IT企業で働く砂羽は、夫の康太と家事育児を完璧に分担する対等な共働き夫婦。しかし、専業主婦だった義母は時代錯誤な持論を押し付け、砂羽の働き方への不満を口にします。
家事は分担が基本のわが家
こんにちは、砂羽(さわ)といいます。31歳、都内のIT企業でフルタイムで働いています。夫の康太とは職場の同期で、結婚して4年。2歳になる娘のりんと、もうすぐ生まれてくる新しい命がおり、毎日バタバタと、でもそれなりに幸せに暮らしています。
「あ、パパ。りんの着替え、そのピンクのシャツにしてね」
「了解。砂羽、今日も早いね。気をつけて」
朝の5時。まだ外が薄暗い中、私は1人で家を出ます。わが家は完全な共働きスタイル。年収もほぼ同じで、家もペアローンを組んで半分ずつ出し合っています。
だからこそ、家事も育児も「分担」が基本。 私はなるべく早く帰ってりんと過ごす時間を確保するために、早出勤務を選んでいます。私がいない朝の時間は康太が担当し、夕方以降は私が担当。これが私たち夫婦の、納得のいく形でした。
「内助の功」を強要する義母
しかし、この平穏な日常に、冷や水を浴びせてくる存在がいます。義母です。
「砂羽さん、聞いたわよ。朝は康太に全部押し付けて、自分だけさっさと仕事に行ってるんですって?」
週末、義実家に顔を出すたびに始まる説教。義母は70代で、ずっと専業主婦として家庭を守ってきた人です。
「お義母さん、押し付けているわけじゃなくて、分担なんです。その分、私は夕飯の支度もお迎えも、康太が残業できるように巻き取っていますから」
「あらあら…康太は一家の大黒柱なのよ?稼いでもらっているんだから、もっと感謝しないと。『内助の功』って言ってね、夫婦生活は女が裏で支えるのが美徳なのよ」
義母の言葉にモヤっとしてしまう
私と康太の給料、今月は残業代の差で私のほうが数万円高かったなんて、口が裂けても言えません。
「あなたは早く帰れて楽なんだから、朝から子どもの世話をして疲れている康太を労わりなさい」
義母の言葉に、胸の奥がチリりと焼けるような感覚を覚えます。私が早朝からどれだけのプレッシャーの中で仕事を回し、分刻みのスケジュールで動いているか、義母には一生理解できないのでしょう。
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あとがき:物差しは自分たちの中に
「共働きで年収も同じなのに、なぜ私だけ責められるの?」という砂羽の憤りは、現代を生きる多くの女性が抱えるモヤモヤそのものです。義母の言う「美徳」は、あくまで彼女が生きた時代の正解。家庭の形が多様化した今、大切なのは外からの評価ではなく、夫婦二人が納得しているかどうかです。外野の言葉に振り回されず、自分たちの心地よいバランスを信じる勇気をもらえるプロローグとなっています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










