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既婚男からの付きまといを“シャットアウト”→思いついた【最強の撃退作戦】|最低!既婚ストーカー男

優しく穏やかな夫と平穏な日々を送る萌子は、英会話教室で学生時代の知り合い・武内と再会。当初は軽い交流でしたが、武内は既婚者である萌子に対し、不快な接触や誘いをエスカレートさせて…。『最低!既婚ストーカー男』第4話をごらんください。

🔴【第1話から読む】「絶対、わざとだ」偶然再会した友人男性→好意を持たれて“地獄の始まり”|最低!既婚ストーカー男

極度のストレスに耐えかねた萌子は、「共通の知り合い」という状況を逆手に取り、武内への制裁を決意。彼の妻・こずえのSNSアカウントを突き止め、彼の悪事を暴露することに―――。

どうしたら…恐怖に耐える日々

女性 落ち込む PIXTA

恐怖とストレスで食事が喉を通らない日が続いた。圭吾には詳しいことをまだ話せず「仕事が忙しい」と誤魔化すばかり。こんなことで夫に心配をかけたくないと思ってしまっていた。

「このままじゃ、武内くんの監視に耐えられなくなって、おかしくなってしまう」

思い詰めていたある日、ふと、ある考えがひらめいた。共通の知り合いが多いことを、逆手に取ればいいのではないだろうか。

武内くんは、自分の欲望を満たすためだけに、既婚者である私に不適切な接触を繰り返した。彼は、自分の妻がいるという立場を無視した。ならば、その「妻」という最も強力なカードを使えばいい。

思いついた反撃方法

女性 決意 PIXTA

私はすぐに、例の共通の友人・美香に連絡を取った。

「美香ってさ、武内くんの奥さんとも面識ある?」
「1回会っただけだけど、インスタのアカウントなら知ってるよ。アパレルの人で、前に紹介してもらった時にフォローしたの」

武内くんの妻は、こずえさんという人だった。インスタグラムを見てみると、スタイルのいい美人だった。武内くんが「あいつ」などと言っていたのが心底腹立たしい。その日の夜、美香から連絡があった。

「武内くんは昔から女癖が悪くて、奥さんは年上だけど、完全に尻に敷かれてるらしいよ」

いろいろと情報提供をしてくれり美香には、感謝しかない。あとは、決定的な証拠が必要だ。

恐怖心と戦いストーカー男と対決

オフィス 男性 PIXTA

次の日、私は万全の準備をして出勤した。スマートフォンは、胸ポケットに入れたままずっと録音状態にしておいた。今日は、武内くんが職場近くにいる可能性が高い曜日だ。

昼休みが終わり、午後の仕事に入る直前。ビルのロビーで、案の定、彼が立っていた。

「萌子ちゃん!」

彼は、待ち伏せが成功したとでも言いたげな、ねっとりとした笑顔で近づいてきた。私は目を合わせず、通り過ぎようとした。だが、彼は私の腕を掴んだ。強くはないが、逃がさないという意思を感じる掴み方だった。

「ねえ、急にやめて寂しかったよ、英会話」
「離してください、武内くん」
「ちょっと見ない間にまたかわいくなった?本当に目の毒だよな~」
「……」
「イヤな思いさせたならごめん!夜、メシでもいかない?奥さんには適当に嘘つくからさ」

私は恐怖で身体中が震え、涙が出そうになった。しかし、胸ポケットの中のスマホを意識し、顔は強ばらせながらも、彼の言葉に耐えた。

「ごはんは行きません。もう二度と私に近寄らないでください」

そう言い放ち、力を込めて腕を振りほどき、小走りでビルの中に駆け込んだ。トイレの個室に入り、録音を止めた。武内くんのあの気持ちの悪い声と、私を誘うセリフが、しっかりとデータとして残っていた。恐怖で苦痛だったが、これで決定的な証拠を手に入れた。

私は奥さんのインスタグラムのDMを開き、文章を打ち始めた。

「突然のご連絡失礼します。英会話教室でご主人と再会しました。ご主人とは学生時代の知り合いです。ご主人のことで、どうしても奥様にお伝えしたいことがあります。証拠の音声もあります」

私は、この方法が法的に最も適切な「制裁」であり、そして私をこの状況から解放する唯一の道だと信じていた―――。

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あとがき:「被害者」から「戦略家」への転換

萌子が「誰にも頼らず、自分で解決する」という決意を固めた、ターニングポイントとなる回です。彼が最も恐れるのは、自分の欲望が社会的な制裁を受けることです。

そして、既婚男性にとって最大の制裁を下せるのは「妻」という存在です。萌子は、恐怖に震えながらも、冷静に証拠(音声)を確保し、彼の最も弱い部分を突く「戦略」に出ます。この録音は、単なる証拠ではなく、萌子が「被害者」の立場から脱却し、「自ら状況をコントロールする」決意の形となりました。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】最低!既婚ストーカー男

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