🔴【第1話から読む】半年で本性が見え隠れする「パートさん」→いつも同じシフトにいる“厄介な2人”|残業代がほしい同僚
ダラダラ残業するおばさん達に対してイライラが止まらないはるこは、ついに彼女たちに本格的に注意をしてみることに。しかしおばさん達は思いの外手強くて…。
やんわり注意をしても無駄で、嫌になってくる…
私たちが本来締めで終わらせるべき業務量は、3人で手分けをすれば1時間もかからずに終わるものです。定時は17時。今は16時15分。普通にやれば、余裕を持って定時に上がれるはず。 なのに、2人のペースに付き合っていると17時なんて到底間に合いません。 17時半、下手をすれば18時近くまでかかることもあります。
「あの、お2人とも。少し手を動かしながら話しませんか? 今日は発注作業も残ってますし……」
私が恐る恐る声をかけると、2人はハッとしたような顔をして、けれど悪びれる様子もなく微笑むのです。
「あらやだ、ごめんなさいねぇ。つい夢中になっちゃって」
「でもはるこさん、焦らなくても大丈夫。時間はたっぷりあるしね」
時間、たっぷりなんてありません。私には帰ってから夕食の支度もあれば、洗濯物の取り込みもあります。 何より、契約上の時間は決まっているのだから、その時間までに終わらせないと職場の迷惑になるのに…。
ちょうどそのころ、事務室で2人がこっそり話しているのを聞いてしまったことがあります。
「今月、電気代がすごく高かったのよ」
「そうよねえ…じゃあ、今週は少しゆっくりやって、残業代稼がないと!」
「そうね、店長もいないし、少し長めに掃除しましょ。うふふ」
その会話を聞いた時の衝撃といったらありませんでした。 彼女たちは仕事が遅いのではありません。 わざと、意図的に、不必要な時間をかけて作業を引き伸ばしているのです。
自分たちを正当化するために、私を雑呼ばわり
掃除をダラダラやるのも、事務作業がゆっくりすぎるのも、時給を稼ぐための計算ずくの行動だったのです。さらにたちが悪いのは、その「巻き添え」を私が食らっていること。 先ほども言った通り、締めが終わるまではシフトを終われないのが今のルールです。
私が自分の担当分をどんなに早く終わらせても、2人が終わらなければ私は帰れません。 最初の頃は自分の作業が終わると、2人の手伝いに入っていました。しかし、それをすると2人は露骨に不満そうな顔をするのです。おそらく残業代がつかなくなるからですよね。
「あら、はるこさん。そこは私がやるから置いておいて」
「でも、もう終わりますから」
「ていねいにやりたいのよ~。はるこさんはちょっと雑だしね。ふふふ」
雑なわけありません。標準的なスピードでやっているだけです。 けれど彼女たちは、自分たちの遅さを「丁寧さ」という言葉で正当化して、私を雑かのように言います。これにはかなり腹が立ちました。
まるで優しさの押し付け…実際は違うんでしょ?
私が仕事をしていると、2人は「はるこさんに押し付けられないわ」と、一緒にやろうとしてきます。建前は、年下思いの、優しい女性。けれど実際は、私を手伝うふりをして自分たちの残業代を稼ぎ、あまつさえ私の足を引っ張って、私まで残業させる状況にしているのです。
私が本来の時間内に終わる仕事を、彼女たちが「手伝う」ことで、かえって時間がかかる。 なんという皮肉でしょうか。こんな毎日が続いていくうちに、私のモヤモヤは徐々に怒りへと姿を変えていくのです―――。
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あとがき:頭のいいサボりほど面倒なものはない
このおばさん達、あまりにも頭がいいですね…ここまで考えて残業をしているとなると、もはや呆れを通り越して笑ってしまいます。
とはいえこのままでははるこのストレスが大変なことに。皆さんならこの状況、どう対処しますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










