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息子が友達に叩かれて→ママ友「しつこいからだよね」わが子擁護にあ然|わが子さえ良ければいいママ友

いい人だと思っていたママ友・香の本性が見え始め、戸惑う真理。少しでも我が子が困れば飛んでいき、相手の子を非難する彼女に違和感を持ちつつも、強く言えません。ママ友との付き合い方を考え、子育てで何が大切なのかを見つめ直すお話…『わが子さえ良ければいいママ友』第2話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】公園で「わが子に謝って!」仲良しママ友と仲介スタンスが違いすぎる|わが子さえ良ければいいママ友

砂場で遊んでいた時、自分の子に肩が当たっただけで真理の息子・ナオトを謝らせたママ友の香。真理は彼女の子育てスタンスに、違和感を持ち始めます。

園でも見えたママ友の本性

幼稚園 PIXTA

香さんの子育てスタンスは、とにかく「我が子には指1本たりとも触れさせない」だった。少しでも子どもたちに被害があれば、駆けつけて助ける。その様子は園生活でもよく見られた。お迎えの時、他の保護者が香さんに、ひたすら謝る場面に出くわしたことがある。

「おもちゃを取ったくらいで裕也を叩くなんて、信じられないですよ。どんな教育をしてます?」
「す、すみません」

子ども同士のトラブルに、また口を出している。嫌なものを見たな…と思う私の背後で、彼女の噂話をする保護者同士の会話が耳に入った。

「あの人ってトラブルメーカーね。ちょっとでも子どもが叩かれたら、すぐに相手の子や親にも怒鳴りつけてるよ」
「先生も苦労してるみたい。小さなけがでも、即電話がくるらしいよ」

子どものためならすぐに駆けつけ、行動するママ。一見よい母親像に見えるが、彼女の場合は行き過ぎのように思えた。

遊びの中、叩いてしまうトラブルが発生

ブランコ PIXTA

そんなある日、事件が起きた。いつものように、マンション前の公園で遊ぶナオトと勝也くんたち。私と香さんはベンチでお喋りをしていた。

子どもたちは今日はブランコで遊び、2つしかないそれを、うまく交代して楽しんでいる。しかし、そのうち順番が滞ってしまう。今は勝也くんと裕也くんが乗り続け、ナオトは待ち続けていた。

「僕も乗りたいよ~」
「まーだまだ!」

勝也くんは、立ち漕ぎまでし始めた。「小さい子には譲るのよ」と教えていたせいか、ナオトは裕也くんには声をかけない。自分ばかり急かされるのが気に食わなくなった勝也くんは、突然ブランコから降りると、そのままナオトに近づいて肩を強く押した。

「ナオト、うるさい!」

7歳の力で押されては、背が高いとはいえまだ5歳のナオトはよろけてしまう。私は「あっ」と驚いて腰を浮かせた。香さんも、気づいてそちらを見る。

「な、何するんだよ」
「俺ばっかり急かすな!うるさい!」

勝也くんはついに、ナオトの頭を強く叩いた。ナオトはショックのあまり、泣きそうになる。

ママ友は信じられない言葉を発した

子供 話す PIXTA

これはさすがに親が入った方がいい。香さんも同様に考えたようで、一緒にベンチから立ち上がった。呆れた様子で香さんは声をかける。

「勝也、落ち着きなよ」
「…ママ、ごめんなさい」
「いいのいいの。相手がしつこいからだね?もう大丈夫だって!」

あまりの言葉に唖然とした。しつこい?もう大丈夫?

勝也くんが謝ったのは、親である香さんに対してだけ。叩かれたのはナオトなのに、どうして彼女が勝手に許してしまうのか。

(自分の子が他の子から叩かれた時は怒るのに、自分の子が叩いた場合は平気なわけ?)

この時、激しい嫌悪感が、私の中に生まれた―――。

🔴【続きを読む】思わずママ友の子を叱った私に彼女は「そういうの、よくないよ」愕然とする言葉を投げかけた|わが子さえ良ければいいママ友#3

あとがき:

真理は園生活の中でも、香のスタンスに違和感を覚え始めました。少し過保護すぎる彼女のあり方は、「小さい子には譲ろう」「我慢も覚えなくちゃいけないよ」と息子のナオトくんに教えている真理には合わないようです。

それだけなら多少の価値観の違いで済むのですが、香の考え方は子どもたちにも影響しました。自分の子が相手を叩いてしまった時に「いいよ」「大丈夫」と勝手に済ませた香。被害者になった時は親が介入してまで謝らせるのに、自分の子が加害者の時は軽く考えています。それって、子どもたちにとっては不公平なのではないでしょうか。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

🔴【全話読む】わが子さえ良ければいいママ友

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