🔴【第1話から読む】家族ぐるみで付き合うママ友【朝6時にアポなし訪問】→ヤバすぎる理由に硬直|距離感がおかしいママ友
早朝からの訪問以外にも、詮索好きでなんでも聞いてくるママ友・あけみに苦しめられるれいこ。ある日、ママ友のしつこい訪問のせいでついに我慢の限界がやってきて…。
週2~3回の早朝訪問…一体どうなっている?
「お邪魔しま~す!」
あけみさんは軽い足取りでリビングに入り込み、わが物顔でソファーに座り込みました。私は急いで着替え、コーヒーを淹れ、あけみさんと娘さんの分までパンを焼きました。
起きてきた夫は、リビングに部下の家族がいることに一瞬驚いたものの、すぐに「朝から賑やかでいいな」と呑気なことを言いました。
「あけみさん、わざわざ来てくれたんだって」
私が精一杯の皮肉を込めて夫に言うと、夫は「へえ、仲がいいんだな」と満足そうに頷くだけ。夫にとっては、自分の妻と部下の妻が仲良くしているというのは、自分のマネジメントが上手くいっている証拠のように思えるのかもしれません…。
それからというもの、この「早朝訪問」は週に二回、三回と繰り返されるようになりました。
「パパの車に乗ってきたー!」
その言葉を聞くたびに、私の胃のあたりが重く沈み込みます。朝の貴重な時間はあけみさんの相手に奪われ、家事のペースは乱され、何よりリラックスできるはずの自宅が、他人の侵入によって安らげない場所へと変わっていきました。
聞かれたくない質問までたくさんされて、もううんざり
それだけではありません。子ども同士の幼稚園が同じなので、お迎えの時間も当然重なります。幼稚園の門の前で待ち伏せされ、そのまま公園へ連行され、延々と中身のないお喋りに付き合わされるのです。
「ねえねえ、れいこさんちの旦那さん、ボーナスいくら?」
「その服いいね、いくらしたの?」
あけみさんの話題は、詮索好きな性格が透けて見えるようなものばかりでした。私は適当にはぐらかしていましたが、心の中では疲労が澱のように溜まっていきました。
断れない自分も悪いのです。それは分かっています。「忙しいから」と一言言えば済む話なのかもしれません。でも、夫の職場での関係や、子ども同士の付き合いを考えると、角を立てるのが怖くて言えませんでした。
「私さえ我慢すればいいか」
そう自分に言い聞かせていました。でも、限界は確実に近づいていたのです―――。
居留守作戦を使うも、子どもが怯えてしまって…
ある朝、またインターホンが鳴りました。モニターを見なくても分かります。あけみさんです。その時、私の中で何かがプツリと切れました。
(もう、嫌だ)
私は隣で眠る夫を起こさないように、そっとベッドを出てリビングへ向かいましたが、玄関の鍵を開けませんでした。代わりに、カーテンの隙間から漏れる光さえ遮るように、家中の電気を消し、息を潜めました。
(ピンポーン、ピンポーン)
インターホンは執拗に鳴り続けます。
「れいこさーん?起きてよ~」
ドア越しに、あけみさんの声が聞こえてきます。心臓が早鐘を打ち、冷や汗が背中を伝いました。まるで借金取りに居留守を使っているような惨めな気持ちになりましたが、どうしてもドアを開ける気にはなれませんでした。
息子が起きて「だれ?」と言いましたが、私は震える指を唇に当てて「シーッ」と合図しました。こんなことを子どもに強いる自分が情けなくて、涙が出そうです。 しばらくすると気配が消え、あけみさんが諦めたとわかりました。
その日を境に、私はあけみさんを避けるようになりました。朝の居留守はもちろん、幼稚園のお迎えも、あけみさんが来る時間を避けたのです。こんなその場しのぎの方法では解決しない…むしろ悪い方向に進むかもしれないとわかってはいましたが、真正面からぶつかる勇気は持てませんでした―――。
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あとがき:ママ友の執念が怖すぎる
れいこの心境は無視して、自分の気持ちだけで訪問してくるあけみ。もし自分が反対の立場なら、朝6時の訪問も気にならないのでしょうか…。
今はまだれいこの逃避だけでおさまっていますが、あけみが逆上しないか心配ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










