🔴【第1話から読む】妊娠がわかり幸せ絶頂だったのに…→夫婦に見え隠れする“崩壊の兆し”|風俗通いの夫を成敗した話
風俗店に行った事実を許した直後、健司は曖昧な理由で生活費の減額を提案し、みちるに実家帰りを強く勧めるなど不審な行動が増えていた。そんな中、急な出張と言って出かけた健司のバッグからは、見たくない証拠が発見されて…。
風俗通いをやめたはずの夫に違和感
風俗通い発覚から数日。私の心はまだ、荒野のように乾ききっていたけれど、表面上は穏やかな日常に戻そうと努めた。
健司は仕事が終わるとすぐに帰宅し、家のことをするようになった。私もつわりが厳しい中でも、夜の営みをできる限り受け入れ、職場の愚痴もこぼさないように努力した。
私たちの関係は、一見すると修復に向かっているように見えた。でも、私の心には小さな違和感が残っていた。そして、許した直後から、健司の言動に見過ごせない不審な点が目立ち始めた。
「会社の付き合いで、急な出費が増えそうで…お小遣い少し増やせないかな?」
「ちょっと知り合いに建て替えてもらったお金を返し忘れててさ、すぐ返すから現金もらえない?」
彼は曖昧な理由で、お金を欲しがるようになった。さらに、私を気遣うような言葉の裏で、おかしな提案も増えた。
「みちる、つわりがしんどいなら実家に帰って療養してもいいんだよ。俺は1人でもなんとかなるし」
「週末だけでも帰ったら?」
不自然に思うほど、私が実家に帰ることを強く勧めてきた。彼の優しさだと解釈しようとしたものの、あまりにも頻繁に帰省を勧めてくるのは疑わしかった。まるで、私が居ないほうが都合がいいみたいで。
もう一度信じようと思い始めた矢先
私は不安と疑念を持ちつつも、帰省については断り続けた。
「ありがとう。でも、実家は遠いし仕事もあるから家で頑張りたい」
健司はそれ以上何も言わなかったし、私も「彼なりの気遣いだから」と思いなおそうとした。でも、その週末にさらなるできごとが起きる。健司が突然、急な出張が入ったと言い出した。普段は出張することなんてなかったし、遠方での研修すらかなり前に告知されるのに。
「急にシステムのトラブルがあったみたいでさ。俺が行くしかないみたいなんだよね」
健司はいかにも深刻そうな表情をするので、私もちょっとした違和感をいだきながらも疑わないようにしようと思った。それなのに…。
二度も裏切られ、怒りがこみ上げる
週末が明け、疲れた表情で帰宅した健司はお風呂に直行していた。
その間にビジネスバッグを片付けようとしたその時、バッグのサイドポケットから領収証と何かが落ちた。何気なく広げたところ、それはホテルの領収証と、デリヘルのポイントカードだった。
頭の中で何かが砕け散る音がした。 信じようとした自分がバカだったと、心の底から悔やんだ。
ほんの少し前に風俗がバレ、私の態度のせいにした夫。私は「もう行かないでね」と訴え、夜もできる限り尽くし、愚痴も我慢して家庭の居心地を良くしようと必死だったのに…。
悲しみや後悔が沸き上がったあと、煮えたぎるような怒りがわいてきた。
許せない。
気持ち悪い。
私が努力して尽くしている中、あの手この手で現金を欲しがっていた健司はきっと、風俗に行きまくっていたのだろう。
私は健司が入浴している間に、リビングに置かれた健司のスマホから風俗店の予約メールや、カード決済の履歴を確認して全て保存した。健司がお風呂から上がったら、必ず問い詰める。もう「反省」なんて安っぽい言葉に騙されることはない―――。
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あとがき:再度の裏切りが呼び覚ます真の怒り
一度許した直後の再度の裏切りは、最初の裏切りよりも遥かに深く、みちるの心を破壊しました。特に「生活費の減額」や「実家帰りの提案」といった不審な言動が、「自分がいない間に自由に遊びたい」という健司の身勝手な意図を明確にし、みちるの疑念を確信に変えます。
悲しみが消え失せ、煮えたぎるような「怒り」が湧き上がる瞬間は、彼女の立ち直りの第一歩です。感情的に対応するのを止め、冷静沈着に証拠を集め始める姿は、被害者から「成敗者」へとみちるの意識が切り替わったことを示唆しています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










