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遠慮がない夫と、口が悪い実母→水と油のような2人にハラハラする妻|夫と実母は仲が悪い

優しいけど言いすぎる夫と、愛情深いけど口が悪い母。どちらも悪気はないのに、二人が顔を合わせると空気がピリッとする――。間に挟まれた裕子の苦悩と決断とは。『夫と実母は仲が悪い』第1話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】母の嫌味な言葉と帰省への不安...|夫と実母は仲が悪い

母の嫌味な言い方を、ひたすら我慢することでやり過ごしてきた裕子。家族での正月の帰省を前に、その心中は穏やかではありませんでした。

率直な夫と正反対の裕子

PIXTA

私は裕子。30代の主婦です。結婚して8年、夫の拓也と、小学二年の息子・悠斗と三人暮らしをしています。

夫は、少し短気で口が悪いところもありますが、真っ直ぐで責任感のある人です。私が風邪をひけば、当たり前のように夕ご飯を作ってくれたり、悠斗の宿題に真剣に向き合ってくれる姿はとても頼もしいです。

しかし、思ったことをすぐ口にしてしまうその率直さが、時々私を不安にさせます。相手が誰であっても遠慮しないのが夫の良いところでもあり、怖いところでもあります。私はその逆で、どちらかといえば人の顔色をうかがうタイプです。

子どものころから母の機嫌を察し、言葉を選んで話す癖がついていました。嫌なことがあっても笑ってやり過ごす――それが私の“平和の作法”です。でもその我慢が、時に自分を苦しめることもありました。

棘のある母のひと言

PIXTA

私の母は、60代になっても口が達者で、思ったことをすぐ口にします。悪気があるわけではなく、むしろ愛情表現が不器用なだけなのだと思います。けれど、その言い方がどうしても嫌味に聞こえてしまうのです。たとえば、久しぶりに電話をかけた時のことでした。

母「あら、久しぶりね。声が疲れてるけど、ちゃんと主婦してるの?」
私「うん、大丈夫。ちょっと忙しいだけだよ」
母「まぁ、あんた昔から片付けとか苦手だったもんねぇ」

こんな風に、小さな棘のある余計なひと言を言わずにはいられません。そんな母の言葉を、父はよく笑ってなだめてくれていました。

父「おい文子、またそんな言い方してる。素直に『頑張ってるな』って言えばいいだろう」
母「だって本当のことを言っただけよ」
父「本当のことでも、言い方があるんだよ」
母「うるさいわねぇ、あなたは甘いのよ」

そんなやり取りを聞きながら、私は心の中で父に感謝していました。父がいることで、母の言葉はただの嫌味で終わらずに済むからでした。

ただ問題なのは、夫と母が顔を合わせることになる年に一度の正月の帰省です。どちらも曲げない性格で、思ったことをはっきりと言うので、私はいつもハラハラして、その場を取り繕うのに必死になってしまいます。

極力二人を会わせたくはないのですが、両親の嬉しそうな顔を見るたびに、どうしても帰省を断ることができません。それは両親にとって、孫の悠斗に会える貴重な時間だからでした。

「今年こそ穏やかに過ごせますように」と祈りながら、私は車の助手席で深く息を吐きました。運転席の夫は無言でハンドルを握り、後部座席の悠斗は窓の外を眺めています。この平和な風景が、これから訪れる波乱を少しも予感させないほど穏やかに見えました。

🔴【続きを読む】正月の帰省でピリつく実家→お酒の席が凍り付いた“実母の一言”|夫と実母は仲が悪い

あとがき:家族との付き合い方

誰かを責めたいわけじゃないけれど、誰かの言葉に傷ついてしまう。悪気がない言葉ほど、胸に刺さることってありますよね。しかし、大切な家族であることに変わりはありません。傷つきながらも、笑顔でいようとする裕子の姿に思わず共感してしまいます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:まい子はん

🔴【全話読む】夫と実母は仲が悪い

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