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いわれなき虐待の通報者は“信頼していたご近所さん”→真実を問う瞬間|ご近所さんに虐待通告されました

本作品は、ママリユーザーさんの体験談から再編成した作品です。ストーリーのメインである朝は、とある日、自身の子どもを虐待していると通報を受けてしまいます。納得のいかない通報にモヤモヤしていた朝でしたが、ご近所でお世話になっていた郷田さんに悩み相談ができたことで、少し気が楽になっていました。ですが、その通報の時一緒に調査に来ていた児童相談所の人が、郷田さん宅を訪れているところを朝は目撃してしまいー。『ご近所さんに虐待通告されました』第3話をご覧ください。

🔴【第1話から読む】「警察に通報がありました」家に警官と児相がやってきて混乱|ご近所さんに虐待通告されました

郷田さんのお宅に、あの児童相談所の女の人が訪れているところを目撃してしまった朝。どうしてその人が郷田さんを訪ねるのか。謎だった例のいたずら通告の真実と犯人、それが郷田さんに関係していたと知ることになる。

いわれなき虐待通告の真実

近所 PIXTA

私はその状況に目を疑いました。あの郷田さんのお宅に、どうして児童相談所の人が?信じたくない憶測が頭をよぎります。もし、あの通告が郷田さんによるものだったらー?

これまで優しくしてくれた郷田さんの言葉にウソがあるとしたら、ショックでしばらく立ち直れない気がします。

ゆず「ママ?」

恐怖ともいえる感情の波に吞まれそうになっていたのを、ゆずが引き留めてくれました。はっと我に返り、状況を整理し直します。まだ郷田さんが例の通告者であると決まったわけではありません。悪い考えはやめておこうと、気を持ち直してそのまま自宅に向かいました。

そのことを夫にも伝えてみようと思いましたが、もし勘違いだったら郷田さんを敵対視するようなことになってはいけないと思い、言えませんでした。今後、郷田さんにどんな顔をして会えばいいか、その答えが出ず頭が痛い日々でした。

今はなるべく会うのを避けようとしていたのですが、そういう時ほど人は引かれ合うのか。目撃をしてから2日後の朝、ゴミ出しをしている時にばったりと郷田さんに出くわしてしまったのです。

疑いたくはないけれど…

近所 PIXTA

郷田「あら!朝さん、おはよう~」
朝「あ、おはよう…ございます…」
郷田「どうしたの、元気ないわね?」

郷田さんとお会いするのが、あまりにも偶然と突然過ぎたので、心の準備ができていませんでした。いつも通り挨拶をして下さる郷田さんに、うろたえたような感じで返してしまいました。何事にも気付く郷田さんにはやはり、すぐにいつもと違うとバレてしまったようです。

朝「いえ、そんなことはないですよ!」
郷田「本当に?あの件は本当に気の毒だったけど、早く忘れた方がいいわよ?」
朝「あの、件…?」
郷田「ほら、例の通告されちゃったっていう…」

今本人からその議題を提示されると余計に思考が巡ってしまうなと思いつつも、やはりどうしても気になります。私は意を決して、この間のことについて聞くことにしました。

朝「郷田さん…、あの、聞いてもいいですか?」
郷田「何?どうしたの?」
朝「何でもなかったら別にいいんですけど、この間たまたま郷田さんの家に児童相談所の女の人が入っていくのが見えて…」

ずっと郷田さんの顔を見れずに話してしまっていたのですが、質問終わりにゆっくりと視線を向けると、焦点がどこに定まっているのか分からないような表情で郷田さんは立っていました。私に見られていたなんて思いもしなかったのか、どう答えようか考えているのか、一瞬固まっていたようにも見えましたが、焦点はあっていないまま、郷田さんは応えました。

郷田「…あら、見られちゃってたの」―――

🔴【続きを読む】「私よ、貴方を通告したの」ー。一番使用していた人に裏切られていたことを知った私は…|ご近所さんに虐待通告されました

あとがき:例の通告者が一番信用していたご近所さんだった…?


お世話になっていた人が、もしかしたら敵だったかもしれない時、あなたならどうしますか?そんなことは考えたくなくとも、一度疑念が出てくるとずっと考えてしまいますよね。郷田への疑念を晴らしたいが故に、思い切って話題を切り出した朝。

その答えは、朝が聞きたくなかったものかもしれません。真実を知るのがいいか、知らないのがいいのか。答えが出ない展開ですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】ご近所さんに虐待通告されました

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