🔴【第1話から読む】公園で他の親にダメ出し?ママ友の“エスカレートする行動”に不安|主張強すぎママ友の話
子どもたちの小学校入学後、登校班での些細なトラブルで光代が過剰に反応。直美の違和感は、親密だったはずの光代が過保護な「モンペ予備軍」であるという確信に変わっていく…。
何かと口出しが激しくなったママ友
4月になって、美里と桃子ちゃんが晴れて小学校に入学した。これで少しは関係性が変わるかな、なんて期待もしていたんだけど、現実はそう甘くなかったね。
幸いだったのは、美里と桃子ちゃんのクラスが離れたこと。A組とB組。通学路は一緒だけど、学校に入れば接点はぐっと減る。正直、ホッとしたんだ。これで親同士も、学校行事以外は少し距離を取れるかなって。
入学から数週間が経ち、子どもたちも通学に慣れてきたころ。事件というか、私にとっての「違和感」が確信に変わるできごとがおきてしまう―――。
ある日の夕方、光代さんからLINEが来た。
光代:「直美ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど、美里ちゃんって、今日の登校班で桃子と手をつないでた?」
急にどうしたんだろう。
直美:「あ、ごめん、私はもう家に入ってたから見てないんだけど…何かあった?」
光代:「それがね、美里ちゃんが今日、桃子の手を強く握って、『もっと早く歩いて!』って言ったんだって。桃子、さっき帰ってきたんだけどそのことで泣いてるの」
登校班での小競り合いが、いじめ?
「え?」
私は思わず声に出してしまった。美里は割としっかり者だけど、そんな乱暴なことをする子じゃないはず。
光代:「それでね、桃子が手を振り払ったら、美里ちゃんが『もう知らない!』って言って、走って行っちゃったみたい」
桃子ちゃんの言い分はわかったけれど、きっと美里にも言い分があるはずだ。
直美:「そうだったんですね…。美里にも話を聞いてみます。まだ低学年だから、そういう小競り合いってよくあるんじゃないかな?」
そう返信したら、光代さんからのメッセージのトーンが、一気に冷たくなったの。
光代:「直美ちゃん。そういう問題じゃないよ。美里ちゃんが桃子に乱暴なことをしたか確認したいの。いじめの芽は早く摘まないとだよ」
―――いじめ…?
たった7歳の子どもたちの、些細な登校班での口論。前からケンカをしていたわけでもなく、仲良く手をつないでいた中での小競り合いを、いきなりいじめと決めつけるのはおかしいんじゃないだろうか。
隣人のママ友がモンペ…?
モヤモヤがおさまらなかった私は、家に帰ってきたタケルにLINEのやり取りを見せた。タケルは黙ってスクロールして、頭を抱える。
「これは…ちょっと気にし過ぎだね。美里はなんて言ってたの?」
「美里は『桃子ちゃんが急に立ち止まって、みんなに迷惑かかるから引っ張っただけだよ』って。言い方が強かった点は注意したけど…」
「うーん、そうだね。光代さんは『自分の娘が一番正しい』っていうフィルターがかかっていそう。言い争うのは危険かもだね」
タケルの言葉に、私は深く納得した。モンペというほどではないにしても、自意識過剰と言うしかない状況に、私は頭を抱えるばかりだった。
あぁ、本当にどうしよう。隣人で子ども同士も同級生という中、簡単には逃げられないのに―――。
🔴【続きを読む】LINE返信の「わかったよ」にダメ出し?ママ友とのやり取りが面倒すぎる|主張強すぎママ友の話
あとがき:登校班での小さな口論と「いじめの芽」
小学校入学は、子どもたちの世界が広がる喜びの一方で、親同士の関係に亀裂を生むターニングポイントとなりました。光代さんの「いじめの芽」という言葉は、小さなトラブルを極端に捉え、相手を追い詰める彼女の育児哲学を象徴しています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










