫婦で話し合いの場を設けたそう。兄は、仕事を理由に子育てに非協力的だったことを反省。頼れる場所がなかった ゆみこは、つい義実家に甘えて、羽を伸ばし過ぎてしまったそうです。
子育ては、本当に大変です。周囲の協力がなければ、乗り切ることはできません。ですが、ゆみこの態度は度が過ぎていました。助けてもらうことを当然のことと思わず、感謝の気持ちを伝えることは、本当に大切なことですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










